- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094066869
作品紹介・あらすじ
視力を失った、そして事件を”目撃”した。
警察学校の卒業式の夜、自らの過失で交通事故を起こしてしまった浜中なつめ。視力を失うとともに、同乗していた最愛の弟を亡くし、警察官の夢も絶たれて絶望的な日々を過ごしていた。
そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇するが、その後部座席からは助けを求める女性の叫び声が聞こえてきた。なつめが名前を尋ねると女性は「レイサ」と答え、車は走り去る。
誘拐事件であることを直感したなつめは警察へ赴き、自分の”目撃”した情報を提示して訴える。しかし、目の見えない人間の証言として重要視されず、捜査は打ち切られてしまう。
女性を助けようと必死に奔走するなつめは、車に接触したスケートボードに乗っていた少年、春馬を探し出す。”レイサ”の居場所を探すうちに、二人は家出少女の神様である”救様”の存在を知る。そして、四体の惨殺死体が発見されたことから、少女連続殺人事件が浮上。猟奇殺人犯は、真相に近づこうとするなつめにも迫っていく。
韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆主演でリメイクした究極のサスペンススリラーをノベライズ。
【編集担当からのおすすめ情報】
韓国映画『ブラインド』とは違う設定、ストーリーラインで、よりスリリングなサスペンスに仕上がっています。
感想・レビュー・書評
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ある事故で視力を失った元警察官・浜中 なつめ。
日々の生活に絶望する中、車の接触事故に遭遇し、そこで後部座席から少女の叫び声が...
しかし、それは単なる序章に過ぎなかった。
警察に訴えるも、捜査は打ち切りに。
もう1人の目撃者の少年・春馬を探し出し、少女の行方を追うことに。
やがて、少女連続殺人事件の真相が明らかに。
果たして、2人は少女を救えるのか?
ノンストップで走るような疾走感があります。
最後は、ほっとしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
豊田美加『見えない目撃者』小学館文庫。
韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆主演でリメイクした究極のサスペンススリラーのノベライズのようだ。韓国映画らしい有り得ない無理な設定と大袈裟なストーリー。例えるならば、仮面ライダー対ゴジラ対プレデター対ウルトラマンといった感じだろうか。
主人公の浜中なつめは元警察官の視力障害者である。韓国映画やドラマにありがちな障害や不治の病の匂いがプンプン。しかも、なつめが視力を失ったきっかけは警察学校の卒業式の夜にたまたま弟を同乗させ、自分の不注意から起こした事故である。その事故で、なつめは最愛の弟を死に至らしめたのだ。そんなことは普通は有り得ないだろうに。
なつめが、ある日、車の接触事故に遭遇し、車の後部座席から若い女性の助けを求める声を聞いたことをきっかけにストーリーは大きく展開する。いくら視覚障害者で他の感覚が優れていると言っても信じられない。さらには元警察官と言っても警察学校を卒業しただけの視覚障害者のなつめがこの事件を捜査し、解決してしまうのだ。そんな非現実的なストーリーはまさに韓国映画といった感じ。
最近、韓国作品のリメイクが大流行の日本。一体、誰が喜んでいるのだろう。
本体価格560円
★★-
今日、飛行機の中で映画を観たら、なかなか面白かった。ノベライズを読むより映画の方が断然面白い。今日、飛行機の中で映画を観たら、なかなか面白かった。ノベライズを読むより映画の方が断然面白い。2019/12/03
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映画でも見たけど、原作に忠実でキャストもマッチしててよかった!
ストーリーがとても読みやすく、どんどん引き込まれていった。最後、たたみかけるように事態が急展開を迎え、スリリングな空気感にのまれていく感じがなんとも言えなく興奮した。
小説、映画共に楽しめる話だと思う。 -
警察学校の卒業式の夜、事故で視力と最愛の弟を失った浜中なつめ。人生に絶望する中である日、車の接触事故に遭遇するが、後部座席からは少女の叫び声が聞こえてきた。なつめは警察へ赴き、自分の“目撃”した情報を提示して誘拐事件だと訴えるが、捜査は打ち切りに。もうひとりの目撃者である少年、春馬を探し出し、ともに少女の行方を追ううちに、家出少女を救う“救様”の存在を知る。そして四体の惨殺死体が発見され、少女連続殺人事件が浮上。真相を追うなつめは殺人鬼から逃れ、少女を救えるのか!?五感を震撼させるノンストップ・スリラーをノベライズ。
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吉岡里帆主演で映画化されましたね
ノベライズなので、さらさらさら〜と読めます
小説を読むような読み応えはなかったけど、疾走感はありました
主人公はある事故で失明した女性
偶然、居合わせてしまった誘拐事件に巻き込まれ…というか、自ら飛び込んで行くんだけど、失明してるとは思えない洞察力、行動力で犯人に迫ります
映画は観なかったけど、この女性を吉岡里帆さんが演じたんだと思うと俄然興味が湧きました
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韓国の映画を日本用にリメイクした作品。
最初の5分くらいは方向性が見えにくいんだけど、事件の発端が見え始めると、見やすくて面白くなる。
話の筋というか、こっちの方向に注意を向けさせたいんだなという作り手の意図が明確で安心してストーリーを追える。 ちょっとアレ?と思うところはあれど、先にきちんと引っ張ってくれるので迷うことはそうない。 構成を分解してみたくなるような作品。 おすすめ。
(以下ネタバレ雑感) 木村刑事がいきなり定年後の生活を騙り始めてからの死亡フラグ回収は早すぎるだろう。刑事が単独行動できすぎでは。 吉野刑事も完全に無駄死にで可哀そう。真犯人が銃を持ち去らずに放置したのはなぜか。ヒロインが使うためなんだろうけれど、もう少し必然性というか、なんかないのか。 真犯人が半裸で解体動画取るくらいだから何かしらの主義主張がありそうなのに趣味です、ってそれでいいのか。もう少し拘りがないのか。こだわりがあるからレイサは生きていた……となっていた方が納得がいく気が。なぜキョウコはすぐに殺され、レイサは生きていたのか、ややご都合主義な感じ。レイサが生きてるなら木村刑事も吉野刑事も生き延びててもいいじゃない(これが言いたかった)。
ただ、なつめが、目の見えないという不利さと聡明さを併せ持つ魅力的なキャラクターであることと、目が見えないとしか思えないような違和感を感じさせない演技を見せてくれることはとても見ごたえがあり、面白い。 春馬君が捜査に協力する理由もなんとなくはわかるけれど、なつめが春馬君のそんなところに気づかないのがもどかしいような、事件優先だからしょうがないような。
全体的に尺が足りないのでは? 撮られているけれど、時間の都合上カットされているシーンが多そう。 -
スズキオサムが、映画を絶賛してたので読んでみた。
映画を観て見たいな。 -
スラスラ行けた。