逆説の日本史 24 明治躍進編 帝国憲法と日清開戦の謎 (小学館文庫 い 1-40)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070781

作品紹介・あらすじ

「欧米列強」への仲間入りを果たせ!

本書では、日本が世界の表舞台に躍り出ることになった明治中~後期を、痛快な“井沢史観”で読み解きます。
まず、明治新政府の「骨格」となった大日本帝国憲法が成立するまでの秘話に迫っていきます。この憲法の制定にあたり、伊藤博文・岩倉具視ら“維新生き残りコンビ”と、大隈重信・福澤諭吉ら“早慶連合”が激しく火花を散らし対立したのはなぜなのか? また、最終的に勝利したのは、どちらだったのか? さらに、彼らの陰で暗躍し「明治国家形成のグランドデザイナー」とも呼ばれる井上毅とは、いったい何者だったのか?
次に、憲法制定後に開設されたばかりの帝国議会がたびたび紛糾・空転し、首相・伊藤博文を悩まし続けていたにもかかわらず、清国との開戦に踏み切ることができた謎に迫ります。
そして、それまで極東のちっぽけな国に過ぎなかった日本が、『定遠』『鎮遠』という強力な戦艦を擁する北洋艦隊を誇った“眠れる獅子”清国を打ち破ることができた理由と、その勝利の結果手に入れることになった「膨大な利益」についても詳しく考察していきます。


【編集担当からのおすすめ情報】
『週刊ポスト』誌上で約30年間にもわたって連載中の、作家・井沢元彦氏による歴史ノンフィクション『逆説の日本史』。単行本最新刊となる24巻では、極東の小さな国ニッポンが、欧米列強の仲間入りを目指して奮闘する姿を活写します。

感想・レビュー・書評

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  •  この本は、日本史を新しい視点で丁寧に説明してくれるので毎回楽しみながら読んでいる。歴史上の出来事はそれなりに知っているのだが、その出来事が起こった理由や背景についてはよくわかっていないのが普通である。この本によって歴史に興味を抱いた人は大勢いることだろう。

  • 高橋是清の自伝でボアソナードと問答のあった井上毅が「明治国家形成のグランドデザイナー」とも呼ばれるほどの偉材であったことを知れたのが良かった。
    日本軍のもつ根源的問題点についても触れ始めてきている。

  • 20211109読了

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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