- 小学館 (2020年7月7日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784094067897
作品紹介・あらすじ
やられたらやり返せ!?涙腺決壊の結末が!
真野朱音は、2年ちょっと前に中学校の同級生だった勝裕と結婚した。勝裕の連れ子、小学五年生になる裕也との3人家族である。
朱音は、子ども会の担当として南郷不二美を訪ねた。近所の尾花公園に面した南郷宅の金網フェンスを覆ったイバラの棘で、子どもが怪我をしており、剪定をお願いするためだった。南郷は50代後半の一人暮らしの女性で、愛犬はドーベルマン。気むずかしいという評判だった。イバラの剪定については、「子どもの怪我なんか知るか。親の責任じゃ。あほっ」と吐き捨てられた。市役所が、公園にロープを張って注意喚起のプレートをかけてくれたが、その夜、寿司屋から特上にぎり8人前が届く。翌日には、ケーブルテレビが契約の確認をしたいと訪ねてきた。どちらも注文したのは自分ではない。やったのは、南郷だ。
同じ頃、裕也がまたいじめに会っていることがわかった。裕也は、「いじめられても平気な強い人間になる」という。
朱音は決心した。裕也に身をもって教えてやるべきだ。やられたら、やり返すべきだということを。いや、やらないとやられてしまうということを、だ。ご近所のモンスターとの壮絶なバトルが今、始まる――。
【編集担当からのおすすめ情報】
朱音と不二美。ふたりの壮絶なバトルが物語がタテ糸とすれば、裕也がどうやって学校でいじめられないようになるのかが、物語のヨコ糸です。裕也が考えた方法も、なかなかユニークです。ドキドキさせて、ラストは予想外の感動が待っています。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
親子の絆やご近所トラブルをテーマにした物語は、痛快なバトルと感動的な成長が描かれています。関西弁の会話がテンポよく進み、ユーモアも交えながら読み進められるため、クスクス笑いながら楽しむことができます。...
感想・レビュー・書評
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メッチャ面白い小説。
会話が関西弁で繰り広げられるので、テンポよくポンポンとやり取りが進むし、随所にこっそりとオチがあったりしてて、クスクス笑いながら読んでいました。
そして、子を想う親の気持ちや、親を想う子の気持ちなど、心がじんわりと温かくなってくるような本です。
読んで良かった♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さすが山本甲士さん、痛快だし、ほろりともさせられた。読後感最高!
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山本甲士の「巻き込まれ型小説」における最新刊。これまでも『どろ』(お隣さんとの嫌がらせ合戦)、『かび』(主婦VS大企業)、『とげ』(市役所職員の災難)と読んできたが、この『つめ』も予想通りめちゃくちゃ面白かった。
簡単に言えば、近所の嫌われ者のおばちゃんと、主人公の主婦の嫌がらせ合戦。(表紙の絵が物語っている)ご近所同士の争いごとって、少なからずあって嫌な思いをするが、この小説にはプラスαのレシピがあった。
ちょっとネタバレだが、山本甲士さんはこの点に注目し、この『つめ』を書かれたようで、飼っているドーベルマンを近所にけしかけ、周りから嫌われ者になり、主人公の主婦と対峙するが実は…という展開がある。また主人公の小学生の息子がイジメにあうが、素晴らしく成長し、その言動に号泣しました。
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おもしろかった。真野朱音(35)と中学同窓会で再会し結婚した勝裕、その連れ子裕也(11)、近所のモンスター南郷不二美(58)が登場人物。朱音の物言いが、とてもはっきりしている。やられたらやり返すべきだという朱音、いじめられても平気な強い人間になるという裕也。朱音と南郷のバトルが続くが、トラウマや陰湿さなく、かといって明るい感じもなく、今までに読んだことのない小説。最初からこの物語の着地点が上手く散りばめられいる、お見事。バトルでやり合う迫力は大阪弁ならでは。血のつながりのある親子ということは関係なく、息子は母親の持ち物ではない、ということが伝わった。
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記録
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精神力すごい
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