世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

  • 6225人登録
  • 3.48評価
    • (379)
    • (695)
    • (721)
    • (250)
    • (85)
  • 833レビュー
著者 : 川村元気
  • 小学館 (2014年9月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060867

作品紹介

感動のベストセラー、早くも文庫化!

世界から猫が消えたならは、脳腫瘍が見つかり、 余命わずかであることを宣告された、ちょっと映画オタクで猫とふたり暮らしの郵便局員の男性が主人公の物語です。
自分と全く同じ姿をした男がいきなり現れ、男は悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけます。
「世界から1つ何かを消す。その代わりに1日だけ命を得ることができる」
生きる為に、消すことを決意した主人公と猫と悪魔の7日間が始まります。

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • H30.1.6 読了。

    ・死の間際に死神から自分の命と引き換えに世界から○○を消したら、自分の命を1日延命してもらえるって、言われたら自分だったらきっとあまり必要じゃないものと引き換えになんて言うんだろうなと考えながら読んでみた。
    私にとってテーマが思ってたよりも重くて、あまり感動できず・・・。

    ・「どうして人は、自分でもできないことを他人に期待してしまうのだろうか。」・・・言い得て妙ですね。これをしなくなったら、もっと楽に生きられそうなのにね。

  • 本屋で目立つ所に置いてあって、前々から気になっていたので購入しました。

    余命宣告をされた主人公が、ある日自分にそっくりな悪魔と出会う。
    その悪魔から「世界から指定したモノをなくす代わりに、寿命を一日延ばしてあげる。」という奇妙な提案を持ち掛けられる…という話。

    この悪魔が悪魔らしからぬなんとも陽気な悪魔で、もうすぐ主人公が死んでしまうという話の重さも、その悪魔のキャラのおかげで少し重さが軽くなるくらい。笑

    色々なモノを消していく中で、主人公は大切なことを思い出したり、今までの自分の家族のこと等を考え直したりするのだけど、主人公の気持ちには少し同感な部分もあって、読んでいてとても感情移入ができた。

    私も20歳までは家族とはとても仲が悪くて、心が通じてない部分も多かったのだけれど、それは今まで私が逃げてきたから…。
    ラストの主人公の行動する場面で、ふとそんな風に感じ、自然と涙が出てきました。

    この小説を読んで、後悔しない生き方というのは、自分を大切にしてくれた人たちと、いかに真正面から向き合うか。
    本当に大切な人との繋がりを、どうやって終わりにするのかが「後悔しない生き方」なんじゃないかな…と思いました。

    この小説を読み終わったら、きっと大切な人が恋しくなる。
    そんな気持ちにさせてくれる温かい作品だと思います。

  • 世界から猫が消えたなら…電話や映画が消えていったら…

    話題本ということでしたが、なるほど読みやすく、面白いので一気に読めました。「本当に大切なものを後回しにして、目の前にあるさほど重要でないことを優先して日々生きていやしないか」説得力のある一文に思わずどきっ。ストーリー仕立てになっているのですが、何かこう、哲学的というか、自分だったらどうだろうか?と、常に考えさせられることが多かったです。 猫のキャベツの描写も可愛らしく、時代劇口調がツボでした(笑)最後は切なさも残りましたが、主人公の取った選択に「うん、うん」と頷きました。遅すぎるということはない、大切なことに気付けただけでもハッピー。その人の生がたちまち輝き出す瞬間、手にできたらいいかと。諦めは肝心ではないのです。(3.5)

  • 読むタイミングによって、感じ方が変わるというのは凄く分かる小説だと思う。
    比喩やセリフが上手いなと感じた。

  • 話題作のため購入。風景や人物の描写がほぼ出てこず、会話文と主人公の独白でページが進む。話題作でなければ読むのを止めていたくらい苦痛だった。はじめ100ページ読んだところで読むのを止めようか迷った。

    主人公の寿命を一日延ばす代わりに世界から一つ何かを消す、というのだが、設定が甘く主人公が想像力がない。たとえば電話。主人公に電話の記憶が残るのは良い。電話が認識されなくなる、というのもまぁ良い。主人公以外の者も電話のことを覚えていて、それでいて不自然に思わないことが非常にご都合主義。主人公と元カノの電話での恋を語りたいがために作った都合の良い設定としか思えない。

    主人公の葛藤も少ない。あなたが一つものを消すごとに世界中からそのものがなくなるんだよ?「僕の世界から消える」というように自身を主語に置いていることから自分のことしか考えていない奴という認識を受けた。あなたが消したもののうち一つを命の支えにしていた人がいるかもしれないんだよ?消すことによって支えを失ってしまう人がいるとは考えないの?想像力が足りない。気持ち悪いくらい物語が自己完結している。電話でしか話せないなよなよした関係なんてやめちまえ。

    母親は自己を犠牲に献身的な愛を家族に注ぎ、父親は不器用な愛情を持つというテンプレート的な家族像も気持ち悪い。理解し合おうとしなかったと自己完結して終わりにしようとしている姿も気持ち悪い。とってつけたように郵便屋になりたかった理由を思い出されても。主人公が死ぬと言われてすぐ信じる元カノや友人に違和感を感じた。
    ビデオ屋の友人は「優しいいい奴だがなりたくないオタク」として描かれており、全くいい気分にならなかった。

    悪魔よ、最初主人公に「明日死ぬ」って言わなかった?それが7日目には「いつ死ぬか分からない」って矛盾してるでしょ?主人公も荷造りするの早すぎる。数ヶ月生きたらどうするつもりなの?父親がいるのに勝手に葬式頼んでいいと思ってるの?

    全般に常識がなく、物語が自己完結的。「フーワフーワ」という擬音はありません。映画原作ものにはいいものがないことを思い出した。筆者が映画プロデューサーと聞いて納得。これは小説じゃないです。

  • 郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

  • 薄っぺらさを感じる。
    量産型お説教系小説という感じで、もっと筆力があれば説得力もあったろうと思う

  • 悪魔のキャラがいまいち…なんかチープな感じがしてしまいました。。
    設定は面白いと思いましたが、主人公目線での、命や人生をテーマにしたストーリーの割にはいまいち盛り上がりに欠けるさらっと最後までいってしまったという印象でした。

  • レヴューまっぷたつ
    読者の喪失経験(? )の有無が大きいようにも。
    小説というのは、筆者の描写に依存する人と、自分の経験から補完する人に分かれるのかもしれない。
    これは後者向け。
    文章は読みやすい。
    家族とはあるものではなく、するもの。このセリフも、家族を失いかけた者に特に響くと思う。
    明日死ぬと悪魔に宣告された主人公が、世界から何かを失う代わりに自分の命を1日得る。世界から思い出が消えるたび、主人公は過去を想起していき、最後は自分より大事なものに気がつく。
    自分の命と引き換えにネコをとったというより、父親に家族としてネコを託したいがため、ネコをとったのだろう。

  • 余命半年と宣言された30歳の郵便配達員。
    病気治療の選択肢も耳入らず、考えたことがマーサ―ジのスタンプカードのサービス券という軽いノリにの青年の前に現れたのは、もう一人の自分に似た悪魔!

    1日長生きできるための交換条件で、世界の中から、一つだけを消していけば、いいと、、、
    電話、映画、時計、猫、、、

    悪魔とのやり取りが、余りに命を賭けて迄することなのだろうか?と、思えるほど、軽い感じがして、最後まで読めるかな?と、思ってしまった。
    しかし、彼女ヘ託した青年の母親の手紙で、———私の死ぬまでにしたい事10を読んで、母親とは、子供の幸せを一番に考えることが、自分の最もしたいことなのだと、、、、、

    阪神大震災、東北大震災で、皆、大事な人、物、思い出を、無くしてしまった。

    世の中の便利さから、物が1つなくなれば、どんなに不自由なのかと、、、、
    そして、今、自分がこの世から、消えたら、、、一つの命の明かりが、消えるだけなのだろうか?と、、、

    初めの軽いノリが、深く感じる本になってしまった。

全833件中 1 - 10件を表示

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)のその他の作品

世界から猫が消えたなら Kindle版 世界から猫が消えたなら 川村元気
世界から猫が消えたなら 単行本 世界から猫が消えたなら 川村元気

川村元気の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)に関連する談話室の質問

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)に関連するまとめ

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする