- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064124
作品紹介・あらすじ
〈本〉が〈物語〉が、私たちを呼んでいる
《新刊書店で、あるいは古本屋で、作者も作品名も聞いたことがないのに、興味を引かれる本に出合ったとする。その本は確実に私を呼んでいる。手にとってしまう。レジに持っていってしまう。帰りの電車のなかで読み出して、びっくり仰天する。著者もタイトルも知らなかったことが不思議に思えるほど、自分にぴったんこの本なのだ。》
ネットよりもリアル書店を愛する著者が、心に残る本の数々を紹介する見事な読書案内。
宮沢賢治・太宰治から開高健・池澤夏樹に始まり、佐野洋子・山田太一、そして江國香織・井上荒野まで、「思わず読みたくなる」名エッセイ50篇を収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
思わず書店に走りたくなるような読書エッセーです。
感想・レビュー・書評
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角田光代さんが紹介してくれる読書案内。
それぞれの本に対する思いが伝わってきます。
読んだ事のある作品は角田光代さんが読むとこんな感想になるのだなと。自分と比べるなんて、ですが。
角田光代さんの本は楽しいだけではなく、読書の楽しみを教えてくれて、新しい本との出会いもあります。
次は何を読もうかと思う時に読みたくなる本が見つかります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者による文庫本の解説や書評、本に関するエッセーを集めた本。
第4章までは、取り上げている作品が純文学中心であるためか、特に惹かれた未読作品はなかった。そもそも、文庫の解説だけ読んでも、そもそも小説のあらすじや主人公達の心情がよく分からないから、内容に共感できず全く面白くない(やはり解説は読後に読まなきゃなあ)。
ただし、ノンフィクションを扱った第5章は面白かった。高野秀行の「アジア新聞屋台村」や北尾トロの「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」、岡崎武志「古本生活読本」等は読んでみたいと思った。あと、第3章で紹介されてる夏石鈴子の「新解さんの読み方」もちょっと気になった。
著者が多大な影響を受けたという開高健、そう言えば中学生の時に文庫本買ったけど結局読まなかったなあ。新潮文庫の百冊に入っていたやつ。開高健といえば、サントリーのCMで、ハドソン川でウイスキー片手に釣りしてるシーンばかりが印象に残っている。 -
たくさんの著者の作品が出てくるので、次から次へ読みたいものが出てきます。それに影響されて、数冊の本を買い、数冊の本を図書館に予約申し込みをしました。
とても面白く完読です。 -
角田さんが様々な媒体で発表した書評の数々。
でも読者に媚び諂うような、作品を悪戯に褒め散らかすような書評ではなく、ご本人が日々考えていることとその作品に絡めたエッセイのような文章でした。だから「面白そう!」とか「読んでみたい!」という作品への興味は正直あまり沸きません。でもエッセイとしてはとても楽しめました。
痒い所に手が届くような適格な文章が流石です。プロって凄いです。
とりあえず『厭世フレーバー』(三羽省吾)は読んでみたいな。 -
新しい本と出会える一冊。普段、自分なら手に取らないであろう本も読んでみたくなった。
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読書という至福の時間をたっぷり詰め込んだ、角田印の極上本いっぱいのガイドブック。
読書欲情を誘う解説もさることながら、いちばんそそるのは、図書カード三万円使い放題の「本が私を呼んでいる」。本好きなら堪らない夢のような企画に、一緒に幸せを共有した気分になる。やっぱり、本との縁を感じるのはリアル書店である。 -
知らない作家さんの作品が多かったにも関わらず読んでみたいな思う瞬間があって、私は角田さんの言葉の力にも惹かれたようです(笑)
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2017年4月17日購入。