捜索者の血

  • 小学館 (2025年2月6日発売)
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本 ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784094073430

作品紹介・あらすじ

世界的人気作家が贈る脱獄/逃亡スリラー!

3歳の息子マシュウを殺した罪で5年前から終身刑に服するデイヴィッド。彼にとっては身に覚えのない罪だったが、喪失感と愛する者を守れなかった後悔から無実を訴えることなく刑に服していた。しかし元妻の妹が面会に現れ、1枚の写真を彼に見せる。そこには、成長したマシュウの姿が写っていた。デイヴィッドは真実を突き止めてマシュウを取り戻すため、脱獄を決意するが……。
ニューヨークタイムズベストセラーリスト1位、Netflixでドラマ化決定。
『偽りの銃弾』(Netflix)、『シェルター』(Amazon Prime)など数々の自著を映像化し大成功を収め続ける、世界的ベストセラー作家ハーラン・コーベン。絶好調のエンタテイナーが贈る、脱獄/逃亡スリラーの傑作!


【編集担当からのおすすめ情報】
1995年から続く「マイロン・ボライター」シリーズでエドガー賞、シェイマス賞、アンソニー賞の3賞を受賞し、新作を発表するたびにニューヨークタイムズベストセラーリスト1位を獲得する超人気作家ハーラン・コーベン。近年はNetflixで自著の映像開発製作総指揮者として成功を収め、『偽りの銃弾』(原作は小学館文庫刊)は2024年上半期視聴数1位に。それを機に英語圏を中心にコーベンの過去作品がリバイバルヒットするなど、まさに現在絶好調のエンタテイナーと言えます。
そんなコーベンが2023年に発表した『捜索者の血(原題「I WILL FIND YOU)』は、早くもNetflixで映像化が決定し大きな話題となっています。本作は著者にとって久しぶりのノンシリーズ作品。息子殺しの冤罪で服役中の父親が、息子が生きているかもしれないと知り脱獄。真相を突き止め息子を捜し出すための逃亡劇が描かれます。脱獄した凶悪犯として警察やFBIから追われる彼はどうやって真実に辿り着くのか、果たして息子には会えるのか。ツイストに満ちた展開に手に汗を握りながらも、読む者の心を震わせるのは、何をしてでも息子に会いたいという父親の執念かもしれません。
世界中の読者・視聴者を夢中にさせるコーベンの傑作、ぜひ読み逃しなく!

感想・レビュー・書評

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  • ★5 かつて殺害された息子、成長した姿が写真に撮られて… 超怒涛のサスペンススリラー #捜索者の血

    ■あらすじ
    三歳の息子マシュウを殺害した容疑で逮捕され、終身刑となって五年間も服役しているバロウズ。守ってあげることができなかった後悔を胸に、日々刑務所の中で暮らしていた。ただ実は… 彼は殺害していない。

    そんなバロウズの元へ、元妻の妹レイチェルがバロウズに面会にやってくる。彼女はバロウズにある写真を見せるためにやってきたのだ。その写真には、殺害されたはずのマシュウの成長した姿が写っており…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    これぞサスペンス、これぞスリラー、これぞエンタメ! おもろいっ ★5

    まさにハリウッドドラマのようなストーリー、次々と物語が展開してワクワクドキドキがとまらないという作品。

    いきなり序盤から引き込まれます。息子が亡くなってしまったことについて後悔しまくりの終身刑の男の元に、実は生きてるかもっ!て、情報が与えられたら、そりゃもう大騒ぎですよ。

    とは言え刑務所から出ないとどうしようもない。主人公バロウズはいきなり人生賭けた大勝負に出る、そしてそれを支援する仲間、妨害する敵たちがワラワラ現れて、早くもクライマックスなんですよね。

    中盤以降は、息子が殺害されたときの証拠や証言を追求することになる。しかし彼は逃亡者の身、差し迫る追手からいかに逃げきるかってのも読みどころでして、あーもうサスペンスが止まらねぇ。そして登場人物の物語への関わり方が上手なんだよな~、人とバックグランドを繋ぐのが映像で入ってくるんですよね。

    お気に入りのキャラクターはFBIの二人、彼らがナイスコンビなんですよ。彼らの鋭い推理で少しずつバロウズを追い込んでいくんですが、いやーこれがまたヒリヒリしておもろいの!超エリートの頭脳派なんだけど、煮ても焼いても食えない奴らで、もはや事件捜査の変態マニアなんですよね。絶対関わり合いたくない人種だと思った。

    いよいよ終盤、一連の事件の真相が明かされるのですが… この事件の動機、そして亡くなっていた子どもは誰だったのか。これがもうね、なんも言えない状態ですよ。自分が想像していた以上の出来事で、もう脳みそが完全に沸騰しました。読んでいただき、同じ気持ちになって欲しい。

    さて息子マシュウは生きているのか、会えるのか、会えたとしても父バロウズのことを覚えているのか。これも何も言えません、ぜひ読んでいただき、同じ気持ちになって欲しいです。

    本作は「人を愛するために、どんな行動が必要なのか」を描いている作品だと思います。主人公バロウズはどういう行動をするのか、そして犯人はどういった行動をしてきたのか… 結果は物語のラストで感じることができると思います。

    ■ぜっさん推しポイント
    本作はセリフ回しが超カッコイイんですよ。ほんと映画やドラマで見たそのまま、映像が目に浮かんじゃうんです。

    本書引用---殺人犯の受刑者のセリフ
    「いいか、俺が殺すのは赤の他人だ。他人なんてものは人生の小道具にしか過ぎない。舞台の装飾品だ。自分が作り出す内なる世界にとってはただの背景にしか過ぎない。」

    痺れるーーー!

    こんなのは序の口で、主人公バロウズ、元妻の妹レイチェル、FBI二人が吐き出すセリフは書き留めておきたいくらいCoooolなの! 本作、NetFlix映像化もされるらしいので、絶対に見てやろうと思っています!

  • 怒涛のサスペンスで、読む手が止まらなかった。スピーディーなのに重厚で500ページを越える作品もあっと言う間で、逆にもっと主人公達と共にいたいと思う程だった。
    幼い我が子を撲殺した罪で刑務所にいる「私」。死んだ筈の息子の成長した写真を見せる義妹。脱獄を助ける刑務所長、「私」を追うFBI捜査官。逃亡しながらも真相を見い出そうとする「私」。
    Netflixで映像化が決まってるらしいが本当に早く観たい。

  • 3歳の息子マシュウを殺した罪で5年前から終身刑に服するデイヴィッド。彼にとっては身に覚えのない罪だったが、喪失感と愛する者を守れなかった後悔から無実を訴えることなく刑に服していた。しかし元妻の妹が面会に現れ、1枚の写真を彼に見せる。そこには、成長したマシュウの姿が写っていた。デイヴィッドは真実を突き止めてマシュウを取り戻すため、脱獄を決意するが……。

    安定のサスペンス。追う側に今回はFBI捜査官ペア、そしてあの弁護士もちゃんと登場します。

  • 今作も疾走感あって読みやすい。

  • 超富裕層がお金の力で鑑定結果も証拠物件も好きなように変えたり紛失したり、真実とは違う証言者もいくらでも調達できてしまうという設定には正直言って食傷気味。
    逃亡シーンのハラハラドキドキもよくできてるなぁとは思います。

  • ハラハラドキドキの展開。スートリーがダレないです。
    FBI捜査官のコンビがいい味だしてる。

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