月の下のカウンター (小学館文庫 お 3-8)

著者 :
  • 小学館
3.89
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本棚登録 : 33
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094068979

作品紹介・あらすじ

お燗酒のようにじんわり温かい気持ちに

太田和彦はふとつけたテレビや雑誌の中で実に心地よく居酒屋にいざなってくれる、そればかりか、一度この人と飲みたいなぁと思わせる魅力がある。今回はその大田和彦をもっともっと好きになる彼の本音やルーツまでがわかる一冊である。

気になる居酒屋を取材して、紹介するまでの裏話もまるで、一緒に行っているかのような優しげな描写である。
なかでも、椎名誠氏から依頼を受けて「本の雑誌」に掲載された、 『居酒屋「べからず」集』『居酒屋評論家の本音』『最後の晩餐の前日のメニュー』などは、まさにフアンが大喜び間違いなしであろう。

かと思えば、故郷への想い、街歩き、旅のこと、父のこと、祖父のことなど太田和彦その人そのものをたっぷりと味わっていただける構成になっている。

まるで御燗した日本酒がじわーっと身体に染み渡っていくような温かい気持ちになる叙情あふれるエッセイ集である。




【編集担当からのおすすめ情報】
今まであまり語られていない太田和彦の魅力が、温かいことばで綴られています。

感想・レビュー・書評

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  • 太田和彦『月の下のカウンター』小学館文庫。

    居酒屋に限らず、故郷や街歩き、旅などをテーマにしたエッセイ集。

    しかし、何と言っても古い良い佇まいの居酒屋の紹介はもはや名人芸。時間がゆっくり進むかのような緩やかで優しい文章は肴と酒と人情を伝えるかの如く。

    執筆された時代も様々で、掲載された雑誌やPR誌も様々なようだ。

    本体価格700円
    ★★★★

  • 探してみたら、やっぱり文庫も購入済み。追加された12編がなかなかいい。

  •  はっぴいえんどの『風をあつめて』が流れると、いつも著者の太田さんを思い出します。その音楽が使われている番組のように、太田さんが推す居酒屋やバーが、人情味のある視点で紹介されています。どのお店も個性があり、お店を通して太田さんの感性が垣間見えます。やはりデザイナーということもあって、独自の美学がひしひしと伝わってきます。文章を通して、お店、お酒、肴の魅力が感覚的に伝わってきて、お店はどれも行ってみたいと思うところばかりでした。

     この本を読むまではTVでの『居酒屋探訪家』としての太田さんしか知りませんでした。しかし、本書はグラフィックデザインに関する仕事論や建築に感じる美、そして家族についてのエッセイもあり、そこからTVでは知り得なかった太田さんの違った一面を知ることができ、興味深く読みました。すべて一貫して『職人』としての気質を感じることができました。

     あと、居酒屋にいるお客さんへの観察眼が面白いですね。TVでは口にできないだろうけれど、こんなことを思っているんだなというのを面白く知ることができました。居酒屋でのマナー論として読めます。
    コロナに負けず、これからも長く活躍してほしいと思います。

  • 遠く過ぎし日々を思い出し、教師だった父や錺細工職人だった祖父に思いをはせるエッセイ、プラス様々な雑誌等で執筆したコラムを収録。叙情あふれるエッセイ集。

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著者プロフィール

1946 年長野県生まれ。グラフィックデザイナー。居酒屋探訪の第一人者。近著に『75 歳、油揚げがある』(亜紀書房)『日本居酒屋遺産 東日本編』( トゥーヴァージンズ) など。戦後の映画・歌謡曲の造詣も深い。「ぶらり旅 新・居酒屋百選」BS11で放映中。

「2023年 『映画、幸福への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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