日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

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  • 小学館
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レビュー : 133
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080650

作品紹介・あらすじ

伊豆・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の重大な警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせる。小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。全国民必読。二十一世紀にも読み継がれる400万部を記録したベストセラー小説。

感想・レビュー・書評

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  • SFの名作。1973年の作品。

    本作、昭和40年代に書かれた作品というのが信じられないくらいリアリティがある。特に、「第二次関東大震災」の描写は、阪神淡路大震災、東日本大震災の惨状を彷彿とさせるものがある。そう言えば、東日本大震災以降、各地で地震が多発するようになったしなあ。何だか不気味。

    文章がちょっと読みにくいのが難点。

  • 京都大地震、関東大地震でぼろぼろになった日本であるが、これらの震災もこれから訪れる未曾有の大災害の前触れでしかなかった。政府は隠密利に学者などエキスパートを集めた少数精鋭集団による「D計画」を進行する。
    微に入り細を穿つ地震の描写がなまなましくつらい。
    情報量が多く密度が高いためなかなか読み進めない…。

  • SFというよりもシュミレーション小説に近い。
    第一章の深海のシーンが物凄く怖い…。

    泳ぎは得意なのだけれど、昔から理屈なしに海が苦手。
    大きすぎて、ずっと見ていると吸い込まれるような、どこに居るのか一瞬分からなくなる様なあの感じが堪らなく恐ろしい。

    日本の為に駆け回り、頭をフル回転させている技術者、知識人たちが格好いい。

  • Netflixアニメ化で注目!
    関東地方を未曾有の大地震が襲い東京は壊滅状態となってしまうー。二十一世紀にも読み継がれる一冊。

  • 映画も見たが、小説の方がはるかに面白い。下巻を読むのが楽しみ。

  • 著者の小松左京は、星新一・筒井康隆と共に「御三家」と呼ばれる、日本SF界を代表するSF作家。(ウィキペディアより)

    この作品は、1973年に出版されたもので、けっこう古い。
    が、当時、私は中学生であり、同級生でこの作品を読んでいる者もいた。
    私には難解すぎて、とても読める内容ではなかった。

    当時から、うん十年、歳を重ねて、何となく読んでみようという気になって、手にした次第である。

    難解な部分、描写が細かすぎる部分、などがあり、ところどころをとばしながらの通読になった。

  • 本を読んでる間に熊本が揺れてびっくり。
    沈没しませんように。

  •  リメイクの映画は興味を引かれなかったけれど、「第2部」が出たとき、「第1部」からまた読まねば、ということで、30年ぶりで読んだ。
     30年前、最初に読んだ当時、『果てしなき流れの果てに』だとか『復活の日』だとかと比べて面白くないと思った覚えがある。設定が宇宙や未来でなくて、もの足りない気がしたのである。そもそも小松左京は、世界に離散しながら強い影響力を持っているユダヤ人に想を得て、国土をなくしてさまよう日本人の未来史のようなものを構想したのだが、国土がなくなる部分を緻密に描いたらそれだけで終わってしまったのだ。月植民地にいち早く入植する日本人とか、火星に日本国を再興しようとする日本人、あるいはアルタイルに植民する宇宙船《憂国》だとかの話を読みたいじゃないか。日本沈没だけじゃどうにも物足りなかったのだ。

     しかし、30年ぶりの再読の印象は、傑作! そして力業! すっかり自分が定住生活者になってしまったせいか、国土が失われるということの悲哀に対する共感度が上がってしまったということか。また、30余年をへても、ほとんど古びていないのに驚く。堀彰の解説にもあるように、海洋冒険小説、地学ハードSF、パニック小説と盛りだくさんに進行するのだが、政治などの大局と、翻弄される個人の描写とがバランスよく描かれることで、物語に入り込みやすい。
     もっとも、本当に興味をそそられるのは「書かれなかった続編」のほうだという感想は30年前とかわらないと言える。残念ながら谷甲州によって書かれた「第2部」も日本人は地球から飛び出しはしないのだ。

  • 地震は大嫌いですが、地学分野は好きなので読んでみました。この本に書かれていることが実際には起きてほしくないですね。特に東京大地震の被害が本当に桁違いですね……。
    また、300ページくらいからの田所博士の講義が、完全に地学の教科書と化していました。(多少フィクションは含んでいますが。)また、政府が入ってくるところから内容が少し難しいと感じました。まぁなんとかなるレベルですが。それにしてもこれが40年前に書かれていたとは……。小松左京さんの本を読んでみたのはこれが初めてですが、これを読んで「凄い作家だ」と思いました。

    面白いですが、多少人を選ぶ小説かもしれません。ただ、地学、地理の好きな人は読んで間違いはないと思います。読む前に、伊豆諸島や小笠原諸島の島々(特にマニアックなもの)について軽く調べておくと、より楽しめるのではないかと思います。下巻も順調に読み進めていきたいです。

  • 小松左京は短篇集が大好きなのですが、この有名な長編はリメイク版の映画を見たことがあるだけ。読む機会があったので手にとってみました。やっぱり面白いです。
    日本が一気呵成に沈没しちゃうよ、という荒唐無稽な設定を、小松左京が詳細な設定や説明で説得力をもって読ませてくれます。途中で挿入された写真がまた妙な説得力があってちょっと怖くなります。
    天災とともに生きてきた日本人が、日本が無くなるということにどう立ち向かうのか、政治家や官僚、学者など一般人ではない目線で語っているのも面白いです。
    災害のシミュレーション小説でもあり、日本人論でもあり、とんでもSFでもあり、こういう無駄にスケールの大きい小説は最近無いよな、と思いながら下巻に行きます。

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著者プロフィール

小松左京(こまつ さきょう)
1931年大阪生まれ。旧制神戸一中、旧制三高、新制京都大学文学部卒(イタリア文学専攻)。経済誌記者、放送作家などを経て、1962年『S-Fマガジン』誌に登場。代表作に『復活の日』『果しなき流れの果に』『日本沈没』(日本推理作家協会賞)『首都消失』(日本SF大賞)など。『未来の思想』『歴史と文明の旅』ほかノンフィクション作品も多数。大阪万博ではサブテーマ委員、テーマ館サブプロデューサーを務めた。2011年7月26日逝去、享年80。2011年、第42回星雲賞特別賞受賞。2012年、日本SF作家クラブ特別功労賞受賞。

「2020年 『生賴範義画集 〈SAKYO MOVIES〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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