あたしの一生: 猫のダルシーの物語 (小学館文庫)

制作 : Dee Ready  江國 香織 
  • 小学館
3.85
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本棚登録 : 149
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094062625

作品紹介・あらすじ

猫のダルシ―の視点で描く感動的な愛の物語

「あのひとへの、あたしの愛。それから、あたしへの、あのひとの愛。あたしは、あたしたちが一緒に暮らした日々の思い出を、あのひとの胸のなかにちゃんと蒔いておいた。あたしがいなくなったあともその思い出があのひとを、なぐさめてくれるようにね。
けっきょくのところ、もんだいなのは愛ということ……。」(本文より)
「あたし」と「あたしの人間」の、出会いから「あたし」の死までの17年にわたる濃密な時間を、あくまで猫の視点で――けっして擬人化することなく――描いた稀有な物語。原著の素晴らしいイラストレーションも完全収録。江國香織のしなやかな日本語で送る猫本の傑作、待望の文庫化!
以下のような「訳者あとがき」がこの本の魅力を語りつくしている。
「こんなにストレートな愛の物語を読んだのはひさしぶりでした。ストレートで、強く、正確で、濃密な、愛の物語。/もし誰かをほんとうに愛する気なら、ダルシ―のように生きる以外にないのではないか……」

感想・レビュー・書評

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  • 感動した。

  • この猫のダルシーの物語を読んでいる間、自分も猫が大好きなので、巻頭の愉しいダルシーの時間を微笑ましく読みました。ジュディーJ.キングさんの挿絵もかなりの猫への愛情が伝わってくる、よい挿絵でした。そして、読みながら終わりが近づくにつれて、どんどん重苦しい気持ちになりました。ダルシーが弱っていくのです。段々と。巻末の著者の言葉を読むと、ダルシーへの著者の想いがよく伝わってきました。

  • 泣ける
    これってほんと猫の気持ちが書いてある。
    ダルシーの表現を読んでたら
    まさに猫達に教えられてるんだよね
    きっと

  • ダルシーの目から見た、「あたしの人間」との一生の物語。
    ケガ・死産・嫉妬・病気、いろんな事を一緒に乗り越えてきた二人。

    ダルシーを置いて長期旅行をしたり、
    度重なる引っ越しをしたり、
    相性も見ずに子猫を貰ったり、
    ましてダルシーより後から来た猫を可愛がるとは・・・・。

    100点とは言い難い飼い主を、ここまで愛し、唯一無二の存在と思ってくれるダルシーの深い愛情に感動しました。

    最後の時は、自身の愛猫との別れの時が思い出され、泣いてしまいました。

    ただ・・・
    他にも書いている方がいらっしゃいましたが、
    私には安楽死というのはチョット理解が出来ないかと。

    苦しませたくないという理由で安楽死を選ぶというのは、分からなくもないのですが・・・・
    もうすでに、あそこまで苦しませているのですから、残された数日を過ごしてもよかったのではないか?と思います。
    私は、いままで獣医に安楽死を進められた事が無いので、最後まで一緒だったからかも知れませんが。。。。

    過去に見たテレビで、国によってペットを家族と考える人が多い地域や、ペットはあくまでペットと考える人が多い地域があるという事をやっていたので、安楽死に対する考え方も、違いがあるのかも知れませんネ。

    「命ある者と、共に生きてゆく」という事が、どういう事なのかというのをダルシーが教えてくれているような気がします。

  • 感動は……しました。でもそれはダルシーの‘あたしの人間’に向けられる一途な愛情にだけです。
    読み始めは良かったんです。ダルシーが人間を‘しもべ’と呼び人間のしつけに成功してしまうところなどは。かつて猫と暮らした経験がある者としてやっぱり彼らは人間をしもべだと思い、しつけられていたのはこちらだったのかと笑いました。
    でもその後からがいけません。私がそのような習慣や考え方を持たないからかもしれませんが、クリスマスに二週間も、サマーキャンプ(キャンプに連れて行ったのは論外)でも家を留守にしその間はペットシッター?に任せきり。ペットシッターは用事が済めば帰ってしまいます。猫は比較的、留守番が出来ると思われていますがそんなに長い間の留守番はいくら何でも寂しいでしょう。それを作者は寂しい事として書いているのですからあまり良くないとわかっていたのですよね?それとも後から気付いたのでしょうか?
    先住猫のダルシーと相性が良いのかもわからないのに次々、子猫を連れてきてしまうのも疑問です。
    それともう一つ、最期が何故、安楽死だったのでしょう?バートルビーを安楽死させた事を後悔しもう二度としないと言っていたのに。ダルシーは‘あたしの人間’を寂しくさせないために体がいくらつらくても生きたいと願っていたのですから、‘あたしの人間’もつらくても本当に訪れる最期を看取って欲しかったと思います。容態により考え方はあるでしょうが、あと数日の命だったとしたらなおさら安楽死を選ばずに残された時間を一緒に過ごして欲しいと思います。作者は物語の最後とエピローグを自分本意にきれいにまとめているように私には感じられます。ダルシーがくれた愛情を最期までしっかり受け取って欲しかったです。

  • 思い出すだけで泣けてくる。
    ずっと十何年一緒に過ごしてきた猫を私の腕の中で看取ったようなそんな感じ。

  • 猫が好きかどうかで評価は変わりそうではあるけども、そのまんま猫の一生です。
    猫をひたすらに可愛がれる理由はなんだろうか。概ね生意気にムカツク態度も取るわけで、それでも許されるのは、やっぱ見た目よね?気持ち悪いおっさんがこれやっても確実にオッサン狩りにあうよね。老後は確実にキモイから放置か老人ホーム行きであって。
    そう、このネコどもは死ぬまで割と変わらぬ姿でいられるからそこが強い。この見かけが大事という事実に対して何故いろんな団体は文句をつけないのか。いや、これこそが世界の偉大な真実だからに違いない。
    というわけで、まぁ猫カワイイよね。

  • 読了。飼い猫ダルシーの目線で書かれた本。猫を飼ったことのある人なら、すぐに話に引き込まれて猫の気持ちが手に取るようにわかると思う。
    原作は読んでいないけれど、翻訳者の特徴なのか意図的なのか、文を書く上での日本語の選択が直訳されすぎている印象で少し読みづらい。
    最期の時を迎える猫の気持ちは読んでいて、胸がつまる。
    次は原作で読んでみようと思う。

  • 猫を、またペットを飼っている人はもちろん、飼おうと思っている人はみな、読んでほしい本。
    電車の中やカフェでは読まないように・・・

    江國香織さんの訳でとても読みやすいですが、あくまでも著者はアメリカ人です。
    途中の“違和感”は江国さんのせいではなく、文化の違いかと。。。

  • 猫好きにはたまらない、著者の飼っていた猫から見た「あたしの人間」という表現で、人間との関係を語った小説。

    猫を飼っている人には、良い思い出が蘇るのは勿論、猫の良さにピンとこない私のようなイヌ好きの人にも、江國香織の女性的な優しい文章で、猫の飼い主への表現を教えくれる。
    前半は、なぜ猫はわがままなのかを語り、後半は、人間との愛情・信頼関係を語った構成。

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