哀愁の町に霧が降るのだ (上) (小学館文庫 し 2-7)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060751

作品紹介・あらすじ

青春小説の名作、ついに復刊!

「青春」が「絶滅危惧種」になってしまった今の時代だからこそ、読んでほしい。
茂木健一郎さんもオススメする青春小説の名作が復刊!

東京・江戸川区小岩の中川放水路近くにあるアパート「克美荘」。
家賃はべらぼうに安いが、昼でも太陽の光が入ることのない暗く汚い六畳の部屋で、四人の男たちの共同貧乏生活がはじまった――。
アルバイトをしながら市ヶ谷の演劇学校に通う椎名誠、大学生の沢野ひとし、司法試験合格をめざし勉強中の木村晋介、親戚が経営する会社で働くサラリーマンのイサオ。
椎名誠と個性豊かな仲間たちが繰り広げる、大酒と食欲と友情と恋の日々。悲しくもバカバカしく、けれどひたむきな青春の姿を描いた傑作長編。

茂木健一郎さんによる特別寄稿エッセイ「人生に『本編』などない!」も巻末に収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
1981年に刊行された同書は、これまで多くの読者に「本を読む喜びと楽しさ」を強烈に印象づけてきた青春小説の名作です。
今回の復刊に際して、装丁は平野甲賀さんの手によるもので、装画は沢野ひとしさんの描き下ろしです。文中の沢野さんのさし絵は当時のまま収録しております。
また、巻末には、『哀愁の町に霧が降るのだ』と私、というテーマで茂木健一郎さんにエッセイを書き下ろして頂きました。

感想・レビュー・書評

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  • 「哀愁の町に霧が降るのだ」上巻 椎名誠(著)
    2014年 8/10 初版発行(株)小学館文庫

    悲しくツラい物語に疲れたぼくのリハビリに
    20代の頃読んだ大好きな椎名誠のこの本を選びました。

    あの頃何度も読み返したのですが
    久しぶり…30年ぶりくらいに今回読んで

    ほぼ内容を覚えていませんでした^^;

    おかげで改めて楽しく読めました。

    あの頃の

    誰の目も気にしないで
    本気でアホな事が出来てた青春の時が
    こそばゆく甦ってくる。

    そんな本は
    下巻に続いていくのだ。

    文庫版の解説は
    あまり好きではない茂木健一郎氏^^;

  • 中学生のとき読んでこんな青春送りたいなって思った。いつの間にか自分の青春時代は過ぎてしまったな。

  • こういうタイプの小説(?)は初めて読んだ気がする。
    何が書いてあるというわけではないのだが、その当時の日常、過去という風景をありありと描き、読者に臨場感を抱かせる点が文学なのかなと思った。
    さらっと読めた。

  • 実家に戻ったら学生時代に買った情報センター出版局版が出てきて、25年ぶり?に読んだ。ぜんぜん色褪せない!
    改めて、自分の中にこの本をはじめとした氏の本の表現が色濃く残っていることを認識。この表現が染み渡っているんだろう。

  • 椎名誠の青春回顧譚。ただし、そこは椎名誠。過去の話しと書いている当時の話しが前後して進行する。どちらも、時代を感じて大変面白い。
    はちゃめちゃな学生時代の武勇伝もいいし、克美荘の4人の共同生活も最高である。

  • 松任谷正孝がJAFの雑誌で紹介していて興味を持った。う~ん、すごい!自分は温室育ちだと思った。

  • こんな青春時代を送りたかった

  • 椎名さんの若かりし頃の生活を描いた作品。気の合う仲間たちと、日の当たらないような安賃貸で共同生活を営みながら、酒を飲んだりバカをやったりしている様は、レールの上を歩んでいるような私にとって、刺激的で惹かれるものがあった。私もこんな生活をしてみたいと思った(1か月で嫌になるかもしれないが)。

  • 20年ぶりぐらいに再読した、シーナマコト的青春白書。
    スコーンと抜けるような、男の青春がまばゆい。人生というか、生き方に窮屈さを感じているタイミングで、この本を選んだのは偶然か。それとも必然か。
    もちろん下巻だって読むもんね。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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