さよなら、ムッシュ (小学館文庫)

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  • 小学館 (2021年8月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784094070507

作品紹介・あらすじ

20年間しゃべり続けるコアラのぬいぐるみ

小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼いころ他界した作家で母の文子が残してくれたコアラのぬいぐるみを大事にしていた。
ムッシュ、と名付けられたそのぬいぐるみは、母が亡くなったその日、なんと突然しゃべりだし、以来、無二の親友になっていた(もちろん、世間には内緒のままにして)。
そんなある日、しゃっくりがとまらなくなった星太朗は、自分が母と同じ死に至る病に罹っていることを知ってしまう。ムッシュは、星太朗に思いがけないある提案をした。
温かで、名付けようのない思いに満たされる感動作。

【編集担当からのおすすめ情報】
装画/松本大洋

みんなの感想まとめ

温かくも切ない友情の物語が描かれています。幼い頃に他界した母が残したコアラのぬいぐるみ、ムッシュとの会話を通じて、主人公の星太朗は深い絆を育んでいきます。淡々とした二人のやり取りはユーモアを交えつつも...

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな一冊。
    切ない。

  • ムッシュ、いいなぁ。私にも、ムッシュのような友達がいたらなって思いつつ、
    星太朗とムッシュの会話が、淡々としていて面白くて、自分も混ざりたくなりました。

  •  母が亡くなったその日に、突然喋りだしたコアラのぬいぐるみのムッシュ。そのぬいぐるみは、母が自分の余命を知って星太朗が寂しくないように作ったものだ。コアラは漢字で「子守熊」と書くらしい。星太朗が大人になった今でも、20年、ムッシュは話し続けている。

     ある日しゃっくりが止まらなくなったことをきっかけに、星太朗は自分が母と同じ病にかかっていることを知る。

     ファンタジックな設定なこともあり、途中まで、引きこもりがちな大人になりきれない人のための児童書みたいだなと、冷めた気持ちも抱えつつ読んだ。だけど、星太朗とムッシュのお互いを大切に思う心に、少しずつ心を奪われていきました。

     もし、大切に思う相手を残してこの世から去らなければならなかったら…ここでは、話せるコアラのぬいぐるみだけれど、ペットだったり、まだ一人では生きていけない子供だったりしたら…

     お別れの夜、ムッシュは久しぶりに星太朗に抱っこされて、散歩をします。普段は大人がぬいぐるみを抱っこして外を歩くなんて出来ないから。二人にとって大切な大切な最後の時間です。

     数年前に、腎臓を患って余命が少ない愛猫のトトを抱っこして毎晩散歩をした記憶が蘇りました。あの時は、トトが先に逝ってしまう恐怖と愛しさでいっぱいだったけれど、トトを置いて逝く立場だったら余計に辛かったのではと想像しました。

     大切な相手を思いやる優しさに触れられる、心温まる、でも、どうにもならない別れの辛さに心をえぐられる、そんな大切な一冊でした。

  • 「ヌイグルミと会話する」そんな設定に惹かれ手に取りました。
    優しくて切なくて愛おしい作品。ファンタジー要素のあるこの世界観、個人的に大好きです。

    幼くして母を亡くした日、初めてしゃべり出したムッシュと親友になった星太朗。もちろん周りにはヒミツ。
    二人の会話にほっこり和みつつも、因果を感じる展開に悲しくなりました。

    星太朗の、ムッシュへの思い。
    ムッシュの、星太朗への思い。
    ただ一つの二人の願い。
    二人が育んできた絆。
    お互いが思い合う姿に何度も涙ぐみました。
    ラストはしんみり泣き笑い。
    笑いと夢と優しさの詰まった素敵な作品でした♪

  • 題名からして別れの物語ってわかるし⁡、⁡絶対悲しいやんって思ったけど⁡読んでしまった。⁡
    ⁡案の定後半泣きっぱなしで思い出しても⁡泣きそう。
    ⁡でもただ悲しいだけじゃなくて、⁡あたたかくてほっこりした気分にも⁡⁡させてくれる物語でした。⁡
    ⁡⁡
    ⁡昔からぬいぐるみが大好きで⁡、⁡⁡喋れるぬいぐるみに子供の頃どれだけ⁡⁡出会いたかったことか。⁡⁡⁡
    亡くなった愛犬が天国で⁡寂しくないように⁡、⁡一緒に⁡虹の橋を渡ってくれた⁡⁡大切なあの子を思い出しました。⁡⁡
    ⁡⁡
    ⁡ファンタジックなお話が苦手でなければ⁡⁡ぜひ読んでいただきたい1冊です。

  • 最後がわかっているだけに途中途中うるっとしながら読みました。ムッシュがいい子すぎる!確固とした自分の意見をもっていて、主人公よりポジティブな考えを伝えてネガティブな気持ちに軌道修正かけてくれるのがすごく素敵。
    星太郎もちゃんとムッシュの未来を考えて夢ちゃんに託したけど、本当はお互い一緒にいることが一番幸せなだけに余計に最後がつらい。。

  • 明日は腫ぼったい目で過ごすことになります。
    自分の大事なぬいぐるみと重ね合わせてしまうと顔中洪水状態です。外で読まなくて本当に良かった。大変なことになるところだった。


    『さよなら、ムッシュ』
    安直な私はお話できるぬいぐるみであるムッシュとのお別れを魔女の宅急便でいうジジと会話出来なくなる的な形で終わるのかなと思っていたが良い意味で裏切られた。

    せいたろはなんて優しい人なのだろう。
    私だったらムッシュを最期まで連れて行きたい、連れて行く選択をしてしまうだろう。でもそれはムッシュのこれからを奪うことになるのだと気付かされた。
    ムッシュがいたから出来たこと、一緒だから出来たこと、そしてムッシュだから覚えていてくれることがたくさんある。
    ありがとうムッシュ、これからも頑張れムッシュ。

  • 最初はぬいぐるみが喋って動くというファンタジー設定に戸惑いもしたけれど、読了すればなんとも切なくて余韻が悲しい作品。20年一緒にいた星太郎とムッシュ。ハッピーエンドともバッドエンドともつかない最後に少し泣いた。いい作品でした。

  • 切なすぎる…
    読後は心にぽっかりと穴ができてしまうので、こんなに涼しい秋に読むことはおすすめしない。
    愛らしさ全開の相棒ムッシュは、私が愛してやまない漫画「孤食ロボット」のロボたちに通じるものがあり、とても微笑ましかった。
    "来年から"なんて言わずに、自分が本当にやりたいことを始めなきゃいけないな

  • ムッシュが堪らなく可愛過ぎる。
    昔の曲が大好きで家の中で熱唱したり、本が好きで物知りなのに、ちょっとおバカなところもあって、そして何より星太郎が大好き。
    個人的には、体をあわわわとされるところがお気に入り。

    星太郎が一番辛い時にそばにいてくれ、家族として、友達として、星太郎と一緒に過ごしてきた。
    そして大人になった星太郎は、小さい人形のムッシュの様子に、子供を愛おしく思う親のような気持ちも持っているように感じる。

    「死ぬのが怖いのは、大切な人を守れなくなるから。」
    この言葉に二人の築いてきた絆の深さ故の、星太郎の苦しさが詰まっている。

    余命宣告を受け、死への準備をする話なのに、ムッシュと星太郎が今のうちにやらないと!と決めたことに奮闘する様子は思わずクスっとしてしまう。

    悲しくも心温まるお話だった。

  • 号泣。

  • なんとなくタイトルから結末は…なのが想像つくのだけど、静かで温かくてジーンと心に響く。ぬいぐるみがしゃべるなんて、はぁ!?とか思う人もいると思うけど、私は全然ヘンに思わなかった。自分いい歳だけど、ぬいぐるみって好きだし。匂いとかかんじゃうし。星太朗の境遇は一般的な他人と比べたら孤独だったかもしれないけど、優しい人たちの深い愛情に包まれて幸せだっただろうなって思えたから、充分救いは感じられた。星太朗が西野さんと過ごした一夜のところが好き。「がんばれ、せいたろ」と願うムッシュに西野さんちのワンちゃんが…!

  • 最近読んだ本で1番泣いた本

    設定はかなりファンタジーで子供向け感はあるけど、ムッシュが偶に言うセリフが刺さってよかった。
    死ぬまでにしたいことを考えるきっかけになった

  • 森星太朗とムッシュの叶えられた夢の一つに私も参加できた事を嬉しく思う。読者みんなで星太朗の部屋に大きな花まるを付けに行きたい。

    子どもにも読んで欲しいなと思った本。

  • 読んでるんだけど悲しくなって途中で止まったりした。

  • あまりにもスッと内容が入ってきて読みやすいので一気読みしてしまったけど、じっくりと噛み締めて読みたい小説。

  • 森星太朗は、幼いころ他界した作家で母の文子が残してくれたコアラのぬいぐるみを大事にしていた。ムッシュ、と名付けられたそのぬいぐるみは、母が亡くなったその日、なんと突然しゃべりだし、以来、無二の親友になっていたのだ。そんなある日、しゃっくりがとまらなくなった星太朗は、自分が母と同じ死に至る病に罹っていることを知ってしまう。ムッシュは、星太朗に思いがけないある提案をした。温かな思いや切なさに満たされる友情物語。(e-honより)

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著者プロフィール

1982年北海道生まれ。2014年に映画『1/11 じゅういちぶんのいち』で商業監督デビュー。脚本家として映画『きいろいゾウ』『町田くんの世界』『ノイズ』『線は、僕を描く』、ドラマ『ネメシス』『消しゴムをくれた女子を好きになった。』等に参加する他、小説も執筆。著作に『さよなら、ムッシュ』『あなたの右手は蜂蜜の香り』『ひとでちゃんに殺される』があり、『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』が刊行予定。

「2022年 『この子は邪悪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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