転生 (小学館文庫 せ 2-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 571
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081176

作品紹介・あらすじ

『感染』に続く大ヒット仙川医療ミステリー第2弾!

医学部大学院卒で元大手新聞社医療担当記者という経歴を持つ筆者による、圧倒的なディテールとリアリティーで迫る医療ミステリー。今作は、20万部を超す大ヒット作品となった『感染』に続く第2弾。「その子はあなたの娘だ。引き取ってもらいたい」。突然身に覚えのない赤ん坊を託されたフリーライターの深沢岬は激高するが、出生を調べるうちに殺人事件に巻き込まれ、報酬欲しさに違法な手段で提供した自分の卵子が関連することを知る……。

感想・レビュー・書評

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  • 動機がありえないと思う。いきなり渡された赤ちゃんを育てる気になるとも思えない。
    全体的に、どうしてこうするの?と思うことが多すぎた。

  • 明らかに養育(どころか出産)の意思のない人物に身バレのリスクを冒してまでそれを強要しようとする必要性を全く感じられなかった。専門の施設にゆだねる方がよほどきちんと育ててくれる確率は高いのでは?何というか各登場人物の心情が全然リアリティを伴って迫ってこなかった。

  • フリーライター、クローン、

  • 面白かった~。ストーリーは見知らぬ男に主人公のフリージャーナリストの女性が「あなたの子供です」と赤ちゃんを渡される場面から始まる。真相がわからない主人公が調べていくうちに起こった関係者の殺人事件。警察にマークされてしまった主人公は警察から逃げながらも真相に近づいていく。新鮮なストーリー展開に最初から最後までわくわく楽しめた。ラストは心がほんのり明るくなった。

  • 仙川環さんの作品を読むのは三作目!

    感染と繁殖には『盛り上げるだけ盛り上げといて最後のそれ何!?』と、オチに少しがっかりさせられました。

    しかし、本作『転生』は及第点!


    他の作品もですが、まず第一にスピード感が良く一気読みできます。


    フリーライターの独身女性がある日突然、『あなたの子供です!』と生後三ヶ月の赤ん坊を預けられる。負けん気だけは人一倍の彼女は押し付けた相手の素性を暴き『返してやる!』と帆走するのだが殺人事件に巻き込まれていく。


    傍若無人な主人公に全く魅力が無く、感情移入する事は出来ませんでした。

    281p迄は・・・

  • 突然、赤ん坊を差し出され「あなたの子です」と言われる悲劇。でも、言われたのは男性ではなく女性(男勝りではある)という始まり。登場人物のキャラが明瞭過ぎてわかりいい。

  • 深沢岬が、赤ん坊を押し付けられ、右往左往するところまでは良かったのですが、この人のかなりの俺様っぷりに少し引いてしまいました。
    周りのことはお構いなし、わが道を行く、おばをあごで使い、元同僚を脅迫して協力させるはで、まさに、外道です。

    そんな彼女が真相にたどり着くまでは無理なく、きれいに書かれていますが、その後のことが納得行かなかった。

  • 昔提供した卵子によって生まれた子供を押しつけられたフリーライターの主人公が、出生の真実に迫る。意外な結末でおもしろかった。いじめた元同僚がいいアクセント。

  • 昔、「試験管ベビー」と言う言葉が、話題になったことがある。
    現代、精子だけの保存でなく、卵子の保存も可能な時代になって来ている。
    この、仙川環さんの本は、初めて読む本です。
    大阪大学大学院医学系研究科卒と言う才女。

    どんな本なのかと言うと、この本は、ホテルのロビーに呼び出された主人公の岬が、覚えのないのに、「貴女の子供です!」と、赤ちゃんを押しつけられたことから、物語が、始まる。
    数年前までは、羽振りが良かったのに、今は、格をを落とした洋服、バッグを身につけるフリーライターになっている岬が、アメリカ留学のためにした卵子提供のアルバイトが、原因になっているのだと、気づいて、調べ出す。
    クローン人間と、昔騒がれた、言葉も、導入されているが、難しい医療専門用語も、出てこないので、す~っと、読み進むことが出来る。
    最後に、殺人を犯したの人物の精子で、この赤ちゃんが、出来たと言う所は、なんか、人間の尊厳が、軽く扱われているような感じであった。
    子育ての大変さを知らないから、岬が、自分の子として、育てると言う所は、やはり小説だから、出来ることかな?と、思った本であり、こんな風に、子供が、出来たら、愛情が、湧かないだろうな~と思った。

  • 2作目らしい

     気が強そうな美人というヒロイン像が、初めて拝んだ作者近影とかぶる。阪大医学部の方だったんだな。

     その気で読むと、カラッとした表現の中に服装や香水などの表現の細かさに気付く。

     ストーリーは、実はあまりおもしろくない。非ハードって感じで、クローン技術というよりも、戦う女性戦士って感じ。でも寝床で一気読みできるリズム感と贅肉があまり無いシンプルさがいいな。

     二文字にこだわるタイトルとか、けっこうお気に入りの作者さんだな。

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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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