派遣社員あすみの家計簿 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 453
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067194

作品紹介・あらすじ

家計簿をつけながら、生活も恋も立て直し!

「結婚したら専業主婦になって、ぼくの収入は好きに使っていいよ」――飲食店の社長だと自称していた恋人の理空也に騙され、正社員として勤めていた会社を“寿退社”してしまった藤本あすみ、28歳。理空也は姿を消し、残ったのは二人で贅沢したぶんの高額なカードの支払いだった。通帳の残高は428円。ピンチに陥ったあすみは親友の仁子に説教され、家計簿をつけることに。
とりあえず派遣会社に登録したものの、なかなか仕事は決まらない。シャンプー配りや絵画展の監視員、倉庫整理の日雇いと必死の節約で食いつなぎ、日雇い仲間のミルキーやシングルマザーの深谷、仁子に支えられながら、ようやく派遣先が決定する。そんな中、あすみは合コンで出会ったイケメン商社マンの八城からアプローチを受けるが、いまだ理空也への思いを断ち切れずにいて……
家計簿とにらめっこしながら、自分を甘やかしてばかりいたルーズな生活を立て直し始めたあすみ。人生に迷子中のアラサー女子の、仕事と恋の行方は!?
『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~』シリーズが大人気の著者による新シリーズ!


【編集担当からのおすすめ情報】
食費を抑えるには、キャベツともやしと卵。
カップラーメンは買わずに、インスタントラーメン。
給料日前のピンチを乗り切る、節約の掟も満載です。

感想・レビュー・書評

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  • さくさくあっという間に読めました。


    あすみは大手企業を退職後、バー経営者と結婚して優雅な生活を送るはずだった。

    しかし、一転して、
    無職。恋人とは音信不通。
    銀行残高428円。
    迫りくる家賃とクレジットカードの引き落とし。
    ご飯のおかずは卵、もやし、キャベツのみ。

    という厳しい生活を余儀なくされる。


    好き放題に暮らしていた過去に引きづられ、フラフラ誘惑に負けてしまうこともありながらですが、
    日雇いアルバイトや派遣会社への登録を機に知り合った世話焼き(?)の優しい人たちに囲まれ、着実に頑張るあすみの姿はかっこいいと思いました。


    この本を読み終わった後、私もせかせかとフリマアプリに不要なものを出品しちゃいました(笑)

    やっぱり、お金は大事にしなきゃね!!!


  • 「これは経費で落ちません」が好評な作家さんの新作。
    「これは経費で落ちません」は3作目ぐらいで、ドロップアウトしてしまったが、「派遣社員」「家計簿」の言葉に惹かれ、即買い。
    28歳のあすみは、結婚を機に働いていた大手商事を辞め、結婚する予定の相手と同棲をするべく、都心から離れた家賃92,000円の部屋に引っ越し、家電や家具などを相手に言われるがまま、自分のカードで支払う。
    しかし、ある日突然、相手が失踪し、無職のあすみは多額のカードの支払い、高額な家賃の支払いに追われる。
    序盤はお気楽なあすみにかなりイライラさせられる。
    節約をしなければいけないのに、「これは必要経費」と必要な買い物をやめることが出来ない。
    しかし、すぐに決まると思っていた派遣の仕事も決まらず、日雇いの仕事をするうちに、人間関係が薄いと思っていた中で愛想のないミルキーや、世話好きの深谷と出会うことで、あすみの中の意識が徐々に変わってくる。
    自分も同じ経験をして来ただけに、あすみに対して「甘い!」と思うこともしばしばだけど、自分でも自分のお金の使い方を考えなければ、と思わせてくれた作品。
    森若さんはちゃらちゃらした周囲を正してきたけど、今作は主人公が周囲に支えられて、正しい道に進んでいくと言う、また別の楽しみ方が出来る。
    ライトなタッチだけど、実は結構人生において、重要なことも描かれている、いろんな人に読んでもらいたい作品。

  • ダメダメなあすみが成長していく様子が面白かった。
    応援したくなった。
    派遣社員という、経験のない雇用形態について、勉強にもなったと思う。

  • 序盤、あすみのダメっぷりに思わず引き込まれて読みふけってしまいました。特にあすみの金銭感覚、こんなときにそんなお金の使い方する?ってツッコミたくなるシーンが多く、そこでお金を使ったら食費がなくなるだろ~、とか、違った意味で感情移入してしまいました。
    タイトルにあるとおり、家計簿=お金のやりくりがストーリーの軸になって描かれています。寿退社したものの結婚できず、無職→日雇い→派遣でお仕事、と物語が進むにつれ仕事の基盤も少しづつ整うに従って経済状況が改善されてゆく、という展開。決してお金がたくさんあるわけではないけれども、就業状況が改善されたときの未来に向けた明るい展望が開けた感じや暗いトンネルから抜け出せたような喜びなどがうまく描かれた作品だと思います。
    自分自身も仕事がないときのお金が目減りするだけの心細さを経験したことがあるので、こういった心境や”良い”変化により生じる心の変化はとても理解できます。お金の使い方は自分の場合はあすみとはだいぶ違うかな…、少なくとも自分へのご褒美などさまざま理由をつけて「まぁいっか」と使ってしまうことはなかったので。そうった意味では主人公を理解「できない」部分もあり、より一層興味を惹かれ楽しんで読ませていただきました。「これは経費で~」と同様シリーズ化してほしい一冊です。

  • 男に逃げられ、大手の会社を辞めて、派遣で働くことになったあすみ。

    家賃の支払いをはじめ、会社員時代に支払ったクレジットの支払いなど正社員時代に、お金に無頓着だったあすみ。親友の仁子に家計簿をつけることを勧められて、お金の無駄を削っていく。
    自分も20台の頃に、残高が1000円を切ったことがあったので他人事には思えませんでした。コンビニで、このアイスを買ったら家賃が払えないとか(笑)

    駄目男になんで引っかかるのかって言うけど、弱っている時の優しい一言って、ぐっと来ちゃうんだよね。麻薬の様に。

  • なんでそんな男に騙されるのか…不思議だけどまぁ、何があるかわからないからなぁ。いずれにしても生活のランクを下げることって、すごく難しいから偉いなとヒヤヒヤしながらも読んだ。いい人に助けられて羨ましい。私も地に足をつけて踏ん張らねばなぁ

  • 結婚する予定だった彼氏がいなくなり、仕事もお金もない主人公・あすみちゃんが節約しながら、仕事に恋に頑張るストーリー。
    少し不器用なミルキーちゃんが主人公を励ます場面が素敵でした。

  • 我が身を見ているようだったσ(^_^;)

  • 結婚のため仕事を辞めたはずが、彼氏がいなくなり、仕事もない。お金もない。どうすれば?というお話。あすみちゃんのダメダメさに最初絶望しましたが、でも、こんな友達がいるんだから、きっといいところがあるはず……と読み続けました。たたかえー。

  • 恋人に裏切られ、後がなくなってしまったあすみ。最初は、危機的状況なのに危機感のないあすみにイライラしてしまった。そんな感じでは、すぐに破綻してしまう...。と思って。そんなあすみのことを「ちゃんと」叱ってくれる仁子は、本当に貴重な存在。勝手にすれば。と見捨ててしまう方が、断然楽だと思うから。
    派遣社員として働き始めたあすみは、甘い部分は残るけれど頑張っているのがよく分かって、応援したくなる。仕事を辞めなければ出会えなかった人たちとはこれからもいい関係でいて欲しいな。と思った。

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