求めない (小学館文庫 か 40-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094062212

作品紹介・あらすじ

全て「求めない」で始まるベストセラー詩集

「求めない――すると 心が広くなる」「求めない――すると恐怖感が消えてゆく」「求めない――するとひととの調和が起こる」「求めない――すると待つことを知るようになる」……。
「求めない――すると……」という言葉が繰り返される本、『求めない』。けれど、信州伊那谷の自然の中で暮らす著者・加島祥造氏は、何度となく「人間は求める存在だ」とも言います。求めることを否定せず、なぜ私たちは、もう足りているのに求めてしまうのだろうかとやさしく問いかけるのです。そして、求めることをほんのちょっとやめてみたら、生きることが楽になり、日々が楽しくなり、思いがけない可能性が開けるかもしれないよと笑顔で誘います。現代人の心に響き渡る45万部の大ベストセラー詩集。
「求めない――すると 何かがかわる」
息苦しい社会で生きる私たちは、いまこそ「求めない」を読むことで、心の平安を取り戻すことができるはずです。




【編集担当からのおすすめ情報】
NHK「心の時代」「おはよう日本」、TBS「王様のブランチ」をはじめ、メディアで大々的にとりあげられ、詩集としては異例の45万部という大ベストセラーとなったこの小さな詩集に、全国の読者から感動の声が続々届きました。
「他人と比べたり、他人に期待したり、自分らしく生きていないことに気づいた」(27歳女性)、「心の栄養になりました。何度も読み返しています」(37歳男性)、「うつ病の夫と暮らしています。今、そしてこれからの私たちの道しるべが出来たような気がします」(40歳女性)、「親の介護で忙しい中、この本に出会いました。心が軽くなりました」(59歳女性)、「心のトゲトゲを取り除いてくれました」(67歳女性)……。繰り返し読めば読むほど、心が軽くなるはずです。





感想・レビュー・書評

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  • まあ求めすぎて自分を失うのは本末転倒かもしれない。作者の表現する域には求めた後でないとたどり着かないと思う。
    私は多分あまり求めない方だと思う、もう落ち着いちゃったので。しかし求める事には陽の面もあるのだから。
    年齢と経験と共に按配の良い『求める』がわかるのではないかと思う。

  • 人は求めることをやめることはできない。

    でも、1回立ち止まって、「求めない」ということを見直す詩です。

    仕事で悩んでいて、悩みすぎた結果、最近つぶれそうになっていたところ、オススメいただいた本。

    こういう時にオススメされた本は大切に読んでみようということで、迷わずに手を取ってみました。

    「求めない」ことに関する詩ですので、行間は読み手である私や読者それぞれが埋めていかないといけない本。

    求めないこの詩に逆らって「いや、求めないといけない」と思うも自由、私みたいに、確かに「求めない」ということも大事だなと思うのも自由で決して解釈に正解はない本だと思います。

    さて、そんな私の抱いた感想は「北風と太陽」みたいだなと思いました。

    私の今の状況はいろいろと失敗を重ねて、もう仕事なんかしたくないくらい、でもなんとか打開しないといけないなと躍起になっている状態です。

    この状態、要するに自分が変わらないといけないとあれこれ自分に求めている状態ですし、相手にもっと認めてもらって失敗を帳消しにしないといけない焦っている状態です。

    これ、よく考えたら、北風状態ですよね。

    でも、今、なんとか自分を変えないといけない状態をもうちょっと見直してみたら、自分自身の強みを殺してまでかわらないといけないのか?相手に今すぐに認めてもらえないといけないっていうのを考えるのをやめたら、もっとじっくり仕事をしてもよいのではないか?

    その上で次にどうやっていこうかと自然に考えること、これ、太陽側の発想かなと(暑いからコートを脱ぐって自然ですよね?)思いました。

    今の自分は相手に認めてほしいの一点張りで求め過ぎている状態。求めることは仕方ないにしても、相手に求める、自分に求めることは一旦控えて、求めないという境地に立ってみれば、案外大したことじゃないのかもしれない。

    そんな風に感じました。

    結局、私は今までの仕事のやり方を考えてみたら、相手から良いと思われたいということを求め過ぎていたなと思ったので、特に相手に過度に求めないようにしようと思いました。

    また、しんどい時は振り返りたいと思います。

  • 知人から紹介された本作。
    ちょうど「詩集」というジャンルが気になっていたので購入、読了。

    「詩集」良いですねーーー( ̄∇ ̄)
    新たな扉が開いた感じ。

    大胆に余白があるページに、ポツリポツリと言葉。
    丁寧に、そして純粋に一文字ずつ言葉を味わえるような構成。
    すごく贅沢だなぁと(´∀`)

    本作の良さは「諦める」→「求めない」の変換なのかなと。
    共に結論は同じですが、単語が伴うイメージが違うように思います。

    「諦める」はマイナスイメージがありますが、「求めない」は美徳+ポジティブな表現なのかなと。

    世の中の大半の悩みって「諦める」ことができないことに起因している気がします。

    この本は、そこを少しズラして修正してくれるというか…ちょいとハズして「求めない」という「前向き」側に寄せてくれる、そんな本なのかなと思いました。

    詩集って、言葉が少ない分いろんな解釈ができるし、「人をプラスにする」という意味では汎用性が高いのかなぁとも思いました。

    今後の「諦められない」地獄に備えて、この本は常備薬として忍ばせておこうかな…

    <印象に残った言葉>
    ・求めない一すると求めない自分の淋しさを知る(P44)

    ・だって恐怖は多くの場合求めることから来るからだ。(P162)

    <内容(「BOOK」データベースより)>
    全て「求めない」で始まるベストセラー詩集

    「求めない――すると 心が広くなる」「求めない――すると恐怖感が消えてゆく」「求めない――するとひととの調和が起こる」「求めない――すると待つことを知るようになる」……。
    「求めない――すると……」という言葉が繰り返される本、『求めない』。けれど、信州伊那谷の自然の中で暮らす著者・加島祥造氏は、何度となく「人間は求める存在だ」とも言います。求めることを否定せず、なぜ私たちは、もう足りているのに求めてしまうのだろうかとやさしく問いかけるのです。そして、求めることをほんのちょっとやめてみたら、生きることが楽になり、日々が楽しくなり、思いがけない可能性が開けるかもしれないよと笑顔で誘います。現代人の心に響き渡る45万部の大ベストセラー詩集。
    「求めない――すると 何かがかわる」
    息苦しい社会で生きる私たちは、いまこそ「求めない」を読むことで、心の平安を取り戻すことができるはずです。

  • だいぶ前にテレビで、関ジャニの丸山君がカバンを抜き打ちチェックされた時に入っていて、気になり購入した本でした。

    作者の加島さんは、戦時中を生きた方なので、衣食住が十分にあれば幸せだから、それ以上求めないというスタンスの本です。

    世代の違う自分はなかなか欲張りなもので、本書はしっくりこない部分が多いものの数年をへて再読して感じたことを…

    歳をとるごとに、
    ・なんで自分はこんなことができないんだ?
    ・あの人はなんでこうしてくれないの?
    ・あの人はなぜこう返答してくれないの?
    ・あの人は私のこと嫌ってないかな?

    そんな風に思う事が多くて、心が疲れ気味だったからか、全部は理解できないけど本書の言葉で気持ちが楽になる箇所がありました。

    一番しっくりきたのは、あとがきの
    「人生には、惨めさがなくなれば小さな幸福が開けるだろう。人生の中から惨めさを消すには、人に求めないことだ。人は必ずあなたの期待を裏切るからだ。」
    と言う言葉でした。
    心の中で人に勝手に期待の答えを求めて、期待を裏切られたら惨めになるということは自分の中でよくあったので、心を打たれました。
    人は自分の思い通りにはならないし、人に求めない事が幸福への一歩だなぁと。

    また数年経った時に再読したい本です。

  • 足るを知る

  • 甲府のコーヒー屋さんに置いてあった本。その時は、ぱらぱらとさっと読んで、改めてよく読んでみたいと思っていた。
    図書館にあったので借りて読む。
    あとがきがあの帯津先生だった!共著があるそうで、そちらも図書館で予約してみた。

  • 余白が多く、文字数が少ない本。まるで色紙の羅列というか、、、詩でした。求めない、、、、求めない、、、、

    「求めない」ことから生まれる、私がとっくに忘れていたものが持つ価値を再認識させてくれる言葉の数々。

    その中でも

    共存とは、「求めあう」ことじゃなくて
    互いに「与えあう」ことなんだ。

    という言葉は、共存をテーマに仕事をする私には強く響きました。

  • シンプルでいて、中身は深い。
    頭で考えるのではなく、心に従って
    多くを求めることをやめればそれで幸せ。
    (とは言え、求めてしまうものだけれども)

  • 詩です。
    題名には「求めない」とありますが、実際には人間は求めないことは不可能だとしつつも、求めすぎないことを求めないということです。求めないとどうなるのか・・・自由になり、他人との関係も改善し、いろいろな良いことがあるという文章がちりばめられています。
    自分の人生も何か求めすぎているんじゃないかって思うところです。ですが、聖書の「求めなさい。そうすれば与えられます」という言葉も心の片隅にあり、少し混乱。

  • 求めないーー
    すると
    で始まる短いフレーズが繰り返されることで念仏を唱えているような気分になった詩集。
    「あきらかにみる」意味での諦めと現実を受け入れることの重要性。
    一回では表面的にしか読んでないかんじがする。
    繰り返し読むことでいつか腑に落ちていくのだろうか。

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著者プロフィール

1923年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、カリフォルニア州クレアモント大学院留学。信州大、横浜国大等に勤め、数多くの翻訳・著作のあと、「老子」の現代自由詩『タオ─老子』『求めない』が、共にロングセラーになる。

「2012年 『禅とタオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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