史上最強の大臣 (小学館文庫 む 2-5)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061680

作品紹介・あらすじ

日本の危機に、あの男たちが帰ってきた!

北朝鮮の核ミサイル問題を収め、京都に帰った二条内閣。彼らのもとに、全国学力テスト最下位に悩む大阪府知事がやってきた。府知事のたっての依頼で、二条内閣は裏方として教育問題に取り組むことに。しかし、京都御所に忍者が放たれ、影の閣議の会話を盗聴されてしまい、二条内閣の大阪府への協力が白日の下となる。しかも、テレビのニュース番組で、二条内閣は軍国教育を推進させていると猛烈な批判を浴びる事態に発展。さらには、全団連なる怪しい団体まで登場し、大阪は一触即発の事態に。果たして、史上最強の内閣の行く末は? 書店員さんの支持率100%! ベストセラー『史上最強の内閣』、涙の完結!?

感想・レビュー・書評

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  • そらやり難いわな。京都の一軍内閣が、ちゃっちゃっとトラブル片付けた後は。
    それも今まで野党やったとこが、政権交代してやし。もう過去の話なんで、コイツらには、二度とやらせんと思ってる人多いかもしれん。
    橋下さんもどきも出てる(本名は使えんから町本で)。
    二条内閣のええとこは、自分で決めて、自分で責任持つこと。一つ間違えると独裁政権って感じやけど、そこは二条内閣は、わきまえてるから…
    「我々の存在は民主主義の脅威になる危険を秘めております。」(二条総理)

    で、今回は、大阪で教育改革!そんなすぐに効果は出ないけど、徐々に効果出る事を祈ります。
    「何かと思えば、ペーパーテストの点の心配でっか。人間の生きる力はペーパーテストで量れるもんやない。そんなアホらしいテストの結果は無視すればすむ話や。それでおしまいや」(浪花大臣)

    ペーパーレスですね!
    でも、ペーパーテストで点取るのと訳が違って、難しい。そもそも、答えないし。答えは常に変わるし…
    難しい…だからこそ、キチンと教育改革を〜!!

  • 『内閣』のつもりで、続編を先に読んでしまった。けれども、これはこれで楽しめた。
    登場人物のネーミングが何とも愉快で、そのセンスに「座布団」!をあげたい。
    管良内人内閣、鷹山内閣、町本大阪府知事、堀越新太郎、藤堂月子、等々。おまけにシン・ジャンナムも登場とか!
    その名前に実在の誰を想像するかは、読者の勝手だろう。
    パロディ小説でありながら、特に本作での主人公たる新門大臣のメッセージには、著者の真なる思いが込められているか。

  • 一軍内閣の第二弾。
    今回は教育がテーマでした。
    最近の日本人が忘れてしまった
    (ふりをしてる)テーマでした。
    個人的にはしっくりくる内容でした。
    前作と変わり、お涙ものになってます。
    請う第三弾!

  • 最強の内閣と同様、おもしろく読みました!

  • 著者の姿がモロ見えてる感じがして、あまり小説として純粋に楽しめなかった。もちろん面白いけど。前回の内閣の方が好きかな。

    言わんとしていることは分かった。教育こそ改革すべきだし、教育者の在り方も考えさせられた。また、学力、学歴ありきの偏った世の中の様に自分も疑問を抱いていたから、それを上手く言語化してくれてスッキリした。Fランやらなんやら意味のない大学やらを作るよりも、義務教育のうちに1人の人間として自立できる教育をすることに経費をかけ、そこから自分が本当にやりたい事を目指せる環境づくりなんて、出来そうにはないけど、出来たらいいのにな。

    掘りごたつのような人間、よくみる気がするな。揚げ足取り得意な、何のプリンシプルもない人間。自分は利口であると信じてやまない感じ。でも結局今の世の中そういう奴の声がデカくて得するんだよな。

    何だっけ。1ヶ月4日制度。めっちゃいいわー。私も頭の中で理想の制度とか国家作ってみようかな。

  • なんか普通。
    期待が高すぎたせいというのもあるかも知れないが
    特に残るもの何も無し。

  • 前作の史上最強の内閣の方が面白かった。ちょっと説明的な文章が多くなったかな?

  • 面白かった。
    日本好きだなぁと思わせてくれる一冊

  • 霞ヶ関の内閣とは別に京都にも隠れた内閣がいた。その内閣は霞ヶ関が危機に陥った時のみ現れる集団。そんな彼らをあるテレビ局のディレクターが密着取材する。
    大阪府知事から教育改革の相談を受け、本来なら表に出ない影の内閣の文部科学大臣が府知事のブレーンとして立つ。人間としての教育の大切さを某社会主義国の要人の恩師のエピソードや、何でもかんでも噛みつくキャスターとのやり取りによって、読者に考えさせるような内容になっている。

    最初の方はノリが軽くてちょっと引いたが、中盤以降は教育というものに切り込み、教育の本質を問うている。主人公としてテレビ局のディレクターという中立な第三者を立てることで、作者の意見の押し付けにはならないことを回避している。
    改革には批判はつきものだが、これくらい強い気持ちを持った強いリーダーが出てくれば、日本の現状も少しは変わるのではないかと思った。

  • 「史上最強の内閣」の続編。今回は教育問題をテーマに、影の内閣(巷では本物内閣と呼ばれている)が大活躍する。

    政治パロディー小説だが、影の内閣メンバーのゆとり教育や団塊の世代に対する批判が、いちいち的を射ていて、著者の教養の深さを感じた。

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著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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