anego (小学館文庫 は 5-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1031
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081725

作品紹介・あらすじ

野田奈央子32歳、丸の内の大手商社社員、独身。上司からも、同僚からも、部下からも頼られる存在。…なのに自らの恋愛運にだけはなぜか恵まれない。そんな奈央子が次から次へと出合う恋愛の数々。合コン、お持ち帰り、セフレ、不倫、泥沼…。OLの性も、派遣社員の怒りも、そして結婚運に恵まれない女たちのいらだちも。すべてをリアルすぎるくらいリアルに描ききった、林真理子の代表作。主人公野田奈央子を篠原涼子が演じて話題になった、大ヒットドラマの原作、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • ドラマと全然違った。
    まぁそれはそれでいいんだけども、仁くん…原作では脇の脇。原作とドラマが大胆に違うのは別によくあることだけど、驚いたのは後書きで中園さんが脚本を狙っていた、と書いてたところ。めっちゃ書きたくて狙ってて、こんな話変わるの?てなったね。

    歳を取ると恋も結婚も難しいね。

    林真理子地味に初めて読んだけど、仕方ないのかもだけど、ちょっと時代を感じる。

  • なんて女を振り乱した作品だろう。
    そして、私はホントにナオコの
    考え方、プライド、時には男に溺れたり、意地悪を言ってみたり、落ちてみたり、突っ込んでみたり、この行動がもうよく分かる。笑
    男女差別するわけじゃないけど、女ってなんでこう、、男がいたらそれが中心となって、普段の生活がサブみたいになるんだろう。
    でもこういう生き方、私は嫌いじゃない笑

  • 奈央子に幸せになってほしかった、、、
    覚えておきたい恋愛に関する名言が沢山あって、とても面白かった。
    共感できないというか分からない点も多かったので
    また私も奈央子くらいの歳になった時に改めて読みたいなと思う。

  • 中々人には言えないけど、こっそり胸の中で思うこと、言葉にはならないぼんやりとした曖昧な気持ちを
    何故ここまで言葉にするのが上手いのか、と
    著者の作品ではいつも思う

    抗えないanegoとしての
    キャラ、人格、運命に最後は身震いした

    一気に読めて、展開も早く楽しいが、最後の展開だけは本当に怖くて美しい物語

  • アネゴキャラ。
    当時のいま、が描かれているんだろうから、価値観は現在と違う部分もあったけど、面白かった。
    速度が落ちることなく最後まで一気に読める。

  • 名言いっぱい

    モテないこともなく仕事も出来て部下にも慕われてるのになぜか他の女子のようにエリートと結婚できない感じ分かるよなーww

    100回以上読んでる❤️

  • 2021年3月8日読了。一流商社に勤める一般職・33歳独身の奈央子が体験する腐れ縁・セックスフレンド・不倫・他人の恋愛相談などの苦闘。本書に描かれる女性の境遇・風当たりはさすがに一昔前の日本だと思うが、それでも「こんな時代があった」こと、今でも脈々と流れていると思うことになんともイヤーな気分になる。潔癖なOL奈央子のプライド・意地・悩みは大いに共感する。理屈ではわかっていても溺れてしまうのが恋愛なのだと思うし、やっと手に入れたと思った恋人・宝物が、他人の指摘から事実と違うことがわかったり価値が褪せたように感じる、とは恋愛に限らずよくあることかもしれないが、考えすぎ・勢いで決断するまたは流されるべきなのか、それとも「知識・情報を得た上で決断した」自分を尊重すべきなのか。これだけ女性の苦しみを煽っておいてハッピーエンドにはならない小説なのだろうな、と思ったところこのラストは予想の上で驚いた。

  • 今読むと古くて、ついていけず挫折。私達もすぐに古くなる。それがレトロになるまでの辛抱。

  • 30代のおんなの心と生活と価値観と両親との関係があまりにもリアルで、「身に覚えのある私達」は途中から主人公の幸せを祈るように読んだ。林真理子は「働く女性たちにどうかいいことがありますようにという、祈りを込めて小説を書く」と言う割に、こんな怖ろしい結末を用意して、まるで突然掌を返したように「不倫はいけませんよ」などと教科書ヅラするのはなんなのだろう。奈央子みたいに周囲に自らに誠実に生きてきた女性が、(家族はともかく)見ず知らずの人から狂ったような罵倒されなきゃならないほどの不倫とも言えない恋をして報われないなんて、ちょっとあんまりじゃない?と思う、思うけど、この小説が、世間的お利口さんなんかやめてもっとワガママに小狡く生きたっていいんじゃない?という林真理子からの提案であるならば、溜飲を下げようか。

  • 前半は行き遅れの働く女性が男性を品定めするような話だと思いながら軽い気持ちで読んでいたけど、沢木夫妻に出会ってから、話が転がり出して、先が気になり睡眠時間を削り最後まで一気に読んでしまった。
    不倫の代償とはいえ、あまりにも大きい……最後の文章はちょっとホラーめいてぞわっとした。
    ドラマの方は観ていないのですが、ドラマと小説は多分別の物になっているんだよね?
    このまま、ドラマ化したら最終回でドン引きしそう……。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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