浅草和裁工房 花色衣: 着物の問題承ります (小学館文庫 え 10-1 キャラブン!)
- 小学館 (2018年4月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094065046
作品紹介・あらすじ
イケメン和裁士が解く、着物に隠された秘密
ファッション雑誌から、着物専門誌の編集部へ突然異動になった陽菜子は、体力だけが自慢の新米編集者。極度の着物嫌いな母親の影響で、アンチ着物派だった陽菜子は、思いがけない事態に戸惑いを隠せない。さっそく取材を任されて向かった浅草で、美形の和裁士・桐彦にインタビューすることになるが、知識のなさを思い切りさらして大失敗! 桐彦はそんな陽菜子を「ねこちゃん」と呼び、未熟さをからかってきた。『会いたくない男ナンバーワン』に認定した桐彦と、その後もたびたび顔を合わせる陽菜子は、いつも余裕な態度で陽菜子に意地悪する桐彦にムッとするばかりだった。
そんなある日、母親と違い着物を愛する祖母に教えを請おうと、祖母の古い着物を見せてもらうことになった陽菜子。だが、美しい着物たちの中に一つだけ、無残な保存状態の着物が。祖母の様子に疑問を感じた陽菜子は、着物の専門家である桐彦に相談をすることになって……。
いじっぱり女子と眼鏡着物男子な和装士が、着物にまつわる謎と秘密を解き明かす! じれったい恋の行方も気になる、浅草着物ミステリー!!
感想・レビュー・書評
-
ほのぼのした感じが良かったです。
ずいぶんしっかりした23歳だなぁと感心しました。
あまり謎解きな感じはしないですが、雰囲気を楽しめる作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新米編集者の陽菜子はファッション雑誌から着物雑誌へ異動となった。しかし、陽菜子は訳あってアンチ着物だった。右も左も解らぬままインタビューをする事になったが、その相手である和裁士の八月一日(ほずみ)桐彦にねこちゃんと揶揄われ…
気の強い陽菜子だけど、仕事には手を抜かない努力家で好感が持てました。桐彦が明らかに好意を示してるのに揶揄われてると思い猫さながらに毛を逆立てていたけれど、少しずつ着物の魅力に惹かれていく姿が桐彦の思惑にまんまと嵌められた気がしました。
桐彦の周りから固めるのも抜かりなく、きっと結婚するのだなぁとニンマリでした。 -
あまり着物の専門知識とかは出てこないのですが、桐彦が陽奈子にベタボレなのが楽しく、ほのぼのした気持ちで読みました。全体的に可愛らしい内容。
-
まあまあ楽しめた。
-
着物に纏わる話は参考になった。
祖母と母の確執は解消できたのか?
仮面ライダーとかのイケメンが歌舞伎に
出る事があるのか疑問だけど?! -
すらっとしていてガタイがでかい陽菜子は、着物の雑誌に異動になるときいて愕然とした。着物が苦手な彼女が、軟派な和裁士と関りがいろいろとできて……。ラブコメ的にはヒーローが簡単に落ちすぎだけど、面白かった。最近、着物ものの本多いな。テーマ的にはすごく好きなんだけど、カラーの挿絵で見たい。
-
カバーで初読み作家。良さそうなカバーだけに内容のズレに落胆。文章力×。 設定△。キャラ△。
-
全体としてはお仕事小説としても恋愛小説としても纏まっていて、読後感も良いと思います。違和感を感じる所はいくつか…。例えば、外部の仕事相手(八月一日)に対して第一印象が悪いとはいえ、取る態度が社会人として顔や言動に出し過ぎでは?あと、祖母と母親との確執となる原因が弱いと思います。主人公の恋愛に対するトラウマも引きずり過ぎ。等々。