新橋烏森口青春篇 (小学館文庫 し 2-9)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061352

作品紹介・あらすじ

明るいけれど少しかなしい青春私小説

東京の下町・小岩のボロアパートで友人たちと共同生活を送っていた二十三歳のシーナマコトは、ある日見た新聞の求人広告がきっかけで、小さな業界新聞社の編集者になった。
入社した百貨店ニュース社は、新橋西口通りのずっと先にあるビルに入っており、そこで出会った怪しく個性的な人物たちと、シーナは仕事、酒、賭け事という怒濤のサラリーマン生活を送る。そして恋の挫折も経験したシーナに訪れた、ひとりの女性との決定的な出会い・・・・・・。
『哀愁の町に霧が降るのだ』に続く自伝的青春小説。

「この小説の『バンカラ世界』にこそ、人生の本質は存在する」
中川淳一郎さん(ネットニュース編集者)激賞!

感想・レビュー・書評

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  • 2021/09/17読了
     
     椎名さんが出版社に就職してから、仕事や恋などにあけくれる新入社員の頃の話。実際の話と作り話が混じっているだろうが、面白かった。

     特に、ビルの上で寒いときに同期で集まってポーカーやったり、ウイスキーを飲みながら一晩中だらだら仕事をやったりという場面が印象に残った。独身時代を思い出しました。

     ちょうど、ハラダミズキさんとデートの約束をして、駅で会うところで終わってしまうのがまたいいね。
    「哀愁の町に雪が降るのだ」と「銀座のカラス」の続編がこれだったようで、先に読んでしまった。他のも読んでみよう。

  • 10年ぶりくらいに再読した。改めて読み直すと椎名誠作品の名作だと思う。

  • 誰でもある懐かしいエピソードを楽しく切なく懐かしく読ませてくれる椎名さんは本当に素晴らしい。
    入社当時の自分を思い出しました(´・ω・`)ノ

  • 椎名誠による、明るく楽しくどこか物悲しい私小説。親近感。細かい経験は違うのだけれど、入社数年間は、こんな感じだったかなぁ、などと懐かしく思った。
    私小説という同カテゴリーながら、苦役列車とはえらい違い(笑)

  • なんだかほのぼのする話。椎名作品、読んでみようかなと思わせる。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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