世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 1251
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060867

作品紹介・あらすじ

感動のベストセラー、早くも文庫化!

世界から猫が消えたならは、脳腫瘍が見つかり、 余命わずかであることを宣告された、ちょっと映画オタクで猫とふたり暮らしの郵便局員の男性が主人公の物語です。
自分と全く同じ姿をした男がいきなり現れ、男は悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけます。
「世界から1つ何かを消す。その代わりに1日だけ命を得ることができる」
生きる為に、消すことを決意した主人公と猫と悪魔の7日間が始まります。

感想・レビュー・書評

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  • すごく良い 話でした
    30歳の郵便配達員が脳腫瘍で余命がわずかであることを宣告され
    自分と全く同じ姿をした悪魔と出会い
    【この世界から1つずつ何かを消す。その代わり1日ずつ命を得る】
    という取引…
    そして色々消して 気付く事…
    すごい考えされました

    たしかに自分が生きてても、【人間が便利を手に入れる為に失う物が同じ数ある】
    現代で言うなら
    ○レコード屋
    ○本屋
    ○写真屋
    とか自分が好きなお店ですが、便利の変わりに大分失ったなぁ…
    それ以外でも、スマホが登場しただけで
    ○公衆電話
    ○カーナビ
    ○ゲーム機
    ○新聞
    ○映画
    などなど業界には影響与えてしまってる
    便利により進化してるのか退化してるのか分からない

    そんな便利っていい物か?
    でも自分(42)は今後も年下に何を言われても
    ◎本は紙で!!
    ◎音楽はCDで!!
    ◎映画はDVDで!!
    を貫きます。

  • 世界から猫が消えたなら…
    どうなんだろう、別に困らないひともたくさんいるのでは?
    地域猫に困らされている人はむしろそれを望んだりして。

    脳腫瘍で余命幾許もない「僕」は悪魔と、1日寿命を伸ばすことと引き換えに世の中からものをひとつ消すという取引を交わす。

    生命と引き換えるものは悪魔が決める。
    一日の生命と引き換えに世の中から消えていったものは、電話、映画、時計…

    そして、いよいよ僕の愛する「猫」が提示される。
    果たして「僕」の選択は?

    うーん、僕は犬派なんで…
    じゃあ、犬と自分の一日分の生命、どちらをとるかということだけど…
    これ、なかなかリアルに考えるのは難しいな、と。

    回答保留。

  • これは余命宣告された主人公「僕」の幻想、或いは長い夢かと感じた。絶体絶命の窮地に陥ればこういうことあってもおかしくない。僕の前にアロハ(悪魔)が現れ、なにか一つ消せば一日命を延ばすと提案する。なにを消すか。
    例えば、電話(他にも色々消してみる)。消す前に誰か一人に電話をかけられるという。私なら誰に(?)とか、ひとつひとつ辿ってゆくと、自分の様々なこと、甲斐なさや後悔まで胸に刺さってくる。
    ストーリーそのものより、人生の指南書のようでもあり、人が生きる上で大切なことが沢山詰まっていると捉えた。
    もう少し若いとき読んだら、感じ方は違っていたと思う(美しい切ない話と受け取っただろう、かつて見たセカチューのように)。
    少しは年齢重ね、自分なりに紆余曲折もあり、これはただ悲しいお話ではないと感じた。喪失に向き合ったときの心の持ちよう。
    最初に持った本のイメージ(タイトルとか冒頭のくだり)とは、違った。読むごとに気持ちが深くなっていった(自分的にはそのギャップにやられた)。読みやすくて一日で読めた。映画も見てみたいと直ぐ思った。アマプラで見てみます。

    <大切なものは失って初めて気づく>
    <人間というのはとかく、選んだ人生から選ばなかった方の人生を眺めて、うらやましがったり後悔したりしている生き物ですから>

  • 世界から猫が消えたなら」えっどういうこと?
    なんのこと、相変わらずこの作品ずっと目にするので、いつかはという感じでやっと読んだ。

    川村元気作品
    「億男」「百花」に次ぐ三作目
    川村元気独特の世界。
    自分は
    まず猫が消えたら生きていけない。悲しい、辛い、さびしい、
    家族だし、相棒だし、守られるものだし、守られるもの。 
    いつも前置きが長い〜

    舐めてた、深い。かなり奥行きある
    しかしタッチは軽い。タッチに比べてまあ深い。
    前半、中盤までは買う。

    もし〜がなければ  それは生命と引き換えにできるか?
    もし〜がなければ  それは生命と引き換えにできるか
    ここまで究極に自分と向き合い、生きることと対峙することは大切なことだ。
    生きることで何が大切かーこれもテーマの一つと思う。
    即答できない人に問い、答え、問いと繰り返すと必ず何がその人にとって大切なものが見えてくる
    生命より重いものは?

    本文よりー
    僕の心にはそんな小さな小さな痛みが沢山ある、
    その小さな痛みを人は後悔と呼ぶのだろう。ー

    もう一つの
    テーマはここだろう。
    どんなに後悔しないようにしたって、なんらかの後悔はつきものだ。

    本文よりー

    人は水と食べ物、寝床があれば死にはしない
    この世界にあるほとんどのものは
    あってもなくても良いものなのだ。ー

    人生最後の映画、何を選ぶ?
    映画『マトリックス』より〜選ぶ?
    「道を知っていることと、実際に歩くことは違う」



    『スパイダーマン』を選ぶ?

    「大いなる力には、大いなる責任が伴う」

    『ライフイズビューティーフル』ですか?
    (確かにこれも素晴らしい映画だ)

    「考えるな、感じろ!」ー『燃えよドラゴン』から

    『ライムライト』
    「生きていくことは美しく素晴らしい
    クラゲだって生きている意味がある」
    「逆にあってもなくてもよいものとかない。」

    本文よりー
    生きること、泣くこと、叫ぶこと、恋すること

    バカバカしいこと、悲しいこと、嬉しいこと
    全てが人間の希望や絶望を繋ぎ
    紡いでいく、そして一つの必然となっていくー

    読んでいるうちに何か、スルスルとわかることがある、多分長く生きてるからだろうが〜
    すべてにうなづける。

    ここら辺がピークで
    後半は納めてしまうことが見えてきて
    どうでもよくなった、
    ずっと最後はこうだろうなぁーと読めてた。「導入」

    いつもドラマの「できの良くない」最終回は好きでない
    たぶん他の人は感動ものかもしれないがー
    バタバタとまとめにかかるし、
    先が読める
    納めてしまう。結構最終回は見ないことが多い。

    やはり映画監督もされ?
    映画に精通してる作家だから
    場面、シーンが見えてくる
    映画化されてるらしい、たぶん映画は素晴らしいだろう〜。


    ベストセラーらしい。がそうかな?

    確かに名言だらけであった。
    「人生は近くで見ると悲劇だけれど、遠くから見れば喜劇だ」

    「死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ」

  • 余命宣告を受けた主人公が、1日生き延びる為に何かを消す。あり得ない設定なのに、何だかリアルな感じ。思い内容だけど、読後感は割といい。
    強いて言うなら、映画の方が感動的だったかも。

  • 映画は観たことあったけど原作読んでなかったので。
    読みやすくすらすら読めた。ユーモアがあったりして面白かった。
    "何かを得るためには何かを失わなくてはならない"そうは思いたくない。自分の幸せは誰かの不幸で成り立ってるとは思いたくない。
    お母さんが本当に素敵な人で泣けた。

  • H30.1.6 読了。

    ・死の間際に死神から自分の命と引き換えに世界から○○を消したら、自分の命を1日延命してもらえるって、言われたら自分だったらきっとあまり必要じゃないものと引き換えになんて言うんだろうなと考えながら読んでみた。
    私にとってテーマが思ってたよりも重くて、あまり感動できず・・・。

    ・「どうして人は、自分でもできないことを他人に期待してしまうのだろうか。」・・・言い得て妙ですね。これをしなくなったら、もっと楽に生きられそうなのにね。

  • 読みやすくて時間つぶしにはなる。
    ドラマか映画を見ている感じ。

    「何かを得るためには、何かを失わなければいけない」
    そりゃそうだ。人生は選択の連続。
    そしてトレードオフは常にあるもんだから。

    「感動作!」って裏表紙に書いてあるんですが
    私にとってはややチープで「うーん」って感じです。

  • 世界から猫が消えたら、ねずみは喜ぶのかな?

    犬より猫派なので読んでみた一冊。色々と考えさせられました。

    「あなたが今必死になって集めようとしているモノって、本当の本当に必要なモノですか?」

    ねずみ年の僕は、そんなふうに言われているような気がしました。
    図書館で借りて読んで、また読みたくなったので買って読んだ一冊です。

  • 話題作のため購入。風景や人物の描写がほぼ出てこず、会話文と主人公の独白でページが進む。話題作でなければ読むのを止めていたくらい苦痛だった。はじめ100ページ読んだところで読むのを止めようか迷った。

    主人公の寿命を一日延ばす代わりに世界から一つ何かを消す、というのだが、設定が甘く主人公が想像力がない。たとえば電話。主人公に電話の記憶が残るのは良い。電話が認識されなくなる、というのもまぁ良い。主人公以外の者も電話のことを覚えていて、それでいて不自然に思わないことが非常にご都合主義。主人公と元カノの電話での恋を語りたいがために作った都合の良い設定としか思えない。

    主人公の葛藤も少ない。あなたが一つものを消すごとに世界中からそのものがなくなるんだよ?「僕の世界から消える」というように自身を主語に置いていることから自分のことしか考えていない奴という認識を受けた。あなたが消したもののうち一つを命の支えにしていた人がいるかもしれないんだよ?消すことによって支えを失ってしまう人がいるとは考えないの?想像力が足りない。気持ち悪いくらい物語が自己完結している。電話でしか話せないなよなよした関係なんてやめちまえ。

    母親は自己を犠牲に献身的な愛を家族に注ぎ、父親は不器用な愛情を持つというテンプレート的な家族像も気持ち悪い。理解し合おうとしなかったと自己完結して終わりにしようとしている姿も気持ち悪い。とってつけたように郵便屋になりたかった理由を思い出されても。主人公が死ぬと言われてすぐ信じる元カノや友人に違和感を感じた。
    ビデオ屋の友人は「優しいいい奴だがなりたくないオタク」として描かれており、全くいい気分にならなかった。

    悪魔よ、最初主人公に「明日死ぬ」って言わなかった?それが7日目には「いつ死ぬか分からない」って矛盾してるでしょ?主人公も荷造りするの早すぎる。数ヶ月生きたらどうするつもりなの?父親がいるのに勝手に葬式頼んでいいと思ってるの?

    全般に常識がなく、物語が自己完結的。「フーワフーワ」という擬音はありません。映画原作ものにはいいものがないことを思い出した。筆者が映画プロデューサーと聞いて納得。これは小説じゃないです。

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著者プロフィール

一九七九年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「君の名は。」などの映画を製作。二〇一一年、優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。一二年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表し、同作は二一か国で出版された。一八年、初監督作品『どちらを』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に出品される。他著に小説『億男』『四月になれば彼女は』『百花』『神曲』、対話集『仕事。』『理系。』、翻訳を手がけた『ぼく モグラ キツネ 馬』など。

「2022年 『おしゃべりな部屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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