サラバ! (中) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1960
レビュー : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064438

作品紹介・あらすじ

2015年本屋大賞2位!作家10周年作品

両親の離婚、そして帰国。母の実家のそばに住む母子三人は、次第にバラバラになっていった。
母は頻繁に恋人をつくり、サッカーに興じる歩は高校で同級生の須玖に影響を受けていく。姉は、近所に住む矢田のおばちゃんが宗教団体の教祖のように祀り上げられていくなか、次第にそこに出入りするようになった。
そして、阪神神戸大震災が起こった。それは歩の生活にも暗い影を落とし、逃げるように東京へ向かう。脳が蕩けるような学生生活を経て、歩はライターになった。だが、その先で、ある取材を依頼される。そこには変わり果てた姉が絡んでいた。

感想・レビュー・書評

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  • 着地点が見えないのに、ぐいぐい読み進めてしまうのはなぜだろう。
    宗教とは、信仰とは。
    つらいときにすがりたくなる気持ちはよくわかる。
    須玖くんが好きだなぁー。

  • 歩の成長が苦しい。
    自分にも周りにももどかしさや、納得いかない思いを抱えて、どんどん大人になっていく。
    両親の離婚理由が知りたいけど、知りたくないような。

    面白い。
    続きは下巻にて。

  • 「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」
    主人公の姉「貴子」のこの言葉が本書のメインテーマです。

    このメッセージが出てくる下巻のさらに後半までは、正直、退屈でつまらない物語。
    しかし、そのつまらないさまざまなエピソードが下巻で昇華されて、大きな衝撃をうける物語です。でも、感涙とか大感動とかいう感じではありません。
    頑張って下巻まで読み進めましょう(笑)

    そして、中巻では、歩が小学校高学年から大学を卒業し、ライターの仕事をしている26歳までのストーリ。
    帰国して両親は離婚。母親は新しい恋人を作ります。
    高校ではサッカーに夢中になり、そこで同級生の須玖に影響を受けます
    一方、貴子は近所の矢田のおばさんが教祖のように祭り上げられたサトラコヲモンサマにはまっていきます。
    離婚しながらも、母親や歩を金銭面からサポートし続ける父親。
    そんな父親から送られるお金を新しい恋人に使ってしまう母親。
    そして、1995年の阪神大震災。
    震災の翳から逃れる様に歩は東京で大学生となります。
    もちろん、そのお金の出所は離婚した父親。
    そして、自堕落な大学生活をしながら、もてまくる歩、美人の彼女。
    そんな中、純粋な女友達として鴻上と知り合います。
    さらに大学卒業後ライターの仕事をはじめ、また、新しい美人の彼女をもち、順風満帆な人生となります。
    しかし、そこには再び貴子の奇行が..

    ここでの歩の描かれ方は、人を見下している様な人物象。そして、自ら何もしないいまどきの人物像。
    与えられることのみで生きている様な人間として描かれています。
    やはり、鼻につく!

  • 話が進んでいくほどおもしろい。中巻はあっという間に読み終わってしまったが、読めば読むほど上巻の話を回収できたので真剣に読むようになっている。下巻を早く読みたい!

  • 幼少期から青年期へ、大した苦労もなく輝ける時代を過ごす主人公と
    相変わらず暗闇をのたうち回る姉の対比。

    それから、身近で起こる謎の新興宗教の勃興。
    なんとなく受け入れるでも遠ざけるでもなく付き合っていくことになるけれど
    そこには神様を信じる信じないの少し手前にある
    信仰のもっと素朴な部分が描かれている。気がする。

    信仰とはなんだろう。

    そして、そういうものから距離をおいて、
    なんだか冷めた処世術だけで生きている主人公は
    どこへたどり着くのだろう。

  • 中巻は正しく一気読み。
    何なんでしょう。地味な変態たちがジワジワくる。
    歩の姉がどんどん可愛く思えてくる。
    母もここまで突き抜けていると腹立たしさは感じず、むしろ清々しい。
    そしてサトラコヲモンサマ、思いっきり吹き出してしまいました。
    いやぁ、ジワジワくるなぁ。
    下巻へ続きます。

  • 初読

    歩が日本に帰国。
    「男の子」の感じ、書くの上手いなぁ
    中学生の時の「男女」になっていく、
    でも男同士でいる方が楽しそう。
    あの感じ。

    大学に入ったあたりから色褪せていく感じもなにかどこかリアル。
    サトラコヲモン様とお姉さんのあたりは、フーン。
    くらいw

  • 物語の語りべである主人公の青春時代のストーリーだ。
    少年から青年に成長していく過程の気持ちなどは同性として理解が出来て、なるほどと思う。
    しかし取り巻く家族環境が変わっているので、一筋縄にはいかない。そこが一般的な青春物語とは違う面白さを楽しませてくれる。
    そして所々に気持ちにすっと入ってくるフレーズがある。
    そこも魅力的だ。
    この巻の登場人物では須玖という高校時代の友人のその後がとても気になる。

  • 感想は下巻にて

  • とにかく長い。。。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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