白蛇の華燭 ごめんなさい、好きになってしまいました。

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  • 小学館 (2025年3月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784094074390

作品紹介・あらすじ

お前を殺すために妻にする――前世×恋愛譚

幼い頃、両親に捨てられて記憶をなくした少女。村人から冷たくされ、働かせてもらっている寺脇家では酷い扱いを受けながらも、少女は一人、懸命に生きてきた。
ある日、少女は村はずれの朽ちかけた社で見知らぬ青年と出会う。青年と視線が絡んだ瞬間、全身に電流が走ったかのような衝撃を受けた少女は、驚きのあまり逃げ出してしまう。
その直後、村に戻った少女は寺脇家の娘から恐ろしい事実を告げられる。少女は、六十年に一度の蛇神様への生け贄として村で生かされていたというのだ。絶望の中、少女は生贄の儀式に参加させられ、崖から突き落とされる。
少女が目をさますと、そこは立派な屋敷の一室。屋敷の主人である巳月白夜は、社にいた青年だった。白夜は名前がなかった少女に朝日という名を与え、君のことは俺が幸せにする、と告げて自分の婚約者にする。
しかし、白夜の言葉には裏があった。白夜は呪いによって白い大蛇の魂と古い記憶を持っており、朝日とは前世の因縁があったのだ。
「ずっとずっと、お前を殺したくて仕方がなかった」
白蛇の記憶に苦しむ白夜は、朝日を自分の手で殺そうと企てていたのだった――。

感想・レビュー・書評

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  • 本当は惹かれあっているのに、前世からの因縁の呪いのせいで、自分の素直な気持ちに従えないもどかしさ。
    そもそも始まりが「殺すために婚約者にした」だからなあ。
    そのことを打ち明けた時の朝日と白夜、双方の傷つき方は本当に見てられなかった。
    前世のことさえなければと、どれだけこちらが呪ったか。

    不遇な人生を送っていながら無垢に育った朝日。
    (それ以前の呼び名は書きたくない……彼女へ一方的に好意を寄せながら呼び名を改めなかったあいつは鉄拳制裁するとして)
    白夜の正体を知っても、彼が朝日を引き取った目的を知っても、再度生贄に捧げられても、彼女の根っこの部分は折れなかったし、ずっと相手を思いやれていた。
    大切なものはたった一つの忠告に従って、ただ一つを本当に大切に思っていた。
    例え自分の命を失うことになっても。

    そんな彼女の終盤の大立ち回り、そして前世の真実の開示は、本当に泣きながら読んだ。
    前世の件は何か誤解があったんだろうとは予想していたが、そこからの逆転と白夜の親友の手助けが熱い……!
    よかった、本当によかった。

    前世の件はこれで決着だろう。
    ただ恋愛の件の最終決着は持ち越しかな。
    朝日がまだ白夜の思いを受け止めきれていないので。
    これまでとは違ったもどかしさは、まだ続きそうだ。

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著者プロフィール

広島県出身。『妻を殺してもバレない確率』(宝島社文庫)で第5回ネット小説大賞グランプリ受賞。その他の著書に「花琳仙女伝」シリーズ(SKYHIGH文庫)などがある。秋桜ヒロロ名義でも活躍中。

「2022年 『春夏秋冬あやかし奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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