その手をにぎりたい (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063998

作品紹介・あらすじ

銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語

80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、
と一念発起。東京に残ることに決めた。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。

感想・レビュー・書評

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  • お腹が減る小説…お鮨が食べたくなります(笑)
    青子のような女性は周囲からみたら痛々しく見えるのでしょうか。女がただ自由でいたいと思ったら、1人で立ち、戦い、孤独に耐える強さを身につけなくてはいけなくて、でも側からみてそうである青子を突き動かすのは一人の男性への恋心と欲望でしかないというところが、女の業と哀しさなんでしょうね。実は自由どころか一人の男に縛られているだけだという…
    一ノ瀬さんは誠実で真面目で優しくて、でもヘタレだよな…と思うあたり私もあんまり女の幸せを掴めるタイプではないと思いました。

  • バブル時代。僕の上の世代だが、みな時代に翻弄されていたのだろうか。そして特に女性は大きな転換期だったような気がする。それにしても空腹時に読むのは辛かった(笑)
    あらすじ(背表紙より)
    八十年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起。東京に残ることに決めた。お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。

  • バブルの描写が懐かしい。バブルという華やかさと、主人公の女性の懸命な姿と高級鮨店の職人のひたむきな姿勢が、対比され、両者がより際立つ構成となっている。ラストは切ない。

  • 主人公のどんどん変わっていく様、でもずっと彼を好きな姿がとても良かった。

  • いやあ、お寿司食べたくなるわあ。そしてバブルも思い出す。そして一ノ瀬さんいいわあ。

  • 柚木さんの本はやっぱりお腹が空く。1週間ほどで読み切ったが、5日間毎日すしやらまぐろやらを口にしていた‥。
    ドキドキする展開にあっという間に読み終わる。しかしまたもオチがあまり好きじゃなかった‥。それでも色んな感情になれる素敵な本。

  • 悪い意味ではなく、単純に柚木さんっぽくなかった気がする。

    バブルの時代にも、自分の力で稼いで生きていく強い女性が存在したのかってなんか意外だった。

    職人さんの手から直に食べるお寿司屋さんなんてあるんだなあって驚いた。
    その手に惚れる、ってのもすごいな。私には理解できない。

    付き合うだけが恋愛じゃないんだな。
    そんな型にハマらない関係もあるんだなって思った。

  • 190617*読了
    何よりの大好物はお寿司、というわたくし。小説のテーマだけで、もう!読まずにはいられない!と喜びいさんで読み始めました。
    青子と同じく一ノ瀬さん(わたしの憧れの名字。笑)が、タイプどんぴしゃ。ああ、彼の手からお寿司を受け取ってみたい…。
    バブル期の真っ只中に生まれたわたしは当然、当時の様子はテレビでしか見たことがなく、本当にこんな派手派手しい世の中だったの…?と、当時の様子自体が作り話のように思えました。でも、きっとこんな風だったんだろうな。
    一ノ瀬さんみたいな職人さんがいるお寿司屋さんを見つけて、常連になりたい…。笑

  • 手をにぎるだけで胸がいっぱいになる
    そんな恋をしたことがありますか?

    新しい時代を生きること、恋をすることの難しさよ。
    カウンター越しのもどかしさったら。


    とにかく鮨が食べたい。寿司じゃなくて鮨だ。

  • もどかしい…
    何とも感情移入…

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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