世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 9313
レビュー : 1071
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060867

作品紹介・あらすじ

感動のベストセラー、早くも文庫化!

世界から猫が消えたならは、脳腫瘍が見つかり、 余命わずかであることを宣告された、ちょっと映画オタクで猫とふたり暮らしの郵便局員の男性が主人公の物語です。
自分と全く同じ姿をした男がいきなり現れ、男は悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけます。
「世界から1つ何かを消す。その代わりに1日だけ命を得ることができる」
生きる為に、消すことを決意した主人公と猫と悪魔の7日間が始まります。

感想・レビュー・書評

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  • H30.1.6 読了。

    ・死の間際に死神から自分の命と引き換えに世界から○○を消したら、自分の命を1日延命してもらえるって、言われたら自分だったらきっとあまり必要じゃないものと引き換えになんて言うんだろうなと考えながら読んでみた。
    私にとってテーマが思ってたよりも重くて、あまり感動できず・・・。

    ・「どうして人は、自分でもできないことを他人に期待してしまうのだろうか。」・・・言い得て妙ですね。これをしなくなったら、もっと楽に生きられそうなのにね。

  • 映画は観たことあったけど原作読んでなかったので。
    読みやすくすらすら読めた。ユーモアがあったりして面白かった。
    "何かを得るためには何かを失わなくてはならない"そうは思いたくない。自分の幸せは誰かの不幸で成り立ってるとは思いたくない。
    お母さんが本当に素敵な人で泣けた。

  • 読みやすくて時間つぶしにはなる。
    ドラマか映画を見ている感じ。

    「何かを得るためには、何かを失わなければいけない」
    そりゃそうだ。人生は選択の連続。
    そしてトレードオフは常にあるもんだから。

    「感動作!」って裏表紙に書いてあるんですが
    私にとってはややチープで「うーん」って感じです。

  • 世界から猫が消えたら、ねずみは喜ぶのかな?

    犬より猫派なので読んでみた一冊。色々と考えさせられました。

    「あなたが今必死になって集めようとしているモノって、本当の本当に必要なモノですか?」

    ねずみ年の僕は、そんなふうに言われているような気がしました。
    図書館で借りて読んで、また読みたくなったので買って読んだ一冊です。

  • 家の本棚にあった本。
    死を題材にした話だけど重くなりすぎずサクサク読めた。
    でも、しっくりこない点が多すぎて、世界観に入り込めないまま終わってしまった…。

    世の中から消えた方がいいものは確かにあると思うけど、アロハが提案して「僕」が同意して消したものは、誰かにとってこの上なく大切なものだったかもしれないのに…と思ったところから違和感が止まらなかった(^^;)

    しかも、映画や時計なんて、「僕」を助けてくれた人たちの大切なものだったはず。
    猫は両親が大切にしてきた存在で自分も4年連れ添ったから消すのは嫌…
    それで、最後の最後に人生の素晴らしさに気付けてよかった…?

    「僕」が自分の命を一日延ばすことと引き換えに消せるものと消せないものを決めた考えも理由も、自己中としか思えなかった…。

    いや、これは「僕」の物語だし自分の命がかかっているから自己中でもいいのかもしれないけど…
    それなら、誰かから何かを奪っていきていくことが辛い、という着地はしっくりこない。
    自分が死に対して持っている思いが、この物語のそれとは乖離しすぎているんだなあ。。。

    でも、お母さんの「死ぬまでにしたい10のこと」はよかった。

  • 話題作のため購入。風景や人物の描写がほぼ出てこず、会話文と主人公の独白でページが進む。話題作でなければ読むのを止めていたくらい苦痛だった。はじめ100ページ読んだところで読むのを止めようか迷った。

    主人公の寿命を一日延ばす代わりに世界から一つ何かを消す、というのだが、設定が甘く主人公が想像力がない。たとえば電話。主人公に電話の記憶が残るのは良い。電話が認識されなくなる、というのもまぁ良い。主人公以外の者も電話のことを覚えていて、それでいて不自然に思わないことが非常にご都合主義。主人公と元カノの電話での恋を語りたいがために作った都合の良い設定としか思えない。

    主人公の葛藤も少ない。あなたが一つものを消すごとに世界中からそのものがなくなるんだよ?「僕の世界から消える」というように自身を主語に置いていることから自分のことしか考えていない奴という認識を受けた。あなたが消したもののうち一つを命の支えにしていた人がいるかもしれないんだよ?消すことによって支えを失ってしまう人がいるとは考えないの?想像力が足りない。気持ち悪いくらい物語が自己完結している。電話でしか話せないなよなよした関係なんてやめちまえ。

    母親は自己を犠牲に献身的な愛を家族に注ぎ、父親は不器用な愛情を持つというテンプレート的な家族像も気持ち悪い。理解し合おうとしなかったと自己完結して終わりにしようとしている姿も気持ち悪い。とってつけたように郵便屋になりたかった理由を思い出されても。主人公が死ぬと言われてすぐ信じる元カノや友人に違和感を感じた。
    ビデオ屋の友人は「優しいいい奴だがなりたくないオタク」として描かれており、全くいい気分にならなかった。

    悪魔よ、最初主人公に「明日死ぬ」って言わなかった?それが7日目には「いつ死ぬか分からない」って矛盾してるでしょ?主人公も荷造りするの早すぎる。数ヶ月生きたらどうするつもりなの?父親がいるのに勝手に葬式頼んでいいと思ってるの?

    全般に常識がなく、物語が自己完結的。「フーワフーワ」という擬音はありません。映画原作ものにはいいものがないことを思い出した。筆者が映画プロデューサーと聞いて納得。これは小説じゃないです。

  • 薄っぺらさを感じる。
    量産型お説教系小説という感じで、もっと筆力があれば説得力もあったろうと思う

  • 世界から猫が消えたなら…電話や映画が消えていったら…

    話題本ということでしたが、なるほど読みやすく、面白いので一気に読めました。「本当に大切なものを後回しにして、目の前にあるさほど重要でないことを優先して日々生きていやしないか」説得力のある一文に思わずどきっ。ストーリー仕立てになっているのですが、何かこう、哲学的というか、自分だったらどうだろうか?と、常に考えさせられることが多かったです。 猫のキャベツの描写も可愛らしく、時代劇口調がツボでした(笑)最後は切なさも残りましたが、主人公の取った選択に「うん、うん」と頷きました。遅すぎるということはない、大切なことに気付けただけでもハッピー。その人の生がたちまち輝き出す瞬間、手にできたらいいかと。諦めは肝心ではないのです。(3.5)

  • わかりやすい言葉で哲学が語られる。
    本を読んでいるのに映画を見ている気持ちになった。

  • シンプル。
    わかりやすく、それでいて
    ステキな言葉が散りばめられている。
    読書を始めようと思っている人には
    読み始めにいい作品だと思う。

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著者プロフィール

1979年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。18年、初監督映画『どちらを選んだのかはわからないがどちらかを選んだことははっきりしている』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に選出。

「2019年 『ブレスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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