鱗姫 (小学館文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080186

感想・レビュー・書評

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  • めもめも

    私は世界の有象無象の中から、美しいものだけを選択し、大切にし、今まで生きてきた。
    だから、皆、私達を嫌悪すればいいのだわ。先ずは差別すればいい。
    醜悪なものを醜悪なものとして、差別すればいい。それが内面に関することでも外面に関することでも、どちらでも同じこと。美しいものを美しいと素直に感じるように、醜いものを素直に醜いと感じればいい。

     現代を私が嫌悪し続けるのはね、醜いものを醜いという感覚を拘束し、体面で糊塗することが人間らしさだとされる時代だからなの。

    (中略)
    醜悪なものを現代のヒューマニズムは、醜悪だといわない。醜悪なものを醜悪だということはヒューマニズムに反することだとされる。悪だとされる。
    現代のヒューマニズムにおける正義は、醜悪なもの、異形なものに一見、優しい。

    でも優しさなんて何の役にも立ちはしない。理解できないものを理解しなければいけない時、人間は苦肉の策として優しさを持ち出すのよ。真に理解していれば、相手を認めていれば人は人に優しくなんてなくていい。残酷でいられる筈なのよ。

    安易な理性によって私達にヒューマニズムが与えるものは同情のみ。同情なんていらないわ。

    同情するくらいならきっぱりと差別してくれればいいのよ。差別をされたものは差別をされたものとしてのアイデンティティを築くことが出来る。

  • 最初から最後まで楽しめました

  • 女性誌で薦めていた本で、図書館で借りてみた。
    嶽本野ばら氏。またしても有名なのに、わたしは知らなかった人。
    『下妻物語』の作者で、男性であることも知らなかった。。

    奇跡的な美肌と美貌を持つお嬢様を遺伝病が襲う話。体に鱗が生えてくるというなんとも恐ろしい話。

    極端な美意識やお金持ち美少女のプライド、括弧内のつっこみなど独特の作風が面白く、どんどん読み進められる。
    ただし、かなり過激でエロい。。そこが良さなのかもしれないど。

    あと、最後の急展開がなんとも。置いてきぼり感があって、びっくりした。。

    作風が好きなので他の作品も読んでみたいなー。

  • 歪な狂気も、突き詰めれば崇高なものに昇華する。

    そんな感じ。

    凄惨なシーンも散見されますが、個人的には最高の作品かと。

  • 兄妹でした。
    続きが気になって次々読めてしまいました。
    そして兄妹でした。

  • 毒を吐いてめぐる楼子の精神がいい。いくつか意見があるように、話の筋がずれていっているように感じたので、そこが残念。

  • 何か中途半端

  • 「エリザベートバートリー再臨」
    美しき娘楼子は奇病にかかってしまう。
    それは肌が鱗となってしまうのだった。
    美と醜の入り混じる物語。
    美とは醜と比較しないと存在できない。
    醜い心を持たなかったらいいだけさ。

  • 2011.08.22 読破。

  • 物語の核が核なので当たり前だが、(そこはかとなく)グロテスクなイメージが多い。ラストシーンは別にそこにたどり着かなくても良かった気もするが……。

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著者プロフィール

小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/

「2015年 『破産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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