あおい (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 2555
レビュー : 266
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081732

感想・レビュー・書評

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  • ーーーただひとり、カザマ君にはこう思ったのだ、あなたが悪い。ーーー

    西加奈子がとても好きという読者は多いとおもう。そしてここから始まった。
    作者の魅力があふれんばかり。
    デビューでこれってたいしたものだ。
    なによりデビューでこれ書いて、現在これより上をぐんぐん書いているのがたいしたもんだ。
    本作はやはり青くさく気恥ずかしくまっすぐ。
    好きなひとのことは大きい声で好きと言いますよー!というかんじ。恥ずかしいけど寒くない。

    わたしは同時収録の『サムのこと』が、とても好きだった。
    なんとなく10代の終わりにつるんでいた仲間内のひとりの葬式にみんなで出る話、なのだが、ひとりひとりの個性とか、葬式特有の空気感とか、おもしろみがすごくあって、人間くささがものすごいんだ。
    死んでる話なのに、生きてるなーって実感するんだ。

    ーーー誰が死んでも、何が起こっても、日常はいつもぼうっとそこに横たわっていて、それは悲しくなるほど無責任で、残酷で、途方も無くやさしい。ーーー

  • 今のところ読んだ西さんの本の中で一番好きです。

  • 職場の先輩の好きになった男、カザマ君。彼と会ったその日に「あたし」は寝た。そして「あたし」は仕事を辞め、スナックで働き始める。
    カザマ君との生活で「あたし」は妊娠し、スナックも辞め、長野のペンションでの住み込みバイトも初日でばっくれ、山の中で「たちあおい」を見つける。
    過去に性的暴行を受けた2人の女性とつかみどころのない男の話。

    -----------------------

    感情の波を大きく感じた。上がったり下がったり、逃げたしたくなったり。
    レイプ被害とそれに対する考え方の話は、『きりこについて』でも出てきてたな。西加奈子さんの書きたいテーマなのかな。すこし苦手なテーマだ。こういうことに何かいうと、すぐに女性差別だ!と言われるし、何も言わないと腰抜け扱いされる。そういうとき男は損だと思う。難しい。

    短編2つはあっという間に終わった。本当にそのひと場面を切り取った感じだった。いい意味で一瞬。
    あとがきの山崎ナオコーラさんの考察は的確でありつつ、かっこいいこと言おうとしてるのが見え見えで笑えた。仲良しなのかな。いい文庫本だった。

  • 2014/03/28
    西加奈子デビュー作。
    その後に繋がっていく力強さ。
    この人の作品はいつもとてもパワフルだ。

  • 表題作「さくら」を含み、「サムのこと」「空心町深夜2時」の3編が収録。NHKラジオ深夜便で作者:西加奈子さんのインタビューを聞いたのがきっかけで、本書を購入し読んでみた。
    関西弁の使い方が、新鮮。ただ、個人的に内容は消化不良・・・というのが正直な感想。。。

  • 女性らしい文体だと思いました。
    関西弁のやりとりがかわいくてスキです。
    ただ内容的には共感できませんでした。

  • 共感できたお話は「サムのこと」
    でも今抱えてる相談案件は「あおい」に近い。

  • 文章の書き方が本当に好きだな。
    なんかダメな感じの男の子ばかり出てくるきがするなー

  • 西加奈子初めて読んだけど、女性作家っぽい女っぽさが苦手。大阪人だけど、活字で見る大阪弁は苦手…。2011/085

  • 西さんの原点

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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