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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784094073799
作品紹介・あらすじ
公安捜査官「実名」ノンフィクション
50年にわたって逃亡を続けた桐島聡が死の間際に名乗り出たことで改めて注目されることになった「東アジア反日武装戦線」。
1974年、東京・丸の内、三菱重工ビル。昼休みを終えようとするオフィス街に轟音と爆風が駆け抜けた。瞬く間に立ち込めた白煙、正視に耐えない遺体、身動きできない重傷者の上に容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。
現場に駆けつけた捜査官は、爆発の衝撃でコンクリートに生じたすり鉢状の孔に向かって心の中で語りかけた。
おまえら、やるのかよ。こんなことやっても世の中はなんにも変わりゃしないんだよ。なんでこんな罪もない人たちを殺すんだ。俺たちが「受けて立たなきゃいけない」じゃないか――。
犯行声明を出したのは「東アジア反日武装戦線”狼”」。11件に及ぶ連続企業爆破事件の嚆矢だった。
史上最大のテロ「三菱重工業爆破事件」を引き起こした謎の犯人グループは、天皇暗殺まで企てていた。「狂気の犯罪」に警視庁公安部はどう立ち向かったのか。
捜査の指揮を執った土田國保警視総監の日記を初公開。日本で初めての公安捜査官「実名」ノンフィクション。
解説:佐々木類
AIがまとめたこの本の要点
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みんなの感想まとめ
1970年代に発生した連続企業爆破テロ事件を背景に、警視庁公安部の捜査官たちの緊迫した攻防を描いたノンフィクションです。特に、三菱重工ビルの爆破事件は、死者8人、重軽傷者376人を出す前代未聞の惨事と...
感想・レビュー・書評
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門田隆将『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』小学館文庫。
1970年代に起きた連続企業爆破テロ事件の犯人『東アジア反日武装戦線 狼』と警視庁公安部の息詰まる攻防を描いた読み応えのあるノンフィクション。
今年、2024年1月に50年に亘り逃亡を続けていた『東アジア反日武装戦線』のメンバーの1人、霧島聡が死の間際に名乗り出たという衝撃のニュースが駆け巡ったことは記憶に新しい。霧島は日本の高度経済成長の末期に起きた史上最大の爆弾テロの犯人グループの1人だった。
現代の日本に於いては、裏金問題、脱税、企業献金、旧統一教会との蜜月などなど宗教団体を背景とする政党と連立政権を組む与党を中心とした政治家の腐敗が留まることを知らない。さらには非正規労働者の増加による所得の低下、増税や社会保障費の増額、無策による物価高、社会保障給付金の減額と日本社会は堕ちていく一方である。こんな時代に極左組織が居たならば、たちまちテロ活動が活発化したに違いない。
しかし、今の時代は犯罪者は余り群れることはせず、ネットやSNSを巧みに使い、匿名性を利用しながら、経済的に困窮した若者たちを手足に使い、所謂、闇バイトによる強盗事件や特殊詐欺といった犯罪を行なっている。時代と共に主義、主張は変貌し、ネットやITの進化により犯罪の質も変わってきているようだ。
1974年8月30日、昼休みを終えようとしていた東京のオフィス街丸の内にある三菱重工ビルが爆破される。オフィス街には轟音と爆風が駆け抜け、瞬く間に立ち込めた白煙で覆われ、正視に耐えない遺体が転がり、身動きできない重傷者の上に容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。
死者8人、重軽傷者376人を数えた前代未聞の爆弾テロ事件に犯行声明を出したのは『東アジア反日武装戦線 狼』という極左組織だった。さらに『東アジア反日武装戦線』の大地の牙、さそりを語る極左組織による財閥系企業を標的にした爆弾テロは連鎖していく。
警視庁公安部は一連の爆弾テロの教科書となったと見られる『腹腹時計』を手掛かりに少しずつ『東アジア反日武装戦線』のメンバーの正体に迫る。
本体価格860円
★★★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1974年の爆弾テロ、三菱重工爆破事件の犯人逮捕劇。逮捕したのは警視庁公安部。その個性的な刑事達の活躍が描かれた。公安というと、警察モノ小説ではあまり良くは描かれていないが、本作は公安が主役である。どこにでもいるような20代の女性が爆弾テロに関わっていた1970年代って、物騒な時代でしたね。
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よく、追い込んだな。
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