幸せの値段 (小学館文庫 う 3-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 70
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063394

作品紹介・あらすじ

「愛とお金と男と女」を描いた短篇小説集

ふとしたきっかけから自分の“値段”を知ってしまう麻友。一方で夫もある秘密を抱えていた…(『春の秘密』)。国際結婚で玉の輿にのった奈津子を訪ね、息子を連れてカナダに渡った朋美。めくるめくセレブな生活のなかで見えてきたものは…?(『夏の勝負』)。家を出た妻が残していった猫と暮らす元カリスマ塾講師が見つけた一筋の希望の光(『秋の光彩』)。妻子ある孝之と不倫を続ける三十六歳キャリアウーマン・紗英子が出した、ある計算式とは…?(『冬の清算』)など、四季折々の情景とともに「愛と幸せとお金」の間(はざま)で揺れる心情の機微をリアルに描いた珠玉の短編小説八篇。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集だけど、頭から順に読んだ方がいい構成。
    人生の価値は、おそらく幸や不幸ではかれるものではなくて、ただそこに何かを見出せるかどうかだと思うのだけど。
    あと表紙が猫。

  • yk

    あらすじに惹かれて借りてみたけれど、思っていたのと違った。

  • 後味はあんまり良くない。

    けど秋の奇跡はよかった。
    かわいい。

  • どれもあっさり書かれているけれど、しっかりとまとめられたいい短編ばかりだった。
    小さな幸せならコンビニで100円で買えたりするけど、もっと長期的な幸福感ならどうだろう。やっぱり買えない、かな。

  • 幸せとお金についての短編集。
    印象薄けれど何れも普通に面白かった。

  • 【Entertainment】幸せの値段 / 梅田 みか / 20170517/(45/641) <188/77071>
    ◆きっかけ
    ・日経書評

    ◆感想
    ・恋愛とお金にまつわる8つの短編集。盛り上がりなく、突然舞台幕が下りる感じがして、ちょっともったいない。短編でなくてもいいのではと思えるストーリーばかり。

    ◆引用

    ===qte===
    幸せの値段 梅田みか著 淋しい中年男と猫の奇跡

    2016/10/27付 日本経済新聞 夕刊
    (小学館文庫・500円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)
     「秋の光彩」の語り手大槻は塾の講師だ。以前はカリスマ講師として本やDVDを出したり、テレビにも出演したりした。だが、気がつくと仕事が減り、収入が減り、しかも脳卒中で倒れた父親の介護費用が重くのしかかっている。妻は半年前に出ていった。残されたのは妻が近くの空き地で拾ってきた猫だけだ。
     そのまめきちがいないことに気づいて、大槻は探しに出る。可愛(かわい)がっていた猫ではない。度重なる悪戯に辟易(へきえき)し、目が覚めたらいなくなっていればいいと思ったことも一度ではない。でも実際そうなってみると思ってもいなかった感情がこみあげる。淋(さび)しいのだ。そして猫を探す中年男に、奇跡が訪れる。それがどんな奇跡かは本書を読まれたい。

    ★★★★

    ===unqte===

  • つまらなかった。

  • しあわせ、お金で買えちゃう?
    コンビニでも買えちゃうかも、ちいさなしあわせは。

  • 女性の情熱と本能と、相対する現実的な目と、その両方の描き方が上手な作家さんだと思う。ちょっとした描写に細やかさやセンスの良さを感じる。この本では男性を主人公にした猫の話が特に印象的。

  • 『秋の光彩』がよい。

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著者プロフィール

梅田みか(うめだみか)
作家・脚本家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。小説、エッセイのほか、人気テレビドラマの脚本を多く手掛けている。幼少期より橘バレヱ学校にてクラシックバレエを習う。小説『海と真珠』(ハルキ文庫)はその経験が生かされた本格的バレエ小説。バレエのほか、フィギュアスケートにも造詣が深い。

「2023年 『エトワール!(12) 恋するシルフィード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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