なぎさホテル (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 50
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063486

作品紹介・あらすじ

作家・伊集院静の原点が綴られた自伝的随想

1978年冬、若者は東京駅構内にいた。足元のトランクには数枚の衣類、胸のポケットにはわずかな金しかなかった。入社した広告代理店も一年半足らずで馘首され、酒やギャンブルに身を置いた末に、東京での暮らしをあきらめていた。生家のある故郷に帰ることもできない。
そんな若者が、あてもなく立ち寄った逗子の海岸に建つそのホテルで温かく迎え入れらえる。
「いいんですよ。部屋代なんていつだって、ある時に支払ってくれれば」
見ず知らずの自分を、家族のように受け入れてくれる“逗子なぎさホテル”の支配人や副支配人、従業員たち。若者はそれからホテルで暮らした七年余りの日々の中で、小説を書きはじめ作家デビュー、大人の男への道を歩き出す――。
作家・伊集院静の誕生まで、若き日に向き合った彷徨と苦悩、それを近くで見守ってくれた人々との出逢いと別れ。名門ホテルは平成元年にその歴史に幕を閉じているが、目の前に海の広がるあの場所で過ごした時間は、今でも作家の夢の中に生き続けている。作家デビュー前夜からの大切な場所と時間を振り返り、作家としての原点を綴った貴重な自伝的随想。巻末には、文庫化にあたり書き下ろされた「あとがき」を追加収録。

感想・レビュー・書評

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  • やっと読めた。
    実家とも自宅とも違う場所に長くいることは
    ある人にはあるし、ない人にはないのかもしれない。
    その経験がある人間からすると、回数や期間に
    違いはあっても、どれもが忘れられない思い出で、
    また行きたい、と言うよりは、また帰りたい、と
    思える場所になっている。
    どういう状況でそこに辿り着いたのかは人それぞれで、
    そこで起こった出来事もその人にしか起こり得なかった
    ことだから、滞在記は読んでいて面白い。
    この作品は滞在記とはまた違うのだろうけれども、
    作者の文体が好きな人にとっては必読の一冊。

  • この人には人を惹きつける不思議な魅力があるんだろうなぁと思いながら読み進めるうちに私自身が魅了されていく感じ。

    言葉は、時に人の人生を変えるほどの力を持つことがあると筆者は言う。私もそう、信じてる。

  • 『人は人によってしか、その運命を授からないだろう。』ただ今伊集院静さんにはまってます。素晴らしい文ではないものの共感できる文ではあります。次は乳房へ。

  • なぎさホテル

    懐かしくて手に取った。逗子のなぎさホテルだ。
    作者は7年もの間ここに住んでいたという。
    同じ時期に同じ界隈で暮らしていたとは知らなかった。
    住んでいた当時の話ということで、逗子、葉山、鎌倉の描写はもうそのまんまで懐かしくなった。

    とにかく人の縁に恵まれた人であり才能溢れる人であったのだろう。
    伊集院静、というとモテ男というイメージだが
    本人の自伝なので無茶苦茶な暮らしぶりは書かれているが
    女性に限らず、どこがそんなに人を惹きつけたのか…それは他の人が書かないとわからない所なのかな。

  • 2017年19冊目です。

  • 率直に行きますよ。

    なんか素直に言って、好きになれない文章。中身自体は、非常に興味深くて、面白くて、良いエッセイだと思うんだけど、なんか好きになれない文章だ。

    なんでかな?

    M子と言うのは、美人薄命の意味を改めて知った夏目雅子。

  • P247

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