図書室の神様たち (小学館文庫キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 42
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065855

作品紹介・あらすじ

過去と現在が交錯する図書室で出会った二人

居心地の悪い家に帰りたくない爽風は、放課後の時間を潰すために、学校の裏庭に建つ三階建ての古い図書室へ向かった。誰もいない図書室で本を探していると、物陰からひとりの男子学生が現れる。彼、笹木誠は同じ学年らしいが、まったく顔を知らない生徒。そして優しい笑顔を見せる彼の口元には、誰かにつけられたであろう痛々しい青痣があった。
「この世界の神様になりたい」と呟く不思議な誠。彼に何が彼に起きているのか聞けないまま、爽風はその後もたびたび図書室で誠と会い、しだいに二人の心は寄り添っていく。
だが、ある日偶然手にした数年前の卒業アルバムに、爽風は誠の姿を見つける。そして、かつて誠の担任だったという教師から、驚愕の事実を知らされて……!?
時間が交錯する不思議な図書室で、繋がったふたりの「いま」。爽風は誠を未来の“死”から救おうと、事なかれ主義だった自分を奮い立たせる。諦めを希望へと変えるために――!
胸がふるえる感動の青春ストーリー!!

感想・レビュー・書評

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  • ヤングアダルトに分類される小説でしょうか?若いうちに読み慣れておかなかったことを少し後悔しました。いじめの問題を傍観者サイドから切り込んでいき、交錯した時空の中で出会った少年と少女が自分の世界を認めて行く話。神様になりたい少年と本の世界に逃げたい少女。

    ただ、壁の八割が窓の図書館、本に悪そうだな…とか図書の管理が杜撰すぎない!?とか冒頭きになることが少しありました。

    地元図書館 日本作家棚

  • 図書室が付くタイトルに惹かれて購入。
    最近刊行された本には、どこかしら既視感があるのは仕方ない事なのかな。

    もう、ン十年前に過ぎ去った時間なのに、あの頃の私がまだ私の中に健在らしく、「あー、この気持ち分かる」とか懐かしいような切ないような気持ちになった。

  • 神様は、ここにいる。

    爽風が図書室で出会った少年は、三年前に事故にあって眠り続けていたーー両親の不和、いじめられているらしい幼馴染、あまりよくないクラスの雰囲気、爽風は「神様」になれるのか。

    優しい世界。物語の中に出てくる本のように、レビューは酷評されるかもしれない。あまりにお話が甘いので。でも、動き出すことから、世界が変わること。何もしないで現状にもやもやするのでなく、無理に正義を振りかざすのでなく、自分にできることを、自分の感じることを素直に出すこと。それができるようにエールを送ってくれる話。もやもやを抱えている小中高生におすすめしたい。

    とても雰囲気のある図書室ですが、司書の方があまりに非現実的存在で、そういうイメージが強いのかなと思いました。

  • 放課後初めて足を踏み入れた古い図書室。そこで見知らぬ男子生徒の誠に出会い、たびたび話すように。
    しかし彼は数年前に卒業していた…

    学生時代はいじめとかいやがらせとか
    こういう問題や悩みってつきものだよね…(._.)

    爽風の“彼を助けたい”って想い
    未来の誠が幸せでありますように… ・

    爽風の「わたしは、わたしの為に行動する。」って一文に私自身が勇気をもらいました(*´-`)

  • 「僕は、この世界の神様になりたい」

    適度に周りに合わせ、適度に自分を押し出しながら過ごす日々。

    目をそらさず行動すればなにか変わるかもしれない。でも、行動して悪化することもある。
    何が正解なのか。どうすべきなのか。

    果たして自分の行動は正しかったのか?
    あなたならどうする?

    人の気持ちを考えるって難しい。

    いろんなことを考えさせられる本だった。

    彼の優しさに涙。
    爽風の成長が見えてよかった。

    素敵な言葉がたくさんだった。

    終盤涙がこぼれた。

  • とりあえずこれだけは言わせて欲しいのは、これ書いたのわたしの飲み友達ですよおおおってことです。ただの自慢ですけど。

    拗らせ少年少女書かせたら右に出るものはいないから。

    むかし少しだけ佐々木誠に会ったことがあって、こうしてまた書籍という形で彼に会えて嬉しいなぁ。

    小さな世界で奮闘する佐々木も爽風も、愛おしい。
    その小さな世界を良くすることがなによりも大事なことだからね。
    わたしに子どもはいないけれど、もし子どもがいたら、ぜひ読ませてあげたいな。

    きちんと人と話をすること。
    相手の話をちゃんと聞くこと。

    シンプルなことがちゃんとできるように。

    この先の佐々木誠と爽風の世界が優しくありますように。


    とりあえずこの本は、学校の図書館に置いて欲しいです。

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著者プロフィール

櫻いいよ(さくら いいよ)
奈良県出身、大阪府在住。2012年『君が落とした青空』でデビュー。同年、『乳房にメス』で「オトナ女子が本当に読みたい小説大賞」の優秀賞を受賞。『図書室の神様たち』が好評を博している。

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