あの日、君は何をした (小学館文庫)

  • 小学館
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本棚登録 : 1215
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067910

作品紹介・あらすじ

『完璧な母親』著者が放つ慟哭のミステリー

北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか――。
15年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。無関心に見える妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は、必死で辰彦を探し出そうとする。
刑事の三ッ矢と田所が捜査を進めるうちに、無関係に見える二つの事件をつなぐ鍵が明らかになる。
『完璧な母親』で最注目の著者が放つ、慟哭のミステリー。

【編集担当からのおすすめ情報】
「この小説は価値観を一変させる力がある。軽い気持ちで読み進めれば火傷するかもしれない」(内田剛さん/フリー書店員)
「まさきとしかは、この1作で間違いなく飛躍する。イヤミスの先頭集団に、躍りでるはずだ」(浅野智哉さん/ライター)
発売前から反響続々、ミステリー好きなら必読の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 知りたい欲求一筋、の一冊。

    一気に読まされた。

    第一部の母の叫びはつらかった。
    寄り添いたい気持ちから次第に離れたくなる気持ちにさせられた。

    そしてガラっと別の事件を軸にした第二部。

    何がどう繋がるのか、読み手はいくつものあの日何があったのか、どうして死ななければならなかったのか、知りたい欲求一筋にさせられる。

    これは完全に著者の仕掛けにハマった最高の時間。

    そしてこの鮮やかな繋がりになるほど!と唸らされたのも束の間、一気に鼓動が嫌な音をたてて加速する。

    全てを見てしまったせいなのか…。
    あぁ!という言葉しか出ない。 お見事な読後感。

  • まさきとしか『あの日、君は何をした』小学館文庫。

    文庫書き下ろし。2部構成のミステリー。

    変わり者の三ツ矢刑事が新宿で起きたOL殺人事件を捜査する過程で、ほんの僅かなつながりから2004年に前林市で起きた事件との関連性に気付いていく展開が面白い。物語の後半に入っても、なかなか真相までは明かさないという読者焦らしのテクニックは見事だが、結末は半ば強引のようにも思う。

    第1部では、2004年に前林市で宇都宮女性連続殺人事件の犯人に間違えられ、パトカーに追われた中学生が自転車事故で死亡した事件が描かれる。死亡したのは高校入学を控えた優等生の水野大樹であった。

    第2部の舞台は15年後の2019年で、新宿でOL の殺害事件が発生する。事件の重要参考人として浮かび上がったのは、会社の同僚で不倫相手の百井辰彦であった。変わり者で切れ者の三ツ矢と若手の田所の2人の刑事がこの捜査して行くと2004年に起きた事件との関係が少しずつ見えて来た……

    本体価格720円
    ★★★★

  • 密度の高いミステリー
    無駄が一切ない。という印象。

    15年前の事件と現在に事件が何処かで繋がってるんだけど、分かりそうで分からない。
    最後、そこで?って所で繋がって、そうだったの?って言う真相。
    かなり面白かった。
    数人の母親が出てくるけど、息子を思う母と娘を思う母の違いが面白かった。
    自分の庇護下で息子を必死に守る母と、娘とは同等な感覚で少し突き放しながらも思いやる母。
    世の中、確かにこの傾向ありそう。

  • 第一章での謎。
    第二章に入り、冒頭では
    第一章との繋がりがわからず、
    これは作者の腕が試される展開だと期待させられた。

    読み進めていくと、すべての人物が
    少しずつ線で繋がっていく。

    こういった、全く違う話を
    一つにつなげていくような文章を読んでいると、
    文字が浮いてしまうような、
    本の世界の上っ面を撫でているだけのような
    集中できない感覚に陥ることが多いが、
    この本は本の世界にのめり込むことができた。

    作者の技量で自然と本の中に誘い込んでくれるような
    読みやすい本でした。

  • どう繋がるのか予測不可能で、話が全然違うもんだから、間違って短編かった?と思ってしまうほど。
    終盤になっていろんなことが繋がってく、あぁ、これ、あぁこれも!って。
    わたしも育児中ですが、自分の子どもが死んでしまったらと思うとつらすぎて胸が引き裂かれそう。
    大樹の母と何ら変わらない行動に出てしまうのではないかと思う。痛いほど母親の気持ちがわかる。

  • いづみが救われた感。
    良かった良かった。ていう感想でいいんだよね?

    でも、大樹がサイコパス設定は要らなかったような気がしますね。

  • 面白かった!!前に何かの小説で読んだ、「真実は一つじゃない」という主題を思い出しました。死人に口なしだしね。

    鍵となる猿渡いづみの歪み具合に少々わざとらしさというか、つくりものっぽさを感じたけど、まぁこれは単純にトリックで楽しむ作品のような気がします。

  • まあまあ…あり得ないのが、ミステリー^_^

  • ばあちゃんからもらったこの本、最初から惹き付けられるものがあった。
    ミステリ系はあんまり読んでこなかったからより新鮮でおもしろかった!

  • 親が子を思う気持ちが、痛いほど伝わる。

    最後のページを読み終えて、ガツンと物語のタイトルが腹に落ちた。

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。北海道育ち。1994年『パーティしようよ』が第28回北海道新聞文学賞佳作に選ばれる。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。著書に『夜の空の星の』『完璧な母親』『きわこのこと』など。

「2018年 『玉瀬家、休業中。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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