彼女が最後に見たものは (小学館文庫 ま 23-2)

  • 小学館
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感想 : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070934

作品紹介・あらすじ

傑作ミステリ『あの日、君は何をした』続編

クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、捜査に当たる。
そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致。名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。
予想外の接点で繋がる二つの不可解な事件の真相とは――!?

彼女はなぜ殺されなければならなかったのか。
彼女はなぜホームレスになったのか。
誰も知らない真実が明らかになる瞬間、世界が一転する。

理不尽な死と家族の崩壊を圧倒的な筆致で描く、
大ヒットミステリ『あの日、君は何をした』続編!!!

【編集担当からのおすすめ情報】
「死にゆく人、遺された人。それぞれの人生に寄り添いながら書きました」
――まさきとしか

「まさきとしかの小説は、読者をミステリーという底なし沼に引きずり込み、人間の滑稽さを人間愛へと成就させる」
――黒木瞳さん(女優)

啓文堂書店文庫大賞第1位、読書メーター「読みたい本ランキング」文庫部門第1位ほか、全国書店で大反響を巻き起こした『あの君』シリーズ第二弾。

「極ミス」(極上のミステリ)と絶賛された前作を超える衝撃作です。

感想・レビュー・書評

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  • クリスマスイブの夜、新宿の空きビルでホームレス女性の遺体が発見され、この女性の指紋が過去に千葉で起きた未解決の殺人事件現場で搾取された指紋と一致した。二つの事件の関連性を追う中で真実が明かされていくヒューマンミステリ。

    前読の「あの日、君は何をした」のレビューでも記した通り、私のツボをグイグイ突いてきた三ツ矢刑事が登場すると知り、何の躊躇いもなく手に取った。

    異なる2つの事件。
    なぜ、郁子はホームレスになり死に至ったのか。
    なぜ、東山義春は刺殺されたのか。
    家族とは。幸せとは。生きるとは。

    複数の視点から真実へ向かって、紆余曲折しながら、一つひとつ謎が剥がれ落ちていく展開が面白い。私個人的には前作を遥かに超えた、最後の一節まで読み応えのある見事な作品であった。

    特筆すべきは、事件に関係する登場人物たちの生々しい心理描写と、三ツ矢が放つパワーワードとの絶妙なマッチングだ。

    兎角、悲哀と嫌悪に満ちた発言や行動がとても人間らしくて良い。哀れなものは哀れであれ。醜いものは醜くあれ。その単純さが生臭くて素晴らしい。

    そして、節々で三ツ矢刑事の存在が物語を引き締めている。物語の節々で彼が放つ言葉がスンと沁みる。

    「亡くなった人を思っていつまでも泣いているというのは、その人の生ではなく死を見ていることになると思うのです」

    「あなたが生まれてきたときはまわりの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だからあなたが死ぬときはあなたが笑って、まわりの人が泣くような人生を送りなさい」

    なんこれ。響きが過ぎる。

    このセリフが本作品のクライマックスに、表題名に、すべて集約されてたことに、読み終え本を閉じて気付く。

    読者に問い委ねられる結末。
    彼女が最後に見たものは、光か闇か。幸か不幸か。

    私は、後者の前者で受け取った。
    求めてる間は見えない訪れない、きっとそれは来るべき時に気付き掴めるもの。

    久しぶりに味わったヒューマンミステリ、美味しゅうございました。

    • マウントフジさん
      読み切りました。あっという間に!
      ちょっと、作文?感想書くの下手ですが…(笑)。
      面白かったです。
      また、あの日君は〜も呼んでみたいと思いま...
      読み切りました。あっという間に!
      ちょっと、作文?感想書くの下手ですが…(笑)。
      面白かったです。
      また、あの日君は〜も呼んでみたいと思います。
      ありがとうございました
      2022/05/08
    • akodamさん
      マウントフジさん、こんにちは!
      お知らせいただきありがとうございます。
      あっという間に読み切られましたか(´∀`✴︎)
      私もそうでした。

      ...
      マウントフジさん、こんにちは!
      お知らせいただきありがとうございます。
      あっという間に読み切られましたか(´∀`✴︎)
      私もそうでした。

      レビュー拝読いたしました。
      とても素敵なレビューでした!!

      生きるとは、瞬間瞬間の選択の羅列と、不意に舞い込む人生のイベント。

      そうですよね。
      1分、1秒。いちいち意識なんてしていないけど、瞬間を刻んで生きてるんですよね。とても響きました。
      ありがとうございます!

      【あの日、君は何をした】も是非!
      2022/05/08
    • マウントフジさん
      はーい!
      はーい!
      2022/05/08
  • 変わり者刑事三ツ矢と子犬系刑事岳斗くんのBL臭漂う素敵バディなパスカルシリーズ第二弾。

    前作「あの日君は何をした」は、接点の無いはずの二つの事件が繋がる交差ミステリーだったが、本作でもその特徴は引き継がれている。
    今回は、素敵バディ所轄内で起きた「ホームレス女性殺害事件」そして、約二年が経過する所轄外の未解決殺人事件がそれに当たる。皆様が詳しく説明して下さっているのであらすじは省かせていただく。

    今回三ツ矢の飄々ぶりは、開幕早々アクセル全開だ。「わからないから知りたいのです。」鋭過ぎて意図が掴めない着眼点に翻弄されるチワワ系メン...岳斗くんに萌えつつ、私の体内では同情と好奇心という最高のブレンドが出来上がっていた。
    三ツ矢が岳斗に「どう思いますか?」と問う度に私も背筋が伸び、自身の言葉よりも「バカだと思われたくない」と正解の答えを探す岳斗と同様、三ツ矢の発言を理解出来ていない事を誰に知られる訳でも無いのに口を閉ざすことによって読者としての羞恥を必死に隠そうとしていた。「どう思いますか?」の度に目を泳がせながらコーヒーを口に運ぶ頻度が増えていたと思う(笑)

    毒親...幸せ自慢...生活保護...女のトータルレベル
    と、ワードを並べればお世辞にも斬新さがあるとは言えないし、「THE イヤミス」と言わんばかりのセットリストに感じる。と言いながら、前作にて想像とはまるで違った衝撃体験をしたはずなのにまた同じ固定概念に縛られるのだからやれやれ人間とは...、と言うより私の単細胞具合につくづく呆れてしまった。勿論、この固定概念の城門はしっかりと松風に跨る慶次さながらの勢いで突破された。悦。
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    嫌悪と慈愛の天秤が絶妙だ。二つの殺人事件は紛れもなく憎悪と嫌悪が起因となっているのに、その二つを繋げる糸は優しさに包まれていた。それは悲しくなる程に。
    何かを恨み、憎しみ、妬み、絶望的になっても、その全ては過程なのだ。終わる時こそ笑っていられたらそれで人生は「幸福だった」と胸を張れるような気がする。そして残された人に「あの人は幸福だった」と信じて貰えたらそれは確信に変わるのだろう。
    作中にも使われた有名なネイティブアメリカンの名言、【あなたが生まれた時、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だからあなたが死ぬ時は、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい】
    まるでこの語尾に、「そして貴方は幸福だったと、周りの人を幸福にしなさい」...なんて、続くかのようだ。しっかり心に留めておきたい。
    ーーーーーーーーーーーーーーー

    「人の人生が悲しく理不尽な終わり方であっていいわけがない。」
    「可哀想だと決めつけるのはその人に対して失礼ではないでしょうか。」
    三ツ矢の放つ「命」の言霊は常に様々な場面で放たれており、さながらボディブローの様に心にジワジワと効いてくる。
    「沢山の人が死を慎み悲しんでいる。それもまた人生が豊かであったことを物語っているのではないか。生まれてきて良かった、いい人生だったと思って欲しい。そう願うのはおかしい事ですか?」と問い掛けるその言葉はフィニッシュ左アッパー。久々のハタヂブー...ではなく今回は涙腺の堤防が崩れ去った。ナミダブーである。
    彼女が最後に見た景色をいつか私も見てみたい。私の最後の景色は何色だろう、美しくなくて良いから暖かいものであって欲しいなぁ。


    解説の言葉を借りますが、この作品は「イヤミス」ではない。名付けて、
    「知らなくてはならなかった大事な何かを手渡してくれる....ミス」!(盗作の上に語呂が悪い)

    • akodamさん
      NORAxxさん、こんばんは^ ^
      NORAxxさんの五つ星評価見るだけでヨダレがジュルリしてしまうのですが、どう思いますか?(^ ρ^...
      NORAxxさん、こんばんは^ ^
      NORAxxさんの五つ星評価見るだけでヨダレがジュルリしてしまうのですが、どう思いますか?(^ ρ^ ✴︎)

      いやーこの作品ズルいですよね。確実に前作『あの日君は〜』から三ツ矢をトリガーに本作までを見据えてましたよね。そして本作では岳斗とコンビでこれでもかと暴れまくるんだから、そりゃオジさんも「キャー♡」てなりましたわ。名言、ストーリー、終い方も良きでした。

      何より、相棒必殺のパンチ乱れ飛び熱風レビューのお陰で元気出ました。いつもありがとう!!^ ^
      2022/05/17
    • NORAxxさん
      akodamさん、こんばんは^ ^
      やめて!!「どう思いますか?」恐怖症なんだからやめて!!カフェイン過剰摂取するぞ!!! なんちて、いつ...
      akodamさん、こんばんは^ ^
      やめて!!「どう思いますか?」恐怖症なんだからやめて!!カフェイン過剰摂取するぞ!!! なんちて、いつも気にしてくれてありがとう。相棒からのアクションがあるとテンションが上がります♪

      いやまさか続編が出るなんて、キャラクターの濃厚感を考えると当然な気もしますが本当に嬉しかったです。実はすぐに手に取るつもりは無かったのですが相棒の素敵レビューを見てから虎視眈々と狙っていたのです。
      岳斗のヤキモキ感も前作以上で、オバさんも「キャー♡」しておりました。プロットに無駄が無くて壮大なストーリーなのに纏まってましたね^ ^ いやぁ、まだ余韻が残ってます。

      こちらこそ、いつもありがとう!
      2022/05/17
  • 三ツ矢と田所。二人の刑事が解決する「あの日、君は何をした」の続編です。

    一人目の被害者は東山義春50歳。
    昨年8月18日にナイフで胸を刺されているのが公園で見つかります。

    二人目の被害者は、その1年4か月後。12月24日の夜。
    空きビルの1階で女性が死んでいるのが見つかり、のちに松波郁子56歳のホームレスらしき女性と判明します。

    東山義春の殺害現場で採取された指紋のひとつに松波郁子の指紋が一致したことから、二つの事件の関連を三ツ矢と田所は調査し始めます。

    東山の妻の、東山里沙、松波の夫を轢いてしまったトラック運転手の井波勇介の別れた元妻の成美は好きになれないキャラクターで、なんておかしな女性ばかり出てくると途中思いました。

    それに比べて亡くなった松波郁子はまるで神様のようにやさしいと思いました。
    この小説を読み終わって浮かんだ曲があります。
    映像化されたら最後に流してほしいです。


    讃美歌312番
    いつくしみ深き 友なるイエスは
    罪とか憂いを とり去りたもう
    こころの憂えを 包まず述べて
    などかは下さぬ 負える重荷を

    • NORAxxさん
      まことさん、こんばんは^ ^
      賛美歌...私は無宗教なのですが、身内にキリスタンがいるので今でも数年に一度歌う機会があります。子供の頃は何故...
      まことさん、こんばんは^ ^
      賛美歌...私は無宗教なのですが、身内にキリスタンがいるので今でも数年に一度歌う機会があります。子供の頃は何故か歌うのが恥ずかしかったこの曲も、今は自然と様々な感情を乗せることが出来ているなぁ、とこのレビューを拝見してふと自身を見直すきっかけとなりました。
      郁子は幸せだったか知る術は無くとも、彼女を知る人間達は彼女は幸せだったと、願い続けて欲しいですね。
      2022/05/16
    • NORAxxさん
      切れてしまいました、すみません( ´•ω•` )
      いつも いいね と、素敵なレビューをありがとうございます。これからも楽しみにしています...
      切れてしまいました、すみません( ´•ω•` )
      いつも いいね と、素敵なレビューをありがとうございます。これからも楽しみにしています♪
      2022/05/16
    • まことさん
      NORAxxさん。おはようございます♪

      コメントありがとうございます。
      いつも、こちらこそいつもいいね!をありがとうございます。
      ...
      NORAxxさん。おはようございます♪

      コメントありがとうございます。
      いつも、こちらこそいつもいいね!をありがとうございます。
      讃美歌は、私は高校がカトリックだったので覚えました。
      NORAxxさんも、歌われていたのですね。
      >彼女を知る人間達は彼女は幸せだったと、願い続けて欲しいですね。
      本当にそう思います。郁子の慈愛の深さは何ものにもかえがたいですよね。
      私もNORAxxさんのレビューも参考にさせていただきますので、これからも作品の紹介どうぞよろしくお願いいたします。
      2022/05/17
  • クリスマスイブの夜、ホームレスの女性が殺されているのが発見される…

    当然『彼女が最後に見たものは』何かを考えながら読み進めるわけですよね
    事件の背景にあるあれやこれやが明らかになっていくとともに果たして女性の人生は幸せだったのか?懺悔に満ちたものだったのか?あるいは誰かを恨みながら死んでいったのか?
    様々に揺れ動きます

    最後に用意された答えは?

    それにしても解説にあった通り作者のまさきとしかさんはとんでもない武器を手に入れました
    この三ツ矢という不思議で魅力的なキャラクターの人生をこれからも追って行きたいと思いました

  • フォロワーさんの感想を読んで、これは!と思いまたまたAmazonで購入。

    クリスマスイブの夜、空きビルの一階で女性の遺体が発見される。
    女性の身元の確認が急がれた。千葉の公園で男性の殺人事件が起こっていたのだが、被害者の鞄にその彼女の指紋が見つかる。

    この操作に乗り出したのが戸塚警察署の田所岳斗と、コンビになったのが、捜査一課の三ツ矢秀平だった。
    三ツ矢刑事は仲間内ではパスカルと揶揄される変人。
    しかし、岳斗が彼とコンビを組むのは2度目であった。


    このシリーズは最高に面白い!そして、最高に読みやすい!!

    複雑に絡む人間関係は、ミスリードを誘い、ミステリー好きには結末が気になって仕方ない。

    理不尽な、物悲しい物語とおもいきや、人間の温かさにも触れられた。

    ただ単に犯人はこいつだ!だけでなく、帯の通り、最後の一行まで目が離せない作品だった。

  • 休日を利用して「あの日、君は何をした」と続編にあたる本書を続けて読み終えました。

    前作以上に複雑に絡み合っていますが、三ツ矢刑事によって一気に真相が解明されていきます。

    そのスピード感は伊坂幸太郎作品を彷彿させてくれましたが、本作はミステリー作品。

    物語のラストで解き明かされる真実、特にラスト1行はある意味では賛否両論あるかもしれませんがなかなかの衝撃です。

    しかしながらそれ以上に家族が崩壊していく姿が私には強く印象に残りましたり。

    「じゃあ、もう行きなさい。元気でいるのよ。さあ、いきなさい」

    行きなさい。生きなさい。

    感銘を受けた町田そのこさんの「星を掬う」と同じフレーズですが、松波郁子の母性の描き方は圧巻です。

    本書も大満足の一冊で、また1人今後も追いかける作家さんとの出会いとなりました。


    説明
    傑作ミステリ『あの日、君は何をした』続編

    クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、捜査に当たる。
    そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致。名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。
    予想外の接点で繋がる二つの不可解な事件の真相とは――!?

    彼女はなぜ殺されなければならなかったのか。
    彼女はなぜホームレスになったのか。
    誰も知らない真実が明らかになる瞬間、世界が一転する。

    理不尽な死と家族の崩壊を圧倒的な筆致で描く、
    大ヒットミステリ『あの日、君は何をした』続編!!!

    【編集担当からのおすすめ情報】
    「死にゆく人、遺された人。それぞれの人生に寄り添いながら書きました」
    ――まさきとしか

    「まさきとしかの小説は、読者をミステリーという底なし沼に引きずり込み、人間の滑稽さを人間愛へと成就させる」
    ――黒木瞳さん(女優)

    啓文堂書店文庫大賞第1位、読書メーター「読みたい本ランキング」文庫部門第1位ほか、全国書店で大反響を巻き起こした『あの君』シリーズ第二弾。

    「極ミス」(極上のミステリ)と絶賛された前作を超える衝撃作です。

  • リアルさとせつなさの一冊。

    冬の夜に発見された一人の女性の遺体は何を心に抱えていたのか、絡み合う真相を追うミステリ。

    鼓動が、ページを捲る手が止まらない。

    その大きな一つの要因がどこにあってもおかしくない家庭のリアルさ、感情が溢れているから。
    そしてそのリアルさが幸せの意味へのせつなさを醸し出すから。

    そして三ツ矢刑事はその瞳で何を見ているのか、共に全てを追う気分の傍ら、彼の随所での言葉の重みと奥深い心情を感じたくなる。

    思いもよらぬ幕がパッと開けられ絡みあった全てにため息。

    ラスト一行の彼女にせつなさの涙を捧げたい。

    • まことさん
      くるたんさん♪
      三ツ矢は凄い刑事ですよね。
      やっぱり最後は涙です。
      映像化したら、流して欲しいです。
      讃美歌。
      くるたんさん♪
      三ツ矢は凄い刑事ですよね。
      やっぱり最後は涙です。
      映像化したら、流して欲しいです。
      讃美歌。
      2022/01/12
    • くるたんさん
      まことさん♪
      三ツ矢刑事、魅力が前作よりも増してきましたよね♪
      タイトルといい、せつなさがたまらないラストでしたね。ほんと、讃美歌がぴったり...
      まことさん♪
      三ツ矢刑事、魅力が前作よりも増してきましたよね♪
      タイトルといい、せつなさがたまらないラストでしたね。ほんと、讃美歌がぴったり!
      2022/01/12
  • 『彼女がかわいそうかどうかは、彼女にしかわからないのではないでしょうか。傍からはどんなにかわいそうに見えても、彼女自身は幸せだったかもしれません。』
    という三ツ矢刑事の言葉に、この作品の全てがあるような気がします。


    SNSを使うことで、自分自身のことを発信したり、誰かの暮らしぶりを覗いてみたりすることが容易にできてしまう時代です。

    競い合うように自分の幸せをアピールし、自分が人より優位にいることを確認して安心する。
    そんな戦いがSNSの画面越しに繰り広げられていると思うと、恐ろしいよなぁ〜と感じます。
    (とはいえ私も、インスタやツイッターに自慢っぽい投稿をすることもあります。。。苦笑)


    人からのうわべの評価に執着するのではなく、
    自分の感情は、自分が大事にしてあげたい。
    そんな風に強く、生きられたらいいなぁ、なんて思ってしまいました。

  • 「あの日、君は何をした」でも静かに解決した…というべき三ツ矢刑事が、再び事件を追う。

    無駄話は一切せず、誰に対しても敬語を使い、瞬間記憶という能力を持ち、他の者とはちがう角度から事物をとらえる。
    彼の捜査により今回も絡み込んだ、二つの事件を解決に導く。

    親と子、そして夫婦といった家族の間に生じる軋みを嫌味なく引き出しているのは、凄いと思った。

    ホームレスだった松波郁子、彼女がなぜ殺されなけばならなかったのか、真実を知ると哀しさしかない。
    運命を呪いたくなる。
    だが、彼女は決して誰も怨むことなく、悲観することもなかったように思う。
    だからこそ辛すぎる。

  • 前作より面白かった。彼女は全てを捨ててホームレスになったんじゃなくて、全てを背負うためにホームレスになったんだ。なんだかせつない感じがした。

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著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。北海道札幌育ち。二〇〇七年「散る咲く巡る」で第四十一回北海道新聞文学賞を受賞。母親の子どもに対する歪んだ愛情を描いたミステリ『完璧な母親』が一三年に刊行され話題になる。他の著書に『夜の空の星の』『熊金家のひとり娘』『ある女の証明』『いちばん悲しい』『玉瀬家、休業中。』『屑の結晶』『あの日、君は何をした』など。

「2021年 『祝福の子供』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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