国芳一門浮世絵草紙 侠風むすめ (小学館文庫 か 4-2 国芳一門浮世絵草紙)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081671

作品紹介・あらすじ

前作「笹色の紅」が評論家に絶賛された新鋭が、鉄火肌の浮世絵師国芳と、脳天気な弟子たちの浮世模様を娘の女絵師登鯉の目から描いた、ほのぼのおかしくて、ちょっとせつない書き下ろしシリーズ第一作。国芳の娘登鯉は、刺青が大好きで博奕場にも平気で出入りするような"侠風"な美少女。一方で、天保の改革を鋭く諷刺した国芳は、とうとう北町奉行所に召喚されてしまう。

感想・レビュー・書評

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  • 「チャンバラしない時代小説が読みたい」と、
    とある本のオススメをしてくれる本屋さんに聞いたら
    オススメしてくれた本。

    時代は天保、歌川国芳(猫の擬人絵とかの)の娘が主人公で、
    比較的短めの話が幾つか入っています。
     
    チャンバラしない江戸物、というと、
    高田郁さんの「銀二貫」や、「みをつくし料理帖」が思い浮かびますが、
    比較的上品な町人がメインなのに対し、
    こっちはチャキチャキの江戸っ子、って感じで色々破天荒。
    もしかしたらちょっとえっ、、ってなっちゃう人もいるかもしれない 笑
     
    話自体は短めの話を幾つか、という連作短編の体で、
    それぞれさらさらっと読めちゃいます。
     
    作者が江戸風俗を描いた画家に弟子入りして勉強した、
    ということもあり、江戸ってこんなかんじやったんや!と、
    トリビア的にも楽しいです。
    個人的には彫り物の扱いが興味深かった。
     
    シリーズ物かつ、大きな書店にもあまり置いていない本なので、
    Amazonなどのサービスで買うのがいいかもしれません 笑

  • あらら、浮世絵の話はあんまり出てこないのね、このシリーズ。国芳の娘・登鯉の青春ものだわ。しっかし、凄まじいなあ、〈御趣意〉こと天保の改革。特にこの本は、町人目線で幕府側の意向は全く見えないから、ホント、どんどん生きてるのが嫌になりそう。そしてこの状況下を面白がり、しなやかに生き抜く国芳は、いっとうステキだ。こんなお父っつあんを持っちゃあ、なかなか登鯉も嫁に行けないな(笑)

  • 作者、河治和香さんは江戸風俗画家三谷一馬氏に師事。江戸の風俗を学んだ、日本大学芸術学部卒の作家。
    江戸の浮世絵画家といえば、葛飾北斎、そして次は歌川国芳だろう。
    歌川国芳も多作な画家だ。家族の他にも弟子達食い扶持を稼がねばならなかったからだし、また愛情深い人物なのだ。
    そんな国芳に弟子入りした面々も癖が強いものばかり。明治時代にまたがるこの時期に活躍しているし、エピソードが多い。

    江戸の風俗も詳しく描かれているが、何にもましてこの親子の関係が面白く愉快。
    他の時代小説にも参考になるほどの江戸文化の詰まった濃厚なシリーズ!

  •  江戸末期、天保年間の町絵師最大一派、歌川国芳の一門を描くシリーズ第一巻。
     本作は国芳の長女、登鯉の視点で描かれる。

     隅田川に流される、磔にされた女、それと男の生首が江戸っ子たちの話題に上がる。
     旗本に嫁いだ女が男と駆け落ちしただの、男が女を寝取っただのと、いろんな噂が飛び交う江戸の町。

     ちょうどそのころ、国芳に入門したいいところの坊主、周三郎が写生に使うと川から拾ってきたモノは、女の生首だった。
     腰を抜かす国芳の弟子たち、そこへ乗り込んでくる岡っ引き。

     この事件が元で南町奉行が入れ替わるのだが、そのころから江戸には禁制の嵐が吹き荒れる。
     世にいう、天保の改革。
     錦絵への制限が増えていくも、国芳は江戸っ子の気風と啖呵で新たな画法を編み出していく。

     すぐに国芳一門から家に連れ帰られた周三郎、のちの河鍋暁斎である。

  • 江戸の暮らし・風俗を、国芳の娘の視点から軽妙なタッチで描いていて、知らない細かいエピソードが多く勉強になる。

  • 登鯉ちゃんは可愛いなあ。
    勢いで書いたものを勢いで読んでいる感じ?
    私は好きだけど、好きじゃない人は好きじゃないだろうなあ、というのもわかる。
    荒々しい書きぶり。
    でも、登鯉ちゃんが可愛いんだよなあ。

  • 江戸の天保期といえば
    ヨーロッパではモーツァルトが活躍していたころ

    日本にも
    魅力的な人たちがいました
    はい 北斎、広重、英泉、国貞、貞秀、
    そして、国芳さん
    江戸の町を舞台に
    国芳さんの娘、登鯉さんの目線から
    見た
    浮世絵師たちの暮らしが
    描かれる

    いゃあ
    面白いなぁ

    そういえば
    少し前に読んだ「おもちゃ絵芳藤」
    の絵師 芳藤さんも 国芳一門
    でした

    もちろん、
    この一冊にも登場されます

  • 国芳一門のあれこれを娘登鯉の視点で,これでもかって言うぐらいの江戸っ子ぶりで描かれていて,とってもおかしくてホロリとさせられる.それにしても,江戸っ子でいるのも大変だ.

  • 国芳一門の話。
    「ヨイ豊」で豊国一門の話を読んだ翌日に読んで、清太郎(4代豊国)がひどい奴に書かれていたので、びっくり。

    国芳を筆頭に、登場人物が魅力的でテンポも良く、話が進んで面白かった。
    章毎に関係する浮世絵が載せてあるのも良かった。

    ただ、国芳の娘 登鯉(とり)が、あまり絵に向かっていない(のに上手い設定)で、男に夢中なのがどうも好きになれなかった。

  • 浮世絵師・歌川国芳の娘・登鯉(とり)15歳を主人公として登鯉の視点から国芳一門や天保改革を見た物語。ダイナミックな国芳の娘だけあって、読んでるこちらまで元気になりそうな生きの良さ。各章の始めに章に関係する浮世絵などの挿絵があり、江戸の風俗が物語中分かりやすく溶け込んで、笑いもあり面白かったです。シリーズになっているのでこの後も期待します。

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