サラバ! (上) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 2703
レビュー : 161
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064421

感想・レビュー・書評

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  • 初めはアクの強い登場人物たちにやられ、読みきれるのか、と不安でしたが
    読み進んで行くほどに何だか垰家の変人たちが好きになってくるから不思議。
    エジプトでの生活が始まった辺りから一気読み。
    ヤコブ少年と歩の友情が『精神的ホモセクシャル』と書かれており、私の知人も『少年時代の男同士の友情はホモに近いものがある』と言っていた事があったなぁ、とふと思い出し妙に納得。
    男同士の友情って、昔から密かに憧れている事のひとつだったりする。
    中巻へ続きます。

  • 直木賞受賞作の文庫化で読んでみた。
    最初は多少受け狙いの文体かなとも思ったが、読み進める内に登場人物の性格や思いや考えが擦り込まれてきて、しっくりとして来る。
    心休まる暖かい話しに期待して、次巻を楽しみにします。

  • 少し変わった人生を送る男性の日常を、延々と読まされてる感じでした。いつか驚くような急展開があるのだろうかと思いながら読んでましたが、上巻では特に無かったように感じました。

  • 主人公を取り巻く環境の変化、友人の変化、家族の変化を細かく描写している
    まだ何が伏線かはわからないが、色々な線が繋がるのかなと予感
    中巻が楽しみ

  • 下巻まで読んで
    自分のヤバさに気づかない主人公と自分にかぶるものがあることに気付かされた(。 >艸<)

  • 「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」
    主人公の姉「貴子」のこの言葉が本書のメインテーマです。

    このメッセージが出てくる下巻のさらに後半までは、正直、退屈でつまらない物語。
    しかし、そのつまらないさまざまなエピソードが下巻で昇華されて、大きな衝撃をうける物語です。でも、感涙とか大感動とかいう感じではありません。
    頑張って下巻まで読み進めましょう(笑)

    主人公「歩」が37歳までの人生の自叙伝として、一人称で語られる物語。

    まず、上巻では歩が幼少時代から小学生までのストーリ。
    歩の家族は、自己中心的な母親、背が高く優しい父親、奇行が目立つ姉「貴子」、その中で、常に空気をよみ、マイノリティにならないように、受け身で生きようとする「歩」。

    歩はイランで生まれますが、イラン革命のために、大阪に帰国。大阪で幼稚園、小学生とすごしますが、受け身の姿勢で周りに溶け込みます。
    一方で、貴子はその奇行のために、孤立していきます。
    そんな折、父親の新しい赴任先がエジプトとなり、家族でエジプトで暮らすことになります。
    そこで、歩はヤコブという親友に出会います。
    その中で、二人の共通の言葉「サラバ」が生まれます。
    しかし、エジプトからの帰国が決まり、ヤコブと別れることになります。

    上巻で語られる、貴子や母親の行動はあまりに辛い、そして、歩の行動はちょっと鼻につく!
    しかし、これが中、下巻につながっていくのだから、しょうがないかとも思います。

  • お姉ちゃんのキャラに若干引く。

  • サラバ。
    自分じゃどーしようもない事を他人のせいにして逃げる。自分がどうこうじゃなく相手に合わせた人間関係。強がった投げやり、卑屈な行動。人は人。自分は自分。自分に素直に。
    自分なりの答えを導いてた?今だからある程度落ち着いて読める。

  • 緻密な描写でエジプトの空気を感じられた。
    大人になった歩目線で書かれているが、上巻はまだ小学生時代の話。
    今後の展開に期待!

  • 破天荒な家族に囲まれてるからか、容姿端麗なはずの主人公に、どこか素朴さを感じ、親近感すら感じてしまう。小さい頃のあるあるが事細かに書かれており、懐かしさを感じながら読了。

著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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