私が愛した余命探偵

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  • 小学館 (2024年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784094073317

作品紹介・あらすじ

その真実に、きっと涙する。

その真実に、きっと涙する――。
洋菓子店で起こるささやかな事件が、二人の未来を照らし出す。
六年間、夫の闘病生活を支えた著者。亡き夫に捧ぐ、勇気をもらえる愛の物語。


「今日はどんなお客さんの話?」
西荻窪にあるコイズミ洋菓子店で働く二葉には、腹部に肉腫を抱え長期入院中の夫、一星がいる。
一星は大のケーキ好きだが、禁食のため空腹と暇を持て余しており、いつしか、二葉が店から持ち帰るささやかな謎を解き明かすことが二人の楽しみとなった。
幼い女の子が香りを頼りに一人探し続ける「楽しいお菓子」とは?
実家を出た娘の誕生日ケーキを毎年購入し、記録し続けた亡き両親の真意とは?
そして、謎に隠された様々な想いに触れた二人が選ぶ未来とは――。

「ほどなく、お別れです」シリーズ著者、渾身の書き下ろし。


【編集担当からのおすすめ情報】
重版を続ける話題のシリーズ「ほどなく、お別れです」著者・長月天音さん、渾身の書き下ろし文庫が登場。

原稿やゲラでの作業中、何度泣かされたことか……。
実際に夫の闘病生活を支えた経験がある著者だからこそ書けたであろう、リアルな病室での描写や、切実な心情が胸に迫ります。

何より、泣いたあとは、前を向かせてくれる作品です。
ぜひ、自分にとって大切な人のことを思いながら読んでください。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから推理ものかと思ったら、温かい夫婦の物語だった。
    ケーキ屋さん繫がりで結婚したケーキ好きの二人だけど、夫の一星は肉腫の治療で禁食中という辛い設定。
    闘病中でお互い苦しい状況だけど、いつもさりげなく相手を思いやっている姿がいい。
    今まで知らなかったけど、著者の長月天音さんは、癌のご主人の6年もの闘病を支えられていたそう。
    今作や「ほどなく、お別れです」に込められた思いが、すっと腑に落ちた。

  • とても心が温まる、でも切なくもある愛の物語でした。

    主な登場人物は、
    コイズミ洋菓子店で働く河合二葉
    二葉の夫で長期入院中の河合一星
    コイズミ洋菓子店の店主

    作品はプロローグとエピローグ、1話から5話で出来ています。
    1話から5話とエピローグは妻、二葉の語りで物語は進むのですが、プロローグは一星の語りです。
    私は、このプロローグが一番好きです。彼の気持ちがとても良く伝わりました。

    物語の舞台は洋菓子店と病院です。
    そこでのちょっとした謎解きと夫婦の交わりが描かれていて、5話はティッシュ無しでは読めませんでした。
    辛くて悲しい、暗い気持ちになるだろうと思える設定だけれど、温かくて優しくて、後に背中を押してくれるであろうと思える素敵な作品でした。

  • 読みながらとてもせつなかった。
    でも、すごくあたたかかった。
    なんともいえない読後感(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

  • '24年10月11日、AmazonAudibleで、聴き終えました。長月天音さんの作品、初です。

    いやぁ…泣けましたಥ⁠‿⁠ಥ年甲斐もなく、泣いてしまった…。

    軽いコージーミステリに、ちょっとホロッと…位のかんじかな?と聴き始めましたが…とんでもなかった!
    嫌な言い方をすると、「お涙頂戴」ストーリー。でも、今の自分を写す鏡のような、素敵な作品でした。こういうストーリーで泣ける、ある意味「瑞々しい心」を、自分がまだ持っていることに、驚いてしまいました。

    まだまだ感動、できるんだな!

  • 腹部に肉腫を抱えて長期入院中の夫の「一星」
    妻の「二葉」は西荻窪のコイズミ洋菓子店で働く
    二葉は一星に身の回りで起こる謎を話して
    2人は謎解きをしていく

    甘いお菓子
    人を傷つけないミステリー
    病を患う家族への思い
    病を患い支えて貰う家族への思い

    一星の二葉への思いが深くて大きい
    じんわり優しい気持ちに溢れた作品

    初読み作家さんの作品
    『キッチン常夜灯』も読んでみたい

  • 去年はまった『ほどなくお別れです』シリーズの長月天音さん。

     腹部に腫瘍が出来てしまい半年近く入院している夫の一星と、洋菓子店に勤めつつ夫を支える妻の二葉。

     ある日二葉は、退屈な一星にせがまれお店に来るお客さんの謎を話し聞かせるように。

     2日に1回ロールケーキを買って行くおばあさん、匂いで思い出のケーキを探す女の子、娘が独り立ちした後も誕生日ケーキを買い続けた老夫婦。記念日に行く事が多いケーキ屋さんには色々な思い出があるもんね。

  • 感動した。感動した。これほどまでに感情が震えたお話はかつてありませんでした。『私が愛した余命探偵』の題名からすると、読む前に命と尊さを感じる予感がしました。特に印象に残ったセリフが「こっちだって同じ心境だったからね。でも、君のおかげで一星は必死に生きようとしてくれている。本当にありがとう二葉さん」そして読んでいてケーキが食べたくなりました。特に「クレームブリュレ」と「コイズミ純白ロール」でした。物語に反しますが一星に長生きして欲しかった。あなたも読んで震えて下さい。感涙して下さい。

  • ラストは何となく想像できたけど、やっぱり泣けてくる。

    コイズミ洋菓子店で働く二葉には入院中の夫
    一星がいる。
    一星もかつてはコイズミ洋菓子店でバイトをしており、恋に落ち結婚。
    毎日病院に見舞いに行き、日常の謎を解くことが二人の楽しみになって行く。

    その謎も解き明かせば愛に溢れた真実があり、しんみり泣ける。

    人っていいなと思わせてくれる物語でした。

  • 初読み作家さん
    可もなく不可もなく、といった感じ。
    他のも読んでみないとわからないかな?

  • 入院中の夫に洋菓子店での変わったお客さんの話を聞かせる妻の、ほっこりする夫婦の話。
    洋菓子店を中心に色々な家族の像が見えて面白かった。
    優しさと愛が詰まった作品。

  • 洋菓子店に勤めていた時に出会った2人だったが、夫は病気になってしまった。それでも、小さな少女が毎日来ては何も買わずに帰っていく謎などを夫に話すと推理して探偵のように当ててしまった。幾度と難問を解いていたのだが、とうとう命が尽きてしまう悲しい話。

  • ほのぼの系謎解き

  • 『ほどなく、お別れです』『神楽坂スパイス・ボックス』の各3巻を読んで長月天音さんファンになりました。
    『私が愛した余命探偵』は悲しいお別れのお話しだとわかっているのに美味しそうなケーキの描写と謎解きにワクワクして第五話で泣きました。
    長月さんも御主人様の長い闘病生活を支えられたからこそ、より胸を打たれた素敵な物語でした。

  • 最近読んだ本で1番心に残った
    記憶を消してまた読みたいし、消さなくてもまた読みたい。

    自分が医療に関わっているからこそ、緩和ケアを受ける患者さんとその家族にとって1日1日がどれだけ大切なものかを感じて、尚更涙が溢れた。
    先が見えなくても、幸せな記録残して、幸せに居ることがどれだけ心の安らぎになるのか、と考えさせられた。

    私は病気を受け入れた2人のシーンがとても好きで、お互いを思いやるからこそすれ違っていた2人が、心が重なったなと思った。
    幸せだけど、どうしてもとても悲しい話。病気に向き合うってこういうことだよね、悲しくも思った。

  • 途中で辞めってしまった

  • その人だけがいなくなった世界。使ってたものとか、思い出を残して。

  • 切なすぎて、号泣
    夫が亡くなった日を思い出した

  • 「楽しいお菓子 女の子の探しもの」
    香りだけを頼りに。
    商品の名前も分からなければ、特徴も詳しく話せないとなると目の前になければ見つけてもらうのは困難になるよな。

    「世にも有名なロールケーキの謎」
    定期的に来てたが。
    どんなものであったとしても、毎日少しでも口に入れて食べてもらえるのならば何がなんでも買い続けてしまうだろ。

    「待ち人と甘い歯みがき粉」
    同じ曜日に現れる。
    大切な人だから傍にいたいと思うのは当たり前だとしても、生きる時間を奪っていると考えたら辛い決断になるかも。

    「バースデーケーキの秘密」
    アルバムに残った。
    全てを処分してしまうつもりであるのならば、定期的に通い今後どうしたらなんて愚痴をこぼすことなんてないよな。

    「注文だらけのオリジナルケーキ」
    厄介な客は満足し。
    入院している間に何度も検査を受けていたら、どれだけ頑張っても結果は見えてきて受け入れる準備も十分だったろ。

  • 亡き夫のことを想いながら読んだ。
    よい話だった。

  • ご主人の闘病を支えられた作者の経験、気持ちが込められているからでしょうか。
    謎解き、としつつも、ラブストーリーであると感じます。

    愛する人の痛み、苦しみを間近で見ながら、どうすることもできない葛藤。
    大丈夫だと言い聞かせながら、不安に耐える日々。
    遺していく側の配慮にも、愛情の深さが見えてしまいます。

    甘いケーキ、その食感、その香り。
    それらに絡めながらのストーリーなのに、口に入れることも出来ないなんて。

    読み終わった今、悲しいのと、寂しいのと、温かい気持ちとがないまぜになっていて、うまく言えませんが、夫婦ってこうありたいと思える作品だと思いました。

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