下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 324
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065367

作品紹介・あらすじ

直木賞続編、遂に文庫化!あの感動が再び!

その部品があるから救われる命がある。
ロケットから人体へ――。佃製作所の新たな挑戦!

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。

ドラマ化もされ、日本中に夢と希望をもたらした直木賞受賞作続編が、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず、佃社長がアツイ。
    いや、佃製作所のみんながアツイアツイ。
    今回も前作に続き、気持ちの良い勧善懲悪作品に仕上がっている。
    メーカー勤務の人、必読。

  • この話に胸が熱くなるのは体育会気質だよなと自覚しつつ、ピンチから復活する佃製作所を応援してしまう。大企業の中小をバカにするところ、嫌だけど現実だよねー

  • 一作目読了に続き、その流れで二作目へ。
    面白し。何の為に働くか。信頼大事。とか。

  • 前作よりも胸にぐっときたのはきっと、私が見失いつつあるからだ。仕事への情熱、目標、努力、プロ意識と根性といったものを。

    いつ実を結ぶかわからない仕事に対して、モチベーションを保ち続けるのは容易ではない。
    そればかりではなく、これまでの仕事も失ってしまうかもしれないとなればなおさらだ。
    佃製作所の社員たちが、その危機を何度も乗り越える姿に目頭が熱くなった。

    実直に、誠実に、真摯に。正しいことはいつも一つではないけれど、その心意気こそが佃プライドを支え、未来へ導いているのだと、そう思った。

  • 読み終わった時に感じたこの本のテーマは働く理由。
    唐木田さんの台詞から引用すると「桜田さんとウチとでは仕事をする理由がまるで違う。人の数だけ、仕事をする意味があるのかな」
    --
    なぜ、それをやるのか?長く苦しい開発をしているとき、その問いの答えさえわかっていれば、迷うことはない。
    なぜこの仕事をするのか。なぜこの開発を請け負うのか。
    納得できないことはするな
    「それよか理由のほうが大事じゃん。ぼくたちがなんで、これをやっているのか」
    --
    夢でも損得でもない。この男を突き動かしているのは、亡くなった娘に対する愛情であり、後悔だ。
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    「なあ、中野くんさ。医学ってのは、いったい何なんだろうな」
    「それはやっぱり、病気で困っている人を救うものじゃないですか」
    --
    「我々医者は、失敗したら人が死ぬんだ。死んだ人間が生き返るか。時間をもらえば、生き返らせられるのか。あの死んでしまった小西という患者を、だったらあんたたち、生き返らせてみろっ!」

  • 単行本では既読。前作と同様、スカッとする読後感である。人工心臓の開発に関する物語。同業他社への情報漏洩の危機や、人工心臓に巡る新たな問題やリスクが発生するのではないかという不安感、中小企業と大企業との関係性や大学病院、医療従事者や大学教授たちとの関わりにより、多くの人々の命を救うために人工心臓、人工弁の開発、大掛かりなプロジェクト達成のために尽力し、命の尊さの使命感を持ち、ものづくりを通して医療の進歩に貢献する姿に感動した。次作のゴースト編にも期待したい。

  • 半沢直樹シリーズと並ぶ池井戸潤氏の代表作「下町ロケット」の第2弾。佃製作所が今回挑むのは心臓疾患の治療に利用される人工弁です。佃製作所を陥れようとする大企業や利権に溺れる人たち。一方で人工弁を必要とする患者の人たちのために新型人工弁の実現に向けてひた向きに携わる人たち。池井戸潤氏の他の著作同様に善悪のコントラストが明確で、物語が展開すればするほど追い詰められる主人公、そして後半で大逆転する展開は分かっていてもハマってしまいます。
    星3つにとどめたのは、技術開発の現場やプロセスなどをもう少し重厚に描いて欲しかったなぁ、という部分。佃製作所の研究部員達が追い詰められつつも粘り強く研究し続ける様子を人物の描写としては描いているのですが、具体的な技術についてはフィクションであってももう少し詳しい描写があった方が読み応えあったかなと思います。
    ただ、それはテーマの設定やストーリー展開が素晴らしいからこそ感じることであって、読み進めながら感じる緊迫感や、読後の爽快感は期待を裏切らない1冊でした。
    第3弾も単行本で発売されました。楽しみです。

  • これぞ池井戸潤!!という感じで、期待通りでした。下町ロケットの第二段ということで、期待しすぎかな?という感じもあったけれど、それを下回ることはなかったです。ただ、ちょっと展開が早すぎで、うまく行きすぎ感はあったかも。。。銀行の出番も少なかったです。
    とは言いつつ、読み終わった後は、スッキリ爽快でした。

  • ゴーストを読んで面白かったので、遡って読みました。
    ドラマで内容知ってたけど、最高でした!
    登場人物がドラマの役者と重なって読みやすかったです。

    いくつもの危機がありながら、最後に乗り越えるのがいいですね!

  • 勧善懲悪のエンタメ小説。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家になりたいと思っていた。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。

以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞を、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、非常に高い人気を誇る。

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