殺した夫が帰ってきました (小学館文庫 さ 40-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 3315
感想 : 255
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070088

作品紹介・あらすじ

やっと手にした理想の生活だったのに……

都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉奈が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉奈の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。

その時、二人の前にある男が現れる。男は茉奈の夫を名乗り、穂高を追い返す。男は茉奈の夫・和希に間違いなかった。しかし、茉奈が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉奈が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。

戸惑う茉奈をよそに、和希は茉奈の家に上がり込む。改めて話を聞いてみると、和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。茉菜は渋々それを受け入れる。

かつての和希はとても暴力的な人間だったが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていった。

しかしそんな矢先、茉奈のもとに一通の手紙が届く。手紙には一言だけ「鈴倉茉菜の過去を知っている」と書かれていて……

記憶をなくし帰ってきた、殺したはずの暴力夫。謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • ズバリ、タイトル通りの物語。

    既読の別著者作品「今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います」や「あの日、君は何をした」など、最近やたらと私に囁きかけてくる表題名作に、どうやら惹かれがちなようだ。

    そして今回は『殺した夫が帰ってきました』そうな。


    ほう、それは困りましたな。
    と、居た堪れない気持ちになり手にとった作品。

    初著者だったが、とても読みやすい文体で一気読みにて3時間ほどで読了。

    率直に話の構成が面白かったし、考えさせられるテーマもあった。そして見事にミスリードにハマり、久々にやられた感を味わえた。これだからミステリーはやめられない(お酒はやめて今日で441日目だが)

    しかしながら、タイトルから安直に想像するストーリー通りにはいかず、展開や視点も変わりつつ、張り巡らされた伏線も回収されながら進行していくので、ながら読書だと混乱する可能性が高い作品だと感じた。
    少なくとも私の読書レベルでは無理だ。
    きっと感想も変わっていたであろう。

    よって本作に興味を持たれ、これから読書予定の方へ「隙間時間で」「仕事の合間に」「お酒のツマミに」は、私からはお勧めしない。

    是非とも一気読みで味わっていただきたい作品である。

    • akodamさん
      ゆうママさん
      こんにちは。コメントありがとうございます。

      で・す・よ・ね…。私は不覚にもホラーなタイトルに惹かれてしまいました。

      勇気が...
      ゆうママさん
      こんにちは。コメントありがとうございます。

      で・す・よ・ね…。私は不覚にもホラーなタイトルに惹かれてしまいました。

      勇気が湧きましたら是非!(´∀`*)
      2021/08/31
    • 1593189番目の読書家さん
      無言フォローすみません、フォローありがとうございます!
      感想読ませていただいて、気になって私も今日買ってきちゃいましたˊᵕˋ♪
      無言フォローすみません、フォローありがとうございます!
      感想読ませていただいて、気になって私も今日買ってきちゃいましたˊᵕˋ♪
      2021/09/16
    • akodamさん
      1593189番目の読書家さん

      こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      私の拙いレビューで購入されたとのこと、何とも光栄です。重ね...
      1593189番目の読書家さん

      こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      私の拙いレビューで購入されたとのこと、何とも光栄です。重ねてありがとうございます!

      くれぐれも【ながら読書】はお控えの上、ご堪能ください。

      今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/09/16
  • タイトルに惹かれて購入。
    読みやすく、先が気になってスラスラ読めた。
    だけど答え合わせは、とにかくややこしい。複雑。混乱した。
    なになに?どうゆう事?とだいぶ盛り上がった。
    でも伏線回収も最後はしっかりされているんだけど、おー!なるほど!!という感じではなく、へぇ〜あ〜だからか…。という感じ。
    いつも最低な方、最悪な状況を考えてしまう癖。とても共感出来た。私も小さい時からの癖だなと思った。

  • ビックリするタイトルに惹かれて購入。
    不遇な過去を持つ主人公と死んだと思っていた夫の突然の帰宅。
    暴力的な性格から180°変わった夫との奇妙な夫婦生活。
    彼女の過去と現在の繋がり。何より死んだと思っていた夫の謎。
    終盤にかけて真相が明らかになり、最後の最後で判明した彼女の真相。
    とても驚かされました。
    不幸な生い立ち、DV、ストーカー被害となかなか読んでいて辛いものもありましたが。
    惹きこまれる作品だったと思います。

    • アールグレイさん
      初めまして(。。)

      突然に失礼致します。
      ゆうママと申します。
      時々いいねを頂いているようで、ありがとうございます!長いお名前の方、と覚...
      初めまして(。。)

      突然に失礼致します。
      ゆうママと申します。
      時々いいねを頂いているようで、ありがとうございます!長いお名前の方、と覚えてしまいました。(m`*-*)
      この本は図書館に予約受付済みです。そろそろ廻ってきそうです。
      他のフォロワーさんが読んだ時から気になっていて、とうとう・・・・凄い題名ですね。
      では、突然失礼しましたm(._.)m
      2022/04/21
    • o.c.beats aka K.YOKOYAMAさん
      ゆうママさん、はじめまして!
      コメントありがとうございます!!

      この作品、僕的に結構面白かったです。
      終盤にかけてかなり驚きもしま...
      ゆうママさん、はじめまして!
      コメントありがとうございます!!

      この作品、僕的に結構面白かったです。
      終盤にかけてかなり驚きもしました。
      図書館から廻ってきたらぜひ読んでみてくださいね。

      ではでは、長いお名前の者でした 笑
      2022/04/25
  • とあるブログでお勧めの一作ということで読んでみた作品。
    過去に殺したはずの夫が自分の家を突きとめ、奇妙な夫婦生活を送るという物語が新鮮でとても面白い。茉菜の普段からの行動が過去から離れたいがために行っている(病院に行こうとしなかったところなど)ことがそもそも戸籍がなく別人として生活をしていたからなのがとてもびっくりした。
    そして、物語は暗いながらも佑馬と愛の2人が幸せに向かって歩き出したところで物語が終結したところが、サスペンスだけではない希望の物語でもあると言う事を感じた。

  • 不穏なタイトルとあらすじ。
    殺したはずのDV夫がある日、物腰柔らかくて優しい人となって帰ってきた。

    サスペンスミステリーだけど、愛の物語でもあって、ちょっと切ないけど希望もあって、不思議と温かくなる読後感だった。
    幸せな時間を少しでも送れてよかった。
    今っぽい作品。
    正直これは、タイトルとつかみ、本の帯の宣伝文句で勝利してる感じ。さくっと読めた。

  • 夫を殺したいと思ったことはありますか?

    ちなみに私は...もちろんありませんwしかし、完全なタイトル買いです。夫と一緒に本屋さんへ行った時に買いました。うふふ。

    ブログにて詳しいレビューしています*
    https://happybooks.fun/entry/2021/07/23/120647

  • 桜井美奈『殺した夫が帰ってきました』小学館文庫。

    テレビドラマになりそうなサスペンスミステリー。

    大昔に読んだジョイ・フィールディングの『優しすぎて、怖い』のような味わいの作品。展開が急過ぎて、ちょっと強引過ぎるミステリーかな。

    プロローグで主人公の鈴倉茉奈がおよそ5年前に暴力的で女性関係に問題のあった夫を崖から突き落として殺害する場面が描かれる。

    仙台を離れ、都内のアパレルメーカーで働く鈴倉茉奈は取引先の穂高という男に執拗に迫られていた。ある日、茉奈が帰宅しようと家の前に辿り着くと、家の前に穂高が待ち伏せていた。茉奈から家の鍵を奪い、勝手に家の中に入ろうとする穂高を追い返したのは死んだはずの夫だった。

    夫の出現に戸惑う茉奈だったが、夫から話を聞けば、九死に一生を得た夫は記憶を失ったという。再び夫と一緒に暮らし始めた茉奈の元に謎の手紙が届く……

    その後、仙台で夫の白骨死体が見付かり……一体、戻って来た夫の正体は……

    本体価格680円
    ★★★

  • 転落死させたはずの夫が突然現れた。記憶喪失だと言ってるけど、本当か嘘かわからない。もしかして復習しに来たのかも‥‥‥。というお話。主人公の過去は悲しい出来事ばかりで、新しい人生を歩みたいと思うのはわかる。でもそのキッカケが訪れたら、そういう選択をするものなのかな。名前の件もちょっと無理があるような‥‥‥。全体的には読みやすく、続きが気になってどんどん読んだ。面白かった。けれど、なんだか薄っぺらい印象。

  • 初めて読む作家さんです。

    まさにタイトルどおりの展開が起きて、
    現在の場面と過去の回想とを繰り返しながら、少しずつ種明かしされていきます。

    単純なお話かと思いきや、
    登場人物たちの複雑な生い立ちや、それぞれ思惑、愛憎などが絡んできて、
    ちょっぴりごちゃごちゃした印象…

    DVや育児放棄、薬物中毒に無戸籍の問題…
    重めのテーマが盛りだくさんでしたが、文章はあっさりしていましたし、結末が気になってあっという間に読めました。

  • 帯にこう書いてます。
    ・起承転結ならぬ起承転転
    ・結末が気になりたった1日で読了
    ・サクサク進むミステリー

    帯に書いてるとおりでした!


    本書を選んだ理由は題名!
    普通気になります


    最近DVを題材に扱った作品をよく読みます。
    今回のDV夫の過去の悪行は『えげつない』最後まで読んで良かったと思える作品!


    テーマが重い割にページがサクサクと軽く捲られます。是非ご一読を!


    夫のDVに耐えきれず崖から夫を落とした主人公の茉菜、ある日茉菜のもとに殺したはずの夫が帰ってきた・・・
    なんでなんでが止まない一冊です!

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著者プロフィール

2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。主な作品に『落第教師 和久井祥子の卒業試験』『嘘が見える僕は、素直な君に恋をした』『塀の中の美容室』『居酒屋すずめ 迷い鳥たちの学校』などがある。

「2021年 『幻想列車 上野駅18番線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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