ミシン (小学館文庫 た 1-4)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1022
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082258

作品紹介・あらすじ

発売当時、数多くの読者に衝撃的な感動をもたらし、のちの全嶽本野ばら作品の原点となったベストセラー処女小説集、待望の文庫版。孤独な青年雑貨店主と、心に病をもつ少女-Vivienne Westwoodの洋服を愛する二人が運命的に出会い、はかない逃避行に旅立つ名作「世界の終わりという名の雑貨店」、そして、MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋する少女の「乙女」としての生きざまを強烈に描いた表題作「ミシン」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 二つお話が入ってますが、
    どちらも嶽本野ばらさんらしく、お洋服へのこだわりが徹底されていて(ヴィヴィアン好きな方はその描写だけでぐっとくるはず)少し捻くれていて。笑
    こんな世界から孤立しているような独特な世界観をかけるのは野ばらさんだけだなと改めて思いました。
    しかし野ばら作品はわたし的にこの独特さを好きになれるときとふつうにひいてしまう時の差が激しく…残念ながらこの二つはあまりついていけなかったほう。笑

  • 久々に嶽本野ばら気分だったので。ていうか昨日からこれ読んでたからうっかりヴィヴィアンウエストウッドのお財布買ってしまったと思われる。
    「世界の終わり〜」素敵すぎた。嶽本野ばらのすごいところはあそこまで作り込んだ美意識の高い世界のなかに、しっかりとほころびの伏線を紛れ込ませているところ。絶対に美しくはあれない、生きることへの執着や狡さを曝け出すところ。非常に高等な自己批判に感じる。

  • 再読。昔と今と感受性が違うせいか、まったく響かなかった。昔は手放せないほど胸を打たれたというのに。著者独特の、洋服や趣味趣向に関しての丁寧すぎる描写は美しいけれど、性に結びつく表現がどうも気持ちが悪かった。報われないのにほとばしる幸福感は、なかなか違和感。不快感と美しさ。

  • 他人どころか身内にすら決して理解されぬ、自分独りで抱えて生きていかなければならないものがあることを知っています。それを理解されるということは、孤独から私を救い出すことと同義なのです。言葉を凶器とし傷付け合う世界ならば、口をきけないことは問題ではありませんでした。私が選んだのではなく、ブランドが、Vivienne Westwoodのお洋服が、私を選ぶのです。それは私の矜恃であり、戦闘服なのです。永遠ではありません、雨が雪が降り止む此処は、世界の終わりではないのです。

    私は何故この時代に生まれてきたのでしょう、現代に生きづらさを感じることはよくあります。貴方は何にそんなに怒り、誰にそんなに叫び怯えているの。MILKの可愛いお洋服とあまりに不釣り合いで、あまりにそれは貴方でしかないという事実。喪失。私の心の空洞が、誰に解るのよ!全てぶっ壊してくれ!!
    泣いていた。これを孤独とか悲哀とか、ありきたりな感情で表して笑わせんなよ。両手で抱えきれず指の隙間から零れ失っていくこの世界の全てに、泣いていたんだ。

  • 初めて嶽本野ばらさん読みました。とてもオシャレで美しい作品☆『世界の終わりという名の雑貨店』『ミシン』の2編入り。野ばらさんは有名な作品色々ありますが『下妻物語』が頭に浮かびました。未読ですし映画も観れてませんが^^;『ミシン』が小説デビュー作。どちらのお話もとても刹那的で美意識が高く、純愛物語。登場人物達があまりにも純粋で一途で痛々しかったですが皆、大切な人に出逢い心は満たされているようでした。嶽本野ばらさんの世界スゴイですね。純粋で過激で美しい作品☆衝撃的でしたが良かったです♪

  • 初読みは20歳頃。30歳を過ぎてから再読。

    「世界の終わりという名の雑貨店」
    20歳頃は何の違和感もなく読み、美しい世界観にうっとりしつつも、ラストは作者が何を言いたかったのか腑に落ちなった記憶があります。感涙はしたんだけども。

    30歳すぎて再読し、女の子にすぐに手を出しすぎなあたり、こんな男いたら、かなりひくわ…と主人公に対して若干嫌悪感を抱いたり、いきなり駆け落ちが成立するなど話の展開が突拍子でついていけなくなりそうでしたが(ずっと店内で一緒に過ごしていたから突拍子ではないのか?)、ラストに向けて疾走していく心情の極みは迫力があり、最後の一文がいかに残酷であるかという切なさが理解できました。
    良いですね。

    「ミシン」
    20歳の時に読みましたが、内容全く覚えてませんでした。当時は「こういう世界観もおもしろいなぁ」くらいな感想。

    で、10年以上経過した今、再読しましたが、一気読みでした。おもしろい。ミシン属するバンドの特徴も細かく描かれていて想像しやすい。それに主人公のとる行動がおもしろい。なんやかんやしながらも最後はファンの一人として終わるんだろうと思っていたら、まさかのメンバーに。しかも最後の約束が極めている。読み終わり冒頭へ戻ると、ちゃんとつながっている。
    これはおもしろいです。

    たしか続編も読んだ記憶がありますが、そちらも全く内容覚えてないので、純粋に楽しんで読めました(笑)

  • 「世界の終わりという名の雑貨店」
    著者のビビアンウエストウッドのごり押しの影響で、ネット検索してみると、土星のようなデザイン素敵です。少女にとっては何かの象徴なのですね、少女の微細な心理状況をビビアンウエストウッドで表現する文章に読み入っちゃいました。
    「ミシン」
    二人の少女のその後が気になります。

  • 野ばらさんの書く文章、綺麗で素敵
    ミシンはずっとキラキラしてた

  • 2000.01.01

  • 「世界の終り」という雑貨屋を経営する男、通ってくる少女との恋の話し。
    「ミシン」という名前の女パックロッカーに恋をする冴えない少女の話しでした。
    小説というか寓話のような手触りの作品でした。
    「ミシン」よりも、「世界の終りの雑貨店」の方が僕の心にはフィットしました。

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著者プロフィール

小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/

「2015年 『破産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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