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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784094074413
作品紹介・あらすじ
福徳秀介のデビュー小説にしてベストセラー
大学2年生の「僕」は、入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。日傘をさしていつも人目を避け、青春を謳歌している学生グループを妬ましく思う、そんな日々。友人は一人。銭湯掃除のバイトと孤独な大学生活だけの毎日。
そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凜とした女子学生に出会う。その姿が心に焼き付いた「僕」は次第に深く強く彼女に惹かれていく。やっとの思いで近づき、初デートにも成功し、これからの楽しい日々を思い描いていたのだが・・・・・・。
ピュアで繊細な「僕」が初めて深く愛した彼女への想いは実るのか。そして、僕の人生の、その先は---。
著者自身の私小説を思わせるピュアな恋愛小説ながら、「生きる」ことそのものについても考えさせられる、心に刺さるホロ苦恋愛小説です。
文庫化にあたり、巻末には、映画出演の萩原利久さん、河合優実さんの特別対談を掲載。こちらも、見逃せません。
【編集担当からのおすすめ情報】
「初めて自分のすべてをさらけ出した」。2020年、この小説を書き終えたときのジャルジャル福徳秀介さんの言葉。
何度も何度も真摯に原稿に向き合い、改稿を重ね、4年の月日をかけて大切に向き合ってきた小説は、その後じわじわと口コミで魅力が伝わり、重版を重ねました。そして、この度、豪華キャストによる映画化が決定。映画化をきっかけに、待望の文庫化となりました。
今でも「ほんまに全部出し切った。良い小説!」と語る著者。「本当に本当に素敵な良い小説」と語る担当編集。その言い合いが続く最強の小説です。
映画出演の萩原利久さん、河合優実さんも絶賛していた独自の言葉センス。そしてこの小説の肝となる思いがほとばしる長台詞。クスッと笑えるユーモア。繊細なガラス細工のような主人公の心描写。はっとさせられるおばあちゃんの言葉の数々。
この小説にしかない魅力がいっぱいです。
どうぞ、なんの先入観ももたずに、まずはこの作品を読んでいただきたい。それが、担当編集からのお願いです。きっと、心に何かが刺さる作品です。
みんなの感想まとめ
心に響く言葉が散りばめられたこの作品は、地味な大学生活を送る主人公が、恋に落ちることで自身の世界を広げていく様子を描いています。主人公の小西くんは、華やかなキャンパスライフからかけ離れた日々を送る中で...
感想・レビュー・書評
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映画がすごく良くて、監督が原作をどのように調理したのか確認したいという特殊な動機で読んでみた。映画は原作にかなり忠実に作られていて、劇中主演3人の印象的な長台詞があるのだが、これは多少省略はあるがほぼ原作の一字一句そのままだった。やはりコント芸人である著者ならではの台詞の言葉の選び方、順番、テンポなど、魅力を最大限に伝えるならこの原作どおりで映画の台本もいくという判断の正しさを感じる(逆に通常の小説で書かれている台詞は、一見ナチュラルに思えても実際に口に出してしゃべると不自然なもので、そのまま台本には使用できないものなのかも知れない)。映画にくらべると原作は、より主人公の小西徹の物語と言う感じで、主人公が好きになる彼女との関係、バイト仲間との関係、親友との関係だけでなく、回想による祖母との関係の描写のウェイトが大きくなっている。この小説はボーイ・ミーツ・ガールなのだが、原作で描かれる彼女はあくまで主人公が遠くから憧れるような対象としてあまり彼女自身の内面が発露されることがないが、映画ではもう少し彼女側の内面も描かれていて、この2人の男女はより対等に近く描かれていた。それは映画で彼女を演じた俳優(河合優実さん)をより多く見せたい、つまり小西役の俳優(萩原利久さん)とのダブル主演であるという構造になっているからかも知れない。そのため映画では、2人の関係性を示唆する「セレンディピティ」という重要なキーワードが彼女の方から提示されるのだが、これが原作にはないというのが衝撃だった。つまり主役の男女を対等な位置に押し上げるため、小西がどう思っているかだけの原作から、映画では彼女は小西をどう思っているかを描くために、原作にないワードをオリジナルで出してきたのだが、これが不自然でなく上手くはまったのが映画化成功の大きな鍵だったのだと思う。全体的に変えないために大胆に変えるところは変えるということが大事なのかもと思った。この小説では小西の主観が基本なので、小西の思い違いによるミスリードは簡単にできるのだが、映画では彼女側からの視点も描いてしまい、より客観的な視点になっていることで原作よりもこのミスリードが困難になってくるのだが、映画はここを「映像的な詐術」で成し遂げてしまっていてなるほど~と感心してしまった(客観性が原作より高い分よりミスリードが強くなっている)。小説の映画化は数多あるが、本作は台本上の多くの台詞が原作そのまま使われていて、そうことが維持されていると、原作と映画は別物という感じにならないのだなというのも発見だった。
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読後感がよく、全体を振り返ると良くできたいいお話だなーと思いました。
特に後半はテンポよく読み進められました。
名言や、忘れたくない言葉がたくさん出てきて
心に刺さりました✩
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著者サイン本購入しました
若い
若すぎる
っていう感想がまずある
関西大学を舞台にして
大学内でうまく人間関係を築けない主人公が
大きな学食で1人で蕎麦を食べる女性桜田さんに少しずつ歩み寄る色恋パート
唯一の友だち山根との関係性の変化
バイト先のさっちゃんとの関係
共感できるところはあるものの、大学という舞台のせいか、若すぎる、、、 -
ジャルジャルのライブに行ったら受付に置いてあり、「サイン付きですよ〜」と言われたので衝動買い。
お笑い芸人さんって、やはり、言葉での表現が特別「特別」な感じがするなぁ。 -
ジャルジャルのカクカクした顔の方の小説。
いや、正直 福徳さんがこんなに文才ある人だって1ミリも知らなかった。
予想以上に面白かったです。
独特な言葉の言い回しとセンスのよさ。
回りくどいけど全然嫌味がない、むしろ心地良かったな。最初から最後まで文章もすべて変わり者って感じだった(いい意味で)
人と群れるのが苦手で、華やかなキャンパスライフからかけ離れた地味な大学生の小西くんが恋に落ちたのは、学食でひとり蕎麦を食べるお団子頭の「一人蕎麦女」桜田さん。
青くて甘酸っぱくて可愛くて優しい、めちゃくちゃハートフルな青春物語。
小西くんのおばあちゃんや桜田さんのお父さんの家訓のような名言がどれも素敵だった。
喫茶店のマスターとのやりとりもほのぼのしてクスッと笑えて。
唯一の友人山根くんもとってもいい味出してたし、バイト仲間としか思ってなかったさっちゃんからの突然の告白、文字だらけでなんと8ページも!!!でもすんごい伝わってきて切なかった。
スピッツの初恋クレイジーの話もよかった。
お笑い芸人だけあって、ところどころに笑える場面もってきてくれるから、全然飽きずに読めたし、途中からの悲しい展開と、ラストの伏線回収からのハッピーエンドは見事でした。
登場人物全員魅力的で、裏切りとか、駆け引きとかのない、純粋で優しく爽やかな物語。
またいつか読み返したい。
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映画を観てすぐ買って読んだ。
お父さんの本棚のエピソード読めただけでこの小説の価値はあるなぁ。
読んで良かった。 -
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
2025.10.28
3年前くらいのビブリオバトルで紹介されていた本で、面白そうだったので借りてみた。ビブリオバトルがなければきっと読む機会がなかったと思うような雰囲気の本なので読めて良かった。
表紙のサクラちゃん、かわいい。
テーマは孤立した大学生と日々に物足りなさを感じる大学生。桜田さんと小西くんのどちらにも共感することができたので楽しかったし、最初から最後までセリフのひとつひとつが面白くて飽きずに読めた。さらに面白いだけではなくて名言ともいえるようなおばあちゃんの教えが散りばめられていて、心に沁みた。
嫌なやつに助けを求められたら、助けたあとに自分に助けられてかわいそうと思え
好きを長くいいたいから『このき』と読み、
幸せを早く言いたいから『さちせ』と読む。
ため息の四角いオムライス、食べてみたい!
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2025.6.5 読了
映画鑑賞後だったため、最後の最後、手紙のシーンが読めただけでも良かった。
映像化にあたっての違いや、原作ならではのシーンも多く、合わせて楽しめた。
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心に残った言葉を書き留めます。
人と変わってる方が、簡単に生きられる。だってみんなと合わせて生きていたらちっちゃな違いが目に付いてしまうから。
恥ずかしい時は自分を他人だと思えばいい。
ありがとうとどういたしましてはセットの言葉。
嫌いな人が困ってたら助けてあげること。それから、私に助けられて、ざまあみろと思えばいい。
朝を楽しめる女は1日を楽しめる。
人を嫌いになる時は理由があるけど好きになる時は理由なんてない。助走ないと好きなんて伝えれない。
他人に自分を思い出してもらう時、笑顔で思い出してもらえるように。
笑って頬が痛くなるのはうそ笑いの証拠。本気で笑ってたらどこも痛くならない。
くだらないことは下らないこと。つまり上がり続けるということ。くだらないことはたくさんしたほうがいい。
毎日を一生懸命生きる。明日死ぬかもしれないから。でも多分明日も生きてるから今日は休んでも大丈夫。 -
映画を観てから原作へ。
運命的な出会いから意気投合し、朝までコースは「花束みたいな恋をした」みたいだ。
いわゆる青春を謳歌みたいなグループに入り込めずに、少し見下す事で自分達を保っている感じは「ゴーストワールド」のイーニド&レベッカ感がある。
原作は主人公が何かあるたびに祖母との記憶をなん度も甦らせる。
映画は主人公が水族館で祖母の死の悲しみを河合優実に打ち明けるシーン一回で、彼に祖母が影響を与えたであろう事をわからせるので、映画時間を圧縮させた点でも英断だと思う。
原作版は2人結婚してめでたしめでたしだが、モテず、少し変な自分と運命的に気が合う美少女と運命的な恋でハッピーエンドです!感がどうも童貞男の妄想的である。
大九明子監督は大胆にも彼らの結婚をシーンを削ぎ落とし、主人公の告白で終わらせた。
河合優美はその告白になんと答えるのか?...
それはわからないまま映画が終わる。
大九明子監督の綿谷りさ原作、「勝手にふるえてろ」、「私をくいとめて」はどちらも恋愛に乗り出せずにいるが、どちらの主人公もモテそうもないし、パッとしないが優しい男性を選んで終わる。
ジャルジャルは男性作家なので、やはりちょっとそこらへんメルヘンで夢見がちだが、女性作家達ってやっぱり現実的なのかもしれない。 -
初めましての福徳秀介さんは、お笑い芸人で後藤淳平さんとコンビを組んでジャルジャルとして活動されています。
今年4月に映画化された時に「へ〜ジャルジャルの福徳さんが書いた小説が原作なんだ⁈」と興味を持ち、図書館予約しました。
主人公は大学2年生の小西徹。大学でできた友人はたった一人だけ。アルバイトは深夜の銭湯掃除。日傘をさすことで人目を避け、花のキャンパスライフを謳歌する学生グループを妬ましく思いつつ日々を送っていた。そんなある日、学生たちの輪を嫌うかのように席を立つ、凛とした女子学生と出会う。
小西くんがふとした時に思い出す、亡くなったお祖母さんとのエピソードがとっても良かったです。お祖母さんの名言がいっぱいありました。
途中、うじうじし続ける小西くんにちょっと嫌気がさしましたが、後半は真相が知りたくて、いつもなら本を置くタイミングを無視して最後まで無理矢理読みきりました。
くすりと笑わせられたり、苦しかったり、でも読後感はほっこり良かったです。
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「みんなと違う方がいいんやで。みんなと同じやったらね、少しの違いが気になるでしょ?ほな、疲れるんよ。人とあからさまに違ってる方が楽なんやでー。楽に生きられるでー」(13頁)
「人は今日死ぬかもしれない。だから毎日を全力で生きなさい。でも多分、明日も生きてるから今日は休んでもいいよ」(253頁)
「くだらないことは素晴らしいんだよ。だって『下らない』だもん。つまり、上り続けるってこと。だから、くだらないことはたくさんしなさい。・・・・・・・くだらないことは下らない。上り続けよう」(259頁) -
4.0 よくできた恋愛小説。関西出身、自意識過剰の自分にとっては共感部分は結構あった。誰かの横にいたいと思うことは、人生の勝利であり、奇跡だと思う。結果がついてこないことも含めて。映画も良かった。見た後で読んだので、俳優の顔しか浮かばなかった。
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映画もみた。
小説の方が良かった。
映像化は
やっぱりどこを削ってどこを残すか?
が肝やった(生意気)
芸人ならでは?というか心情描写がリアルすぎる。
3つくらい出てくる超絶長ゼリフのパート。そこは映画でも良かったけど、心の中の思いをぶちまけてる感じが、青くてアツくて感動した。 -
映画の評判を聞いて、映画を観た後に読了。
先に映画を観ていて良かった。
映画でも評価の高い長台詞は原作では数ページに渡っており、あの俳優の声で脳内再生されるからこそスッと入ってくる。原作が初見だと、少し読みにくいかも。
一方で、やはり文字だからこそ伝わる言葉遊びや心情表現が豊富で、また改めて感情を揺さぶられた。 -
2025.05.10
起承転結・緩急の付け方がとてもはっきりしていて、読みやすかった。また、福徳の言葉のチョイスがさすがだと思った。
小西の祖母、桜田花の父の言葉がとても印象に残った。
・恥ずかしい時は、自分を他人と思いなさい。するとこれっぽっちも恥ずかしくないから
・「ありがとう」は大切。それ以上に大切なのは「どういたしまして」ですよ。二つで一つの言葉
・些細なことほど痛い(ささくれのくだり)
・誰かを茶化して笑うときって、相手が笑ってなかったらダメなんだよね
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