- 小学館 (2007年5月10日発売)
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感想 : 19件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784094081671
作品紹介・あらすじ
前作『笹色の紅』で評論家の絶賛を浴びた新鋭作家の、ほのぼのおかしくて、ちょっとせつない書き下ろしシリーズ第1作。 天保の改革で、贅沢なものが次々と禁止になるさなか、見事な戯画で大人気を博した歌川国芳。ついには国芳も奉行所に呼び出され、顔見知りらしかった遠山の金さんと全面対決へ。さて、その顛末はいかなることに!? 国芳と妙ちきりんな弟子たちとが織りなす浮世模様を、国芳の娘の絵師・登鯉の目から格調高く描く。
みんなの感想まとめ
江戸時代の風俗を背景に、歌川国芳の娘・登鯉を主人公にした物語は、短編形式で軽快に描かれています。天保の改革の影響を受けつつも、登鯉と破天荒な弟子たちの生活が織りなす浮世模様は、時に笑いを誘い、時に切な...
感想・レビュー・書評
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「チャンバラしない時代小説が読みたい」と、
とある本のオススメをしてくれる本屋さんに聞いたら
オススメしてくれた本。
時代は天保、歌川国芳(猫の擬人絵とかの)の娘が主人公で、
比較的短めの話が幾つか入っています。
チャンバラしない江戸物、というと、
高田郁さんの「銀二貫」や、「みをつくし料理帖」が思い浮かびますが、
比較的上品な町人がメインなのに対し、
こっちはチャキチャキの江戸っ子、って感じで色々破天荒。
もしかしたらちょっとえっ、、ってなっちゃう人もいるかもしれない 笑
話自体は短めの話を幾つか、という連作短編の体で、
それぞれさらさらっと読めちゃいます。
作者が江戸風俗を描いた画家に弟子入りして勉強した、
ということもあり、江戸ってこんなかんじやったんや!と、
トリビア的にも楽しいです。
個人的には彫り物の扱いが興味深かった。
シリーズ物かつ、大きな書店にもあまり置いていない本なので、
Amazonなどのサービスで買うのがいいかもしれません 笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あらら、浮世絵の話はあんまり出てこないのね、このシリーズ。国芳の娘・登鯉の青春ものだわ。しっかし、凄まじいなあ、〈御趣意〉こと天保の改革。特にこの本は、町人目線で幕府側の意向は全く見えないから、ホント、どんどん生きてるのが嫌になりそう。そしてこの状況下を面白がり、しなやかに生き抜く国芳は、いっとうステキだ。こんなお父っつあんを持っちゃあ、なかなか登鯉も嫁に行けないな(笑)
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作者、河治和香さんは江戸風俗画家三谷一馬氏に師事。江戸の風俗を学んだ、日本大学芸術学部卒の作家。
江戸の浮世絵画家といえば、葛飾北斎、そして次は歌川国芳だろう。
歌川国芳も多作な画家だ。家族の他にも弟子達食い扶持を稼がねばならなかったからだし、また愛情深い人物なのだ。
そんな国芳に弟子入りした面々も癖が強いものばかり。明治時代にまたがるこの時期に活躍しているし、エピソードが多い。
江戸の風俗も詳しく描かれているが、何にもましてこの親子の関係が面白く愉快。
他の時代小説にも参考になるほどの江戸文化の詰まった濃厚なシリーズ! -
江戸末期、天保年間の町絵師最大一派、歌川国芳の一門を描くシリーズ第一巻。
本作は国芳の長女、登鯉の視点で描かれる。
隅田川に流される、磔にされた女、それと男の生首が江戸っ子たちの話題に上がる。
旗本に嫁いだ女が男と駆け落ちしただの、男が女を寝取っただのと、いろんな噂が飛び交う江戸の町。
ちょうどそのころ、国芳に入門したいいところの坊主、周三郎が写生に使うと川から拾ってきたモノは、女の生首だった。
腰を抜かす国芳の弟子たち、そこへ乗り込んでくる岡っ引き。
この事件が元で南町奉行が入れ替わるのだが、そのころから江戸には禁制の嵐が吹き荒れる。
世にいう、天保の改革。
錦絵への制限が増えていくも、国芳は江戸っ子の気風と啖呵で新たな画法を編み出していく。
すぐに国芳一門から家に連れ帰られた周三郎、のちの河鍋暁斎である。 -
江戸の暮らし・風俗を、国芳の娘の視点から軽妙なタッチで描いていて、知らない細かいエピソードが多く勉強になる。
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登鯉ちゃんは可愛いなあ。
勢いで書いたものを勢いで読んでいる感じ?
私は好きだけど、好きじゃない人は好きじゃないだろうなあ、というのもわかる。
荒々しい書きぶり。
でも、登鯉ちゃんが可愛いんだよなあ。 -
江戸の天保期といえば
ヨーロッパではモーツァルトが活躍していたころ
日本にも
魅力的な人たちがいました
はい 北斎、広重、英泉、国貞、貞秀、
そして、国芳さん
江戸の町を舞台に
国芳さんの娘、登鯉さんの目線から
見た
浮世絵師たちの暮らしが
描かれる
いゃあ
面白いなぁ
そういえば
少し前に読んだ「おもちゃ絵芳藤」
の絵師 芳藤さんも 国芳一門
でした
もちろん、
この一冊にも登場されます -
国芳一門のあれこれを娘登鯉の視点で,これでもかって言うぐらいの江戸っ子ぶりで描かれていて,とってもおかしくてホロリとさせられる.それにしても,江戸っ子でいるのも大変だ.
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国芳一門の話。
「ヨイ豊」で豊国一門の話を読んだ翌日に読んで、清太郎(4代豊国)がひどい奴に書かれていたので、びっくり。
国芳を筆頭に、登場人物が魅力的でテンポも良く、話が進んで面白かった。
章毎に関係する浮世絵が載せてあるのも良かった。
ただ、国芳の娘 登鯉(とり)が、あまり絵に向かっていない(のに上手い設定)で、男に夢中なのがどうも好きになれなかった。 -
歌川国芳の娘•登鯉(とり)を主人公に据え、国芳の作品、人柄を中心に描かれる登鯉の成長譚である。当時の風俗や政治情勢なども絡めており、国芳のことだけではなく、風俗史の勉強にもなる。
彫り師と文学というと、谷崎潤一郎の『刺青』(しせい)ぐらいしか思い浮かばなかったが、そこで描かれるおどろおどろしい彫りのイメージを、より身近のものとして、当時の風俗として描いているのに驚いた。 -
国芳が大好きです。
その国芳や弟子達、作品がたくさん出てくるので、それについてはワクワクもしますが。
小説としては、出来の良い部類ではないと。
複線の張り方も拾い方も微妙。
読んでて、ページ抜かしたのかとすら思いました。
登場人物も、似たような境遇の人が多く、こんなにいらないのでは。
主人公の登鯉ちゃんは全く好きなれません。 -
これに出てくる周坊ってのちの河鍋暁斎か。読み終わってから気付いた。国芳と弟子ーズがかわいい奴らです ただ主人公の娘が好きになれずじまい
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とにかくおもしろい!
国芳一門の連中のおかしさったら。そして登鯉ちゃんの大人びた、ある種冷めたようなものの見方がいいです。
そんな登鯉ちゃんも、やっぱりまだまだ子供な部分があって、そういうところがまた可愛いんだよなァ~って、もう、出てくる人みんなバカで情に篤くて、ニヤニヤしてしまう。
江戸の風俗、異常な取締りの強化などもおもしろおかしく書かれていて。
作者さん、粋です。 -
浮世絵は大好きで、葛飾北斎、歌川国芳、河鍋暁斎が特に好き。その、国芳の娘が主人公の短編集。中身は、本当に江戸情緒が満載で、言葉も風俗もすごーく江戸らしい。入れ墨って、江戸の人にとってすごく意味のあるものだったんだねぇ。
国芳を最初に好きになったのは「源頼光公館土蜘蛛作妖怪図」という風刺絵で、最期の一編がこれの話でした。彼が活躍した当時、幕府は贅沢禁止令を出して庶民を苦しめていましたとよく言われている時代、鳥居耀蔵が悪役としてよく登場する時代です。鳥居耀蔵って、林大学頭の子だったのか、知らなかった。当時の改革という名の庶民締め付けの様子がとてもよく分かります。
浮世絵というと普通は絵師のことしか話題に上りませんが、中に一編、彫り師がメインに出てくる話があって、これがカッコイイ!
河治和香の作品
