英国紅茶予言師 (小学館文庫 な 29-1 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 86
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064964

作品紹介・あらすじ

英国全寮男子校で起こる事件を紅茶で解決!

英国パブリック・スクールの奨学生となった風森心。制服を買うお金も身寄りもないシンは「何を持ってなくとも、強い心さえあれば、どんな世界も切り開いていける」という、育った養護施設の園長の言葉を胸に、貴族の子弟だらけの全寮制男子校へ。シンの同室はため息だらけのおちぶれ貴族の息子ギル。意外にも商売上手な社交家で、貴族達にいじめられているシンの味方だ。ある日ギルは、シンの能力で人助けをしてその謝礼で生活費を賄おうと提案。シンは紅茶を飲むと少し先の未来を視られるのだ。だがこれが大事件となって。様々な紅茶が視せるのは何? 英国男子校を舞台に紅茶ミステリ!


【編集担当からのおすすめ情報】
紅茶好きにはたまらない紅茶のお話も満載で楽しい、英国男子寮事件簿です!

感想・レビュー・書評

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  • イートン校の奨学生として編入した、風森心。
    彼には、紅茶を飲むと、少し先に起こることが見える能力があった。

    イギリスの名門パブリック・スクールに入学する生徒が、コックニー訛りというギャップに笑う。
    訛りはすぐに訂正されてしまい、ちょっと残念。

    ティー・カウンセラーのシン。
    ティー・セレクターのギル。

    上流階級の子弟が集まる中、養護施設育ちと没落貴族のマイノリティコンビが、予言で解決していく。

    わかりやすい悪役をのぞき、基本的にいい人たちばかり。
    悩みがありつつも、なんだかんだでうまくいく、軽いタッチの全寮制学園もの。

    シンの生い立ちなど、回収されてないなと思ったら、続編があるよう。

  • 養護施設で育ち天涯孤独の主人公、風森心(シン)は、英国貴族の子弟ばかりのパブリック・スクールの奨学生となって単身英国に渡ります。シンは紅茶を飲むと少し未来が見える特殊能力がありました。育ちのせいで学園長や同じ寮の学生に嫌なことを言われたり疎ましく思われたりしますが、同室のジルの理解を得てスクール内で紅茶予言師として悩んでいる学生にカウンセリングを行うようになります。そして、シンが見えたもので様々な事件が起こります。
    英国の伝統的な文化を感じながら楽しく読みました。

  • 紅茶を飲むと少し先の未来が見えるという能力を持った風森心が、奨学生となった英国パブリックスクールでカウンセラーとして過ごす様を書いた一冊。強烈なコックニーで始まったので心配したが貴族英語に矯正されたので安心した。アジア人の奨学生という事で差別を受けたりするが、それらにひねくれることなく進むのでテンポよく読み易い。イギリスの階級社会や食事、紅茶の話など蘊蓄とまではいかない適度な説明具合が読んでいて楽しかった。読後感がハリー・ポッターを読んだ時に似ている。(3/23)【2024-17】

  • コックニー(下町言葉)だった英語が一緒に住んだだけで上流階級の英語になるなんて、羨ましい設定だわ。
    おまけに紅茶占いまでできるなんて。
    最後の最後、学院長の変心のきっかけが女王ってのがイギリスが舞台の物語らしいね。

  • ものっすごライトな文章だったー・・・。
    軽すぎてちょっとダメだったなぁ。
    題材は良かったけど。

  • 話としては面白かった。主人公の性格がちょっとぶれている個所があるように思えるのは、伏線か何かなのかな……? 序盤、主人公の特技の現れとも言える変な口調と相俟って、何となくちぐはぐな印象を受けた。

    面白いのだけど、難点がひとつ。薄ら寒い漢字の親父ギャグは要らない。(それにも何か深い意味があるのか?)

  • 養護施設で育った風森心はイギリスの名門パブリックスクール・レイトン校に奨学生として留学する。紅茶を飲むと2、3日先までの未来を予言できる能力で学友たちを助けるシンとギル。シンを最初に助けてくれたエドワード一家は本物の上流貴族だ。ギルもネガティブだけどなかなかの商売人。学園長は人を教える立場にふさわしい人物ではないなぁ。一度聞いたこと、見たことは忘れない、一度聞いたことはそのまま記憶できるなんて、シンの頭脳が羨ましい。

  • 英国の全寮制男子校で奮闘する奨学生。友情あり軋轢あり差別あり、でも負けないっていう好きな雰囲気です。表紙絵も上品で雰囲気出してると思います。主人公の出自の秘密などまだ明らかでない部分もあるので続くのかも。

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