遊戯神通 伊藤若冲 (小学館文庫 か 4-8)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067828

作品紹介・あらすじ

天才絵師の素顔と技法に迫った長編小説。

若冲没後百年を経た明治37年、セントルイス万博に〈若冲の間〉というパビリオンが出現する。この時〈Jakuchu〉の名を世界に広めたのは誰だったのか? 京都の図案家・神坂雪佳は、若冲の末裔という芸者から〈若冲の妹〉と呼ばれた美しい女性の話を聞く。
宝暦13(1763)年、京都錦の青物問屋〈枡源〉に、一人の少女がやってきた。主の若冲が飼う鶏や、珍しい鳥、美しい毒草などの世話をするために。美以という名の少女の体からは不思議な芳香が漂っていた。その匂いに、若冲はかつての異国の女の面影を重ね合わせながらも、美以を自分の弟に嫁として与えてしまう。若冲を慕う美以は、以後〈若冲の妹〉として思いを秘めたまま生きていくことになる。
『動植綵絵』の完成間際に、錦市場を揺るがす事件が起こり、弟が謎の死を遂げる。彼は本当は若冲の何だったのだろうか。さらに天明の大火による被災……だが、若冲が本来の絵師として蘇生するのはそれからだ。そして、いつも傍らには〈妹〉の姿があった。
心の中の〈奇〉を描かずにはいられなかった絵師、若冲。時空を超え魅了し続けるその素顔と秘密に、江戸と明治の二つの時代軸で迫った長編小説。

【編集担当からのおすすめ情報】
河治さんの近著である『がいなもん 松浦武四郎一代』は、第25回中山義秀文学賞と第13回舟橋聖一文学賞をダブル受賞しました。本作『遊戯神通 伊藤若冲』は、江戸、明治のふたつの時代を行き来する作品。若冲の人物像と技法にも迫っていきます。木村蒹葭堂や平下源内、神坂雪佳なども登場。本書を読むと、若冲の世界の大きさが判ります。

感想・レビュー・書評

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  • ◎編集者コラム◎ 『遊戯神通 伊藤若冲』河治和香 | 小説丸
    https://shosetsu-maru.com/recommended/column_editors/2020-06-18

    河治和香さんを迎え「伊藤若冲」を勉強しました
    https://www.tbsradio.jp/78534

    遊戯神通 伊藤若冲 | 小学館
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09406782

  • 以前 若冲の小説を読みましたので
    なんとなく ターゲットにした 時代とかが
    被っていたので 頭の中が 少し混乱してしまいました。

    今度からは同じ人をモデルにした 小説を読む時は
    前の内容が消えてからの方が 新鮮に読めると思いました。

    今回のは 現代とまではいきませんが
    近代から お話が始まっていました。

    そして 若冲の生きている時代。
    この時代は もうかなり 文献も残ってはいるものの火事とか 色々あってなくなっちゃっているので
    作家さんの想像力をかりたてるものが 多いのでしょうね。

    今回の面白いなぁと思った所は
    屏風祭りの章で 升目描きをするのですが その升目が煩悩の数
    8万4千(無限を表す数)にしてあって
    (*ブライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」は8万6千個の升目となっています)
    一つ一つ塗るのですが それを 普通の人が 塗る手伝いをさせてもらってありがたや~~っていう 部分が いつも緻密に描いてる 若冲が そんな事はさせないでしょう~~って思いました。
    が こういう事をする 若冲がいても 面白いんだろうね~って 思いながら
    作者の 想像力の 豊かさを 感じて 読みました。

  • 若冲の孫の息子に嫁いだ女性の話を実在の美術家が聞く…という体裁を取っています。これが少々まどろっこしいし、そもそも虚実入り乱れていると作者も明記していますが、いい具合に実在の人物やら事物やら出来事やらが織り込まれてて、実に楽しく騙されました。

  • 神坂雪佳。最近、仲町六絵の本に出てきましたが、よく判っていませんでした。なるほど。こういう人かとスッキリしました。若冲をめぐる人々も、お正月時代劇(七之助さんが若冲でした)で予習wしていたのですんなり読めました。この本に呼ばれていたのでしょうね。いつもの河治さんらしくなくて(いい意味で)新鮮でした。

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