シンデレラ城の殺人

  • 小学館 (2024年10月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784094073959

作品紹介・あらすじ

死刑か逆転無罪か。童話×リーガルミステリ

怪しい魔法使いにガラスの靴を渡され、言葉巧みに王城で開かれる舞踏会へと誘われたシンデレラ。

お城に到着するやいなや、シンデレラはさっそく王子様の目にとまりダンスを踊る。しかしその後、王子様の死体が発見されたことで華やかな舞踏会の空気は一変。

シンデレラは王城の兵士によって殺人の現行犯として捕まってしまい、臨時法廷で裁かれることに。何もしなければ死刑になる大ピンチを前に、シンデレラは自身の手で無実を証明しようと決意する――。

王子様の死は事故か他殺か、それとも……。西洋童話とリーガルミステリが融合した大傑作、ここに開廷!

感想・レビュー・書評

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  • このシンデレラは原作やディズニーのイメージとはまるで違います。 
    いい性格してるなー、好きだなー。
    原作のシンデレラが好きじゃない私にとってはかなり魅力的。

    内容のツッコミどころは置いといて。
    正体には薄々気づいてしまってたよーん。
    いい形で終わって、エンタメ的に楽しめた!

  • これも特殊設定ミステリーなんだって。
    あー面白かった♪
    久しぶりに素直に騙されて、後味スッキリ爽快なミステリーだった!
    にしてもシンデレラドSね笑
    真相が分かってから見る表紙はそれはそれはも納得……ん?違うな、これは…そうね、そっちじゃなくてこっちね!!!
    あースッキリ♡

  • 弁が立つシンデレラ‼️面白すぎます。
    謎解きはいくつか強引な箇所もありますが、最後こう来ますか!キュンとしつつ、とある2人のやり取りを再読してしまいました

  • まず、シンデレラというお話とキャラクターが好きな人は読まないほうがいいです。本書のシンデレラは屁理屈吐きで、継母からの命令に「前向きに善処します」とか言ってスルーすてしまうようなキュアです。
    本書はシンデレラをベースにしていますが、設定はかなり異なります。王城での舞踏会で王子殺害事件が発生し、シンデレラが容疑者として捕縛されます。事件発生以後は裁判が行われ、シンデレラは被告でありながら自己弁護するという流れです。シンデレラが屁理屈で場を翻弄していく流れが楽しく、また事件解決への流れはかなりロジカルです。ライトな文章ですが、ミステリーとしても法廷モノとしてもかなり読みごたえがある作品でした。

  • シンデレラをモチーフにしたリーガルミステリ。ファンタジー要素もあるけど、法廷で必死で無実を証明しようとする緊迫感と、どことなくとぼけた風味がいい塩梅。ミステリとしては普通だけど、読み物としては大変面白く、ニヤニヤしそうになるのを抑えながら読んだ。最後は、そうきましたかと。ライラお姉様、かわいすぎる。

  • このシンデレラ、とんだ曲者。
    冒頭からキャラ立ちしすぎて「もしやバカミスなのか…?」と別の意味でハラハラさせられた。
    大丈夫、ちゃんと法廷ミステリでした。
    コミカルな作風とロジカルな推理の組み合わせは読んでいて楽しい。
    シンデレラの義母と義姉に好感が持てるなんて、原作ではあり得ないもんなあ。
    自身の無実を証明すべく、屁理屈と論理で応戦しまくるシンデレラが面白い。
    窮地に立たされる度、証言の穴を突き、何度でも起死回生を図る。
    二転三転どころじゃないストーリー展開に振り回されっぱなしだった。
    もはやゲームの逆転裁判に近いものを感じた。
    面白かったです。

  • 既存のお話、それも童話がこんなふうになるんだっていう驚き。
    話の展開が早くて、それとともにどんどん読み進められる。
    最後のシメに、そうきたかっていう感じ。
    軽いけど人間の心の機微にも触れてあり、ヒューマンドラマな感じ。
    この作家さんで他のおとぎ話もどう変わるか読んでみたい。

  • 王子殺害の容疑をかけられた絶体絶命のシンデレラが、屁理屈を捏ねながら次々と矛盾や謎を紐解いて無実を証明していくストーリーです。シンデレラの呑気な性格や周りの登場人物との掛け合いが面白く、お姉さんとの何気ない会話が解決の手がかりになったり、前提を覆すような展開があったりとページを読み進める手が止まりませんでした。
    最後の結末も話を読んでいればそうだったのかな?と思うところもありますが私はとても好きな終わり方でした。コメディ要素のあるミステリーで楽しい気持ちで読了できました!

  • 読んでる間、逆転裁判を思い出した。
    ゲームでプレイしたら楽しそう。
    会話文が多く読みやすかった。

  • シンデレラが基本の題材で、舞踏会の夜におきた王子殺害の犯人としてシンデレラが捕まる。法廷で自らが自らの弁護人として活躍し、裁定員達を論破していく。状況は昔話法廷の感じ。
    屁理屈だらけのシンデレラのキャラクターが面白い。二転三転する状況を論破していくシンデレラにワクワクが止まらない。
    そして、初めに描かれた状況全てが複線となり、最後の回収もお見事。
    魔法が出てきた際は、なんでもありやんか!と、ちょっと白けたが、魔法の行使条件等も論理的に決まっている枠からはみ出さず、読者側での推理しやすい状況に収めている。

  • 面白くて読みやすい!
    知っているシンデレラと違うけど、それがだんだんクセになる。息抜き読書にちょうど良いです♪

  • 最後まで伏線回収が止まらず、読んでいて楽しかった。しかし、難しいとこも多く、まだ全てを理解できていないところもあると思うので、再読したい。
    シンデレラの嫌味を言われてもボジティブに捉える精神を見習いたい。

  • 逆転裁判が好きな人に刺さりそうな作品。
    語り口が軽快で一気に読めました。
    とても良かった。

  • 原作「シンデレラ」とは違い、シンデレラが虐められてるわけではなく、かなり仲良さそうにコメディしてて平和でよかったです。
    ファンタジー世界でのミステリー自体があまり経験がなく、魔法なりがトリックに関わってくると理解するのに時間がかかるかなと危惧していましたが、実際にはあまり関わらず、オリバー王子の失踪に関してのみでそれも少しだけではあったのでさらさら読むことが出来てストレスを感じませんでした。

  • 私の大好きなゲーム、逆転裁判で1つの事件を解決しているかのようでした。
    閃きと屁理屈とハッタリでその場をなんとか切り抜ける主人公シンデレラ、証言中に発狂する証人達などなど。
    読みやすくて面白いので、もしシリーズ化されたら続編も読んでみたいです。

  • 最後までどう決着するか読めなくてハラハラドキドキ楽しかった。 真犯人はやっぱりかと思ってもそこに行き着くまでの過程や論証で十分楽しめる。途中あれ、二人はこの先もしかして……?って思ってたら「いや、そっちなんかい!」って最後思わず全力で突っ込んでしまった笑 全体的に逆転裁判がずっと頭の中チラチラしてたなぁ。

  • どっかでチラッとこの本の紹介みて
    ワー、おもしろそー!
    って買ってみたやつ

    思いの外、ポップだった
    このカバーイラストで
    ポップじゃないってのも
    それはそれでオヤ?ってなるだろうけど
    ちょっと自分の好みとは違った

    文体は非常に読みやすいけど
    結構、事件解明までがややこしかった
    自分の読解力のせいだと思うが
    あ、ちょっとめんどくさい…
    ってなっちゃった

    知ってるシンデレラと
    キャラもストーリーもオチも
    全然違うけど
    その辺は楽しめたので
    星はフツーの3つ

  • 読んだことのないタイプの物語で
    新鮮な驚きと興奮を楽しめた。
    有名な御伽噺の姫とは何もかもが違う
    打たれ強く逞しい性格のシンデレラ登場。
    魔法使いや魔法も登場しながらも
    ロジカルに進んでいく法廷ミステリー。
    何度追い込まれても諦めず屁理屈、
    天才的なひらめき、鋭い洞察力と推理力で
    窮地を脱して謎を解き明かす姿は痛快で爽快。
    幾つもの仕掛けられた罠と謎にぞくぞくする。
    全て読み終わってから表紙を見ると
    読む前とは180℃違った印象になりまた面白い。
    薦めてくれた知人に感謝。

  • お城で殺人事件!?

    がっつりミステリで楽しかった。
    文体が現代っぽいのがちょっと気になるが。
    オチも良かった。

  • シンデレラが可愛くて美人で聡明で毒舌で、という厨二病患者さんの心と自認をくすぐる感じでしたがしっかりミステリーではありました。ダンロン、逆裁が好きな方はスピード感良く読めると思います。

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著者プロフィール

【紺野天龍(こんの・てんりゅう)】
第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』で2018年にデビュー。他の著作に新機軸特殊設定ミステリとして話題となった『錬金術師の密室』『錬金術師の消失』、『シンデレラ城の殺人』などがある。新時代本格ミステリの書き手として期待される新鋭。
本書は、2012年にメフィスト賞座談会に掲載された『朝凪水素最後の事件』、第29回鮎川哲也賞最終候補となった同名作品をプロトタイプに全面的に改稿した作品。

「2022年 『神薙虚無最後の事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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