日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080650

作品紹介・あらすじ

伊豆・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の重大な警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせる。小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。全国民必読。二十一世紀にも読み継がれる400万部を記録したベストセラー小説。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の小松左京は、星新一・筒井康隆と共に「御三家」と呼ばれる、日本SF界を代表するSF作家。(ウィキペディアより)

    この作品は、1973年に出版されたもので、けっこう古い。
    が、当時、私は中学生であり、同級生でこの作品を読んでいる者もいた。
    私には難解すぎて、とても読める内容ではなかった。

    当時から、うん十年、歳を重ねて、何となく読んでみようという気になって、手にした次第である。

    難解な部分、描写が細かすぎる部分、などがあり、ところどころをとばしながらの通読になった。

  • Netflixアニメ化で注目!
    関東地方を未曾有の大地震が襲い東京は壊滅状態となってしまうー。二十一世紀にも読み継がれる一冊。

  • SFの名作。1973年の作品。

    本作、昭和40年代に書かれた作品というのが信じられないくらいリアリティがある。特に、「第二次関東大震災」の描写は、阪神淡路大震災、東日本大震災の惨状を彷彿とさせるものがある。そう言えば、東日本大震災以降、各地で地震が多発するようになったしなあ。何だか不気味。

    文章がちょっと読みにくいのが難点。

  • あぁ´д` ; 田所先生のおっしゃっている事が7割?イヤ 8割?、図までついているのにわからない。
    私はなんて理解力の足りない大人なんだ…
    もう挫折してしまおうか…

    でも、よくわからんが地球の奥底でドドドン、グォーとなって日本がえらい事になるよっておっしゃってるのはわかる。

    ダメだ、続きが気になる。
    よくわからんが、日本の行く末を見届けよう。

  • 京都大地震、関東大地震でぼろぼろになった日本であるが、これらの震災もこれから訪れる未曾有の大災害の前触れでしかなかった。政府は隠密利に学者などエキスパートを集めた少数精鋭集団による「D計画」を進行する。
    微に入り細を穿つ地震の描写がなまなましくつらい。
    情報量が多く密度が高いためなかなか読み進めない…。

  • SFというよりもシュミレーション小説に近い。
    第一章の深海のシーンが物凄く怖い…。

    泳ぎは得意なのだけれど、昔から理屈なしに海が苦手。
    大きすぎて、ずっと見ていると吸い込まれるような、どこに居るのか一瞬分からなくなる様なあの感じが堪らなく恐ろしい。

    日本の為に駆け回り、頭をフル回転させている技術者、知識人たちが格好いい。

  • 夢中になって読んだ。夢中にさせる面白さ、迫力がある。さすが戦後屈指のベストセラーである。

    プレートテクトニクスの説明に紙幅を費やしている。そして田所博士の仮説の論拠のひとつが、有史以前の、人類がデータを持ち合わせない大いなる歴史のものさしのもとでは、今の科学では計り知れないケタ違いの大変動が無かったとは誰も言えない、という見立てである。
    マントル対流もプレートへの歪み蓄積も、いってみれば緩慢なる変動なのだが、それとケタ違いの激動のイメージが提示される。その論で来られると怖くなるし、説得されそうになるのであった。

    ところで、当時は「スロースリップ」とか「固着域」というワードはまだ世に出ていなかったようだ。

    今回改めて読んで初めて気づいたことがある。作品の時代設定は197X年。刊行は1973年なのだが、少し先のあり得た近未来のイメージが散見されるのだ。高度成長期の先途の未来像の一端だ。
    ・超高層ビル「新八重洲総合ステーション 」の屋上からは百人乗りの「ヘリバス 」が「第二空港」へと飛び立つ。
    ・鉄道ではリニアモーター「新新幹線」(第二東海道新幹線)の建設工事が始まっている。
    ・他にも「原子力タンカー」とか「放送衛星」というワードもある。70年代に夢想された未来像なのか。もの悲しいような懐かしいような複雑な感慨を感じた。

    ところで、本書は初めに「カッパブックス」という光文社の新書サイズで刊行された。実家の本棚に置かれていて、当時小学生だったが読んだ気がしていた。だが記憶は定かなかった。ところが、今回小野寺と玲子の濡れ場と突然の噴火の条りを読んで、あーこの場面覚えているぞ!と気づいた。小学生の頃やっぱり読んでいたようだ。
    その場面、玲子はとっても肉食女で驚かれされる。このあたり、小野寺がハンサムでガタイが良いこともあり、なんだか大藪春彦の小説のようであった。

  • 面白くなかった訳ではない でも肌に合わなかった
    今まで少なくない数を読んだがこんなにも合わない作品は初めてだった
    面白いとか面白くない以前に読み続けたいと思えなかった

  • これこれ
    左京さん

  • 深海潜水艇の様子がリアルすぎていきなり引き込まれる。その後も展開が気になる気になる。
    地震発生のメカニズムなどの学術的説明部分はあり得る話なのか?
    これだけリアリティをもって書くのにどれだけ勉強したんだろう、、好きのレベルが凄い。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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