あおい (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 2545
レビュー : 266
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081732

作品紹介・あらすじ

27才スナック勤務の「あたし」と、おなかにへたくそな地図を彫っている3才年下のダメ学生・カザマくんは同棲して4か月。ゆったりとしたリズムにどっぷりと浸かった生活をしていた「あたし」は、ある日、妊娠していることに気づく。そして、気がつけば、長野のペンションへの短期バイトを決め、そのバイト先からも逃げ出し、深夜、山のなかで大の字になって寝っころがってしまう。そのとき、「あたし」の視野に、あるものが飛び込んでくる。

感想・レビュー・書評

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  • オチがダークなダークな小説が好きですが、西加奈子だけは、、、本当に読んでいて、「本読むってタノシイな」と思えます。たとえダークでグロじゃなくても!
    癒やされる・・・

  • 西加奈子さんのデビュー作「あおい」。

    友達である雪ちゃんの好きな人を奪ってしまって、自分の部屋へ2人で帰り、さてセックスするかしないか、まぁするだろうがというシーンでの「ワキ剃ってないねん!」
    え、なんでその言葉選んだ?みたいなのも含めて、
    物の例え方や表現の仕方が独特で面白かった。

  • みいちゃんがすごくかっこいい。
    恋人ってバターみたいな匂い、するよね。

  • 表題作が西さんの処女作らしい。一言で印象を表現すると「剛速球を力いっぱい投げ込む新人投手」って感じかな。勢いとテンポと笑いと奇抜さのバランス感覚が絶妙で気がついたら夢中になっていた。これはラブストーリーなのである。あおいとは、彼との間にできるはずの子供の名前。それにしても欲望に忠実な女性だな。女の友達とかできないのではと思ってしまう。僕のタイプではないが、その破天荒さが物語を動かし面白くなる。楽しい作品です。

  • 物語の情景が、そこに立って見ているような気になるくらい鮮明に美しく伝わってくる

  • サムのこと が良かった。

    仲のいい友人のお葬式の話、胸が熱くなる。

    誰が死んでも、何が起こっても、日常はいつもぼうっとそこに横たわっていて、それは悲しくなるほど無責任で、残酷で途方もなくやさしい。
    なんたいうか僕たちは、だからこそ生きていけるんだ。

    わかるようなわからないような。

  • 「サムのこと」がとても好き。

  • あおい

  • はて、なぜこの本を手に取ったんだったか・・・?
    苦手な感じの文章だが、読み始めたら早かった。朝の電車で読み始めて、帰りの電車で読み終わった。

    表題作は、話がどうとかっていうのもそうなんだが、好きな花が出てきたので、星ひとつおまけだ。
    「そうゆう」というような書き方は嫌いなんだけれどもね。あと、大阪弁のセリフが妙にうまくない。わざわざカバーの折り返しで、作者が本当に関西出身なのか確かめちゃったぐらい。いや、言葉は合っていると思うんだが、なんか、字になった感じがべったりしている。なんでかな?

    「サムのこと」はちょっとよかったかな。

  • 西さんのデビュー作なのか。読みながら良い意味で違和感を覚えます。ある意味、完成度が高い。ひょっとして現在のものより良いんじゃなかろうか。同時に何かを「描きたい」という強いモチベーション・意思のようなものを感じます

    どこかキチンとして無くて、将来とか世間とか気にしないけれど、今の一瞬や仲間にはそれなりに誠実な「現代の若者」を描いた作品。
    私の中で西さんは「どんな人であれ、自分を肯定しようよ」と語りかけてくる作家さんです。ただ、この作品ではそこはあまり強く感じません。ポジティブに肯定するというよりニュートラルにあるがままに描く、そんな感じの作品です。

    登場人物たちの思わぬ発言や行動、流れとは無関係に思えるもの、逆らうようなものがしばしば現れます。でもそれが不自然ではなく、むしろ心や気持ちの揺らぎを表しているようで、上手いなと感じます。
    改めて良い作家さんだな~という印象です

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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