黒と白のはざま (小学館文庫)

  • 小学館
4.07
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本棚登録 : 46
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067347

作品紹介・あらすじ

話題の胸アツ法廷テンタメ小説、待望の続編

クー・クラックス・クラン誕生の地、テネシー州プラスキ。幼い日、目の前で彼らに父を殺された黒人弁護士ボーは、45年後の父の命日に復讐殺人の疑いで逮捕された。親友の冤罪を晴らすべく、70歳のロースクールの元教授トムと熱血漢の教え子リックの老若弁護士コンビが法廷に立つ。あまりにも不利な状況の中、「負け知らず」の女性検事を相手に二人の反撃が始まるがーー。胸アツエンタテインメント『ザ・プロフェッサー』の続編が、大好評にお応えして登場です。解説は、前作読了後に「出版してくれてありがとう。続編もぜひ出して下さい!」と直接編集部にラブコールを下さった、落語家の林家正蔵さんです。

感想・レビュー・書評

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  • ひとつひとつを噛み下す様に読んだ。私は前作より好きかも。まだアメリカに残る人種差別が痛々しかった。

  • 前作「プロフェッサー」に続いて読んだ。登場人物の多くが前作から引き続き出ていて、とても嬉しかった。気持ちの良い仲間達にまた会えたような気がして、こういう読書体験は滅多にない。藤沢周平の用心棒シリーズ以来かも。本書の内容もまた優れている。話の展開もよく、終わり方も最高。主人公のトムが1人で大活躍するような単純な話ではないのがまた良い。気持ちの良い読書をしたいなら、前作から本書を読むべし。

  • 46年前テネシーで黒人の父がKKKのメンバー10人に殺された。息子ボー・ヘインズは復讐を誓い、弁護士になった。KKKの指導者だったアンディ・ウォルトンが殺された。ボーはしょっちゅうアンディを殺すと言いふらしていた。ボーは逮捕され、ロースクールの教授だったトム・マクマートリーに弁護を依頼する。証拠はボーの有罪を示している。担当検事のヘレンは負けなし。絶体絶命の裁判は・・・

    うおー!2020年ナンバーワンだ。

    前作「ザ・プロフェッサー」もすごく面白かったが、それ以上かも知れない。解説を読んでいて、確かに前作は誰がやったかは分かっているのでミステリー的要素は少なかったけれど、本作にはミステリー要素は多い。ボーが殺したのでないなら誰がやったかなフーダニットと、ボーの父親は45年になぜ殺されたかのホワイダニット。それだけではなくさらにもう一層下にまだネタが沈んでいる。

    勧善懲悪、スカッとする小説でもあるし、アメリカの暗い歴史を学ぶ小説でもある。次作のThe Last Trialはめちゃくちゃ面白いらしい。小学館さま、絶対翻訳出して下さい。お願い致します。

  • クー・クラックス・クラン誕生の地、テネシー州プラスキ。幼い日、目の前で彼らに父親を殺された黒人弁護士ボーは、四十五年後の命日に復讐殺人を犯したとして逮捕された。親友の冤罪を晴らすべく、七十歳のロースクールの元教授トムと熱血漢の教え子リックの老若弁護士が、地元で負け知らずの女性検事を相手に矜持を賭けて法廷に立つ。胸アツ法廷エンタテインメント『ザ・プロフェッサー』の続編がついに登場!

    シリーズ第2作は、前作でいい味を出していたボーの危機を救うべく、トムとリックが奔走する。いやあ、リーガル好きにはたまりません。小学館文庫さん、応援してますよ!

  • 2作目も文句なく面白かった〜。
    まさか元KKK最高指導者の老妻、気品があって美しいマギー・ウォルトンが犯人だったとはね。
    今回は途中、ジムボーンに撃たれて(癌も患っているのに踏んだり蹴ったりな)トムの出番は少なめ。
    代わりに若い相棒リックとパウエルといつも飲んだくれのトムの旧友(離婚弁護士)が大活躍。
    でも、レイレイも元KKKでボー・ヘインズの父親(と信じてた男)を木に吊るした現場にいたとは…。
    この小説の面白さは思ってもいない真実が後半に次々と明らかになることと、窮地に追い込まれて絶体絶命の危機に必ず、救いがやってくること。
    今回もしかり、でもレイレイはボー・ヘインズをかばってしんじゃったけど…。
    ボー・ヘインズも危機一髪のとこでヘレンが、そのあとでトムが来てくれてよかった。
    そのあとの葬儀のシーンはまじボー・ヘインズのかと思ったよ。(レイレイの葬儀だった)
    3作目はシリーズの中で転換点となるそう。
    トムの余命が心配。
    待ち遠しい〜。

  • 途中だれ気味で少々辛かったけど、最後は盛り上がった!

    1作目は勢いがあったけど、作風に違いがあった…かな。

    3作目は傑作!らしいので出版されることを祈りつつ、今後に期待を込めて⭐︎4つ。

  •  アメリカ南部ミステリーは何故か一様に骨太である。

     最近、アマゾン・プレミアムでドラマ化され本国で人気復活中との噂のあるジョー・R・ランズデールのハップとレナード・シリーズ。ジョン・グリシャムの『評決のとき』に代表される大型リーガル・サスペンス。

     『ザ・プロフェッサー』で一躍名を馳せたロバート・ベイリーは、グリシャムよろしく、南部作家で法廷ミステリーである。グリシャムは一方でノン・ミステリーのアメフト・スポ根小説『奇跡のタッチダウン』で暑い男たちを描いているように、ベイリーの『ザ・プロフェッサー』もまた熱きアメ・フトの青春を共有した男たちを主役としたリーガル・スリラーであった。

     そして本書は待ちに待ったその続編。前作より遥かに南部小説としての存在感を前面に出したタイトルの通り、のっけからヘイト・クライムを主題とした骨太<胸アツ>ミステリの開幕とあり、こちらも尋常でない構え方。

     前作で、教壇から現場に下りてくる羽目になった主役のトム・ジャクソン・マクマートリー70歳を手助けして印象的な活躍を見せたポーセフィス・ヘインズ(通称ポー)が、KKK(クー・クルックス・クラン)誕生の町テネシー州プラスキでクランの粛清殺人を模したような派手な殺人事件の容疑者として逮捕される。ポーには、父がクランの粛清を浴び、木に吊るされ殺されるのを見たという幼児体験があり、その復讐を所かまわず公言する黒人としては唯一の街の法律家として知らぬ者のない存在だった。どう見てもポーによる復讐のように擬せられた殺人現場をどう覆すのか? 

     トムとリックの新進の教授+教え子コンビは、本作では前作で世話になったポーを救うため、アラバマを発ち、地元弁護士であるレイモンド・ピッカルー(通称レイレイ)に協力を求める。レイレイもまたトムとのフットボール仲間なのだ。彼は現在、アル中の気配でどうも積極性がないのだが、なぜか一目でぼくは彼のことが好きになる。何故なのかはわからない。

     プラスキの現在の住人はKKK誕生の町であることを恥じているらしいが、今もなお残る差別感情は現在もアメリカ全体に影を落としてやまない。さらに白黒はっきりしない多くの人物たち。有り余る状況証拠に取り囲まれ不利としか思えないポー。前作を引き継いで登場する殺し屋ジムボーン・ウィラー(通称ボーン)の影。意外な展開が連続しつつ、法廷は開幕する。

     大団円に繋がるスリル&サスペンスが法廷シーンであるのだが、ラスト・ランがまた疾走感たっぷり。暴力の権化ともいえるボーンの動き、そして見え隠れする真犯人の殺意。思いもかけぬ展開、畳みかけるアクションの果てに残される苦い真実。

     ラスト・シーンが秀逸である。男なら泣ける。そんな胸アツ小説。続編でありながら、前作を凌駕する出来である。さらに続編があるらしく、これまた秀逸の展開だと言う。絶対に目の離せない作家がまた一人!

  • ベタな展開ながらも良作は良作。リーガル成分は薄め。

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