夢探偵フロイト: -マッド・モラン連続死事件- (小学館文庫 な 30-1 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064988

作品紹介・あらすじ

”人を殺す悪夢”の正体に挑むミステリー

ある会社員が、自宅マンションから謎の飛び降り自殺をした事件。ネットのオカルト板で、彼が見ていたのと同じ”悪夢”を繰り返し見る人がいる、という噂が広まる。森の中を逃げ回り、得体の知れない怪物に襲われる――
私立未来世紀大学の夢科学研究所。夢の研究をするフロイト教授と、彼の右腕であるCGクリエイターのヲタ森、彼らの助手をすることになった学生のあかねは、この悪夢の情報を募集する。同じ悪夢に悩まされているという美女・音羽楓花は、ヲタ森が再現した夢のVR映像を見ると恐怖を感じた様子で、行方不明になってしまう。
<MUD MOLAN(マッド・モラン)>――フロイトがそう名付けた夢の中の怪物。それを見る者は次々に謎の死を遂げていて・・・。フロイト達は”人を殺す悪夢”の正体に迫っていく。
65万部突破の『猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』シリーズで熱狂的に支持される著者による渾身の新シリーズ始動!! 夢を切り口に怪事件に挑む前代未聞のミステリー。

【編集担当からのおすすめ情報】
人間にとって、いまだ大きな謎である「夢」。それを切り口に難事件を解いていく前代未聞のミステリーが誕生しました。「悪夢が憎い」というフロイト教授、研究室に住んでいるヲタ森、髪色を変えてばかりで卒業が危ないあかね。個性的な3人の関係からも目が離せません。

感想・レビュー・書評

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  • 夢探偵ってあるから、もっとオカルトチックかと思ってたけど、違ってた。

    なんで、こんな夢見るの?をずっと調べて辿り着く…
    何かプロファイリング??…ちょっと違うな…
    しかし、同じような夢見る人の原因探して、これはやり切れん感が、半端ない。

    夢って、自身が封印してる記憶とかも出て来るんかな?
    自己防衛で封印しているとしても、封印しないと自身が保たないような凄い事は、どこかから溢れ出るんやろな。
    精神的なもんやから、やはり、夢とかに溢れ出る…

    そんな封印しないといけない事を幼い子供達に…
    ほんまに、親とか関係する大人には怒りしかない…

    夢とミステリーの融合…ええ感じでした!

    私の見る夢?
    納期が間近なのに、全然動いてない!どうしよ〜って感じのは、たまに見る

    あっ!今の事や!(−_−;)

  • 夢を研究している風路亥斗(通称フロイト)教授とオタ森、助手をすることになった大学4年生のあかねが、共通の悪夢を見る人たちの衝撃の真実を解き明かすというもの。3人のやり取りはなかなか面白いが、フロイト教授にもう少し強い個性が欲しいところ。夢を手掛かりにするというミステリーのアイデアはいいと思うので、続編に期待する。

  •  私立未来世紀大学夢科学研究所のフロイトこと風路亥斗(カザミチカイト)教授は、院生で特殊画像クリエーターのヲタ森こと森本太志(フトシ)と共に、「繰り返し見る同じ夢」「忘れることのできない夢」を集め、夢を可視化するプロジェクトを行っている。大学4年生のあかねはその助手となり、ある悪夢を追いかけることになる。
     悪夢を見ている人には十分ホラーだろうが、なぜその夢を見るのかが解き明かされていくのは興味深い。

  • マッド・モランってなんだろう。フロイトはわかるが、シリーズ最初の題名に少しだけ期待しつつ読み進める。
    通称夢探偵フロイトは、未来世紀大学の夢科学研究所所長、神経心理学、社会心理学、文化情報論の学者で本名は風路亥人。この人が題名からすると主人公か?未来世紀大学人文学部の4年生の城崎あかねは、単位が足りなくて単位欲しさに夢科学研究所で助手をする。未来世紀大学で修士課程で情報工学が専門のクリエイター森本太志、この3人が、悪夢が人を殺す事件を解決するミステリーだ。どうやら主人公はあかねのようだ。

    マッド・モランの悪夢の場所や原因を追い求める3人、面白い展開だ。深層心理に蔓延る悪夢。このシリーズは異能者でもなく、特殊能力を持った特捜班でもない。夢分析により解決するパターンは内藤了さんの作品としては新鮮であった。特にあかねの明るさが笑顔にしてくれる点も新鮮だった。
    夢分析だけでなく、原因を追求する過程や探偵らしく真実を解明して行くのも好感が持てた。

  • ’22年6月30日、Amazon audibleで、聴き終えました。内藤了さんの作品、初です。

    いやぁ、面白かった!ほとんどイッキ読み(いや、聴きですね)でした!
    audibleで本を探していると、良く紹介されているので…ちょっと試してみよう、と…。

    僕にとっては斬新な設定で…「夢が人を殺す」なんてなぁ、どう読ませるのかな?と思いながら、聴いていきましたが…前半からすっかり、引き込まれました!無理のない解決で、よく出来てるなぁ、と思いました。
    ただ、真相は…重〜い話で、その点は、ちょっとゲンナリಠ﹏ಠ

    内藤了さん、他の作品も、是非読んで…いや、聴いてみます!

  • シリーズ第1弾。

    夢にまつわる研究をしている大学教授と助手と学生が夢に悩まされている人達の原因を探るお話。

    事件の共通点がみつからないところから徐々に真相へと導かれる様子があわただしくなくて良かった。
    ゆったりのんびりしているメンバー構成が作品に合ってる。

    次作に期待。

  • 新しい感じのミステリーでした。夢の再現映像とはすごいと思います。
    主人公のペコちゃんも最初は「?」という感じでしたが、好感が持てました。

  • 『新刊X』の企画で、プルーフ本をゲットしたので読了。

    悪夢に殺される…
    そんなオカルトめいた噂話から始まる。

    夢の中の怪物『MUD MOLAN(マッド・モラン)』とは? 同じ夢を見るという人々の話から、次第に明らかになっていく悪夢の正体。そして、過去に起きた痛ましい出来事。

    オカルトや空想の話では終わらない、本格ミステリー。テンポ良く話が進み、読みやすく、面白かったです。でも、夜は読まない方が良いかも。悪夢が感染するかもしれないので…

  • 大学内でひっそりと夢の研究をしているフロイト
    その助手?と単位がギリギリの女子大生
    3人が悪夢の謎を探る

    悪夢を見て飛び降り自殺をした男性
    その男性と似た夢を見て不眠症でメンタルを病んでいる女性
    他にも同じような夢を見た人が・・・

    こういう作品によくある短編がたくさんあるのかと思ったけど、じっくり一つの事件を描いていた
    その方が内容も深くて感情移入もしやすくてとても読みやすかった!
    少しホラーちっくなところもあるし、3人のチームがいい感じで第二弾も読みたくなった

  • この作家さん、とにかく好きすぎて
    どのシリーズも、泣いちゃいます

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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