さくら (小学館文庫)

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  • 小学館
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本棚登録 : 4642
レビュー : 560
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082272

感想・レビュー・書評

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  • 家族にはその家族だけの幸せな時や悲しい時がある。
    でも何もない普通の日常が一番幸せなんだろうな。
    サクラも大切な家族。

    好きやって、言う。迷わんと言う。
    ・・・・
    生まれてきてくれて、ありがとう。

    この本を読んで自分の家族の幸せだった頃少しだけ思い出した。
    むかしの事だけど思い出した。

    • 9nanokaさん
      読みたいと思って買って、でもなんとなく始まりで躓いて置いたままになっている本でした。
      komoroさんの感想を読んで改めて読んでみようと思い...
      読みたいと思って買って、でもなんとなく始まりで躓いて置いたままになっている本でした。
      komoroさんの感想を読んで改めて読んでみようと思いました(^^)
      komoroさんの家族が幸せだった頃がむかしのこと、とあって少し切なくなりました。
      2018/01/25
    • komoroさん
      コメントありがとうございます。家族が幸せだっ頃というのは僕の子供の頃の話です。もう父もいないし4人家族だったけれど平凡で幸せだったなとこの本...
      コメントありがとうございます。家族が幸せだっ頃というのは僕の子供の頃の話です。もう父もいないし4人家族だったけれど平凡で幸せだったなとこの本を読んで思い出したんです
      2018/01/27
  • 悲しいけど幸せで、幸せだけど悲しいお話でした。
    人生がぎゅってつまった1冊。

  • 予期せぬ出来事で壊れた、幸せな毎日。
    どんな家族にも大変な時はやってくる。
    それでも、不幸であり続けることはない。

  • 参りました。
    やられたわーー
    読んでいて場面場面が映像で浮かんでくるなんて、、、
    素敵な作品に出会えました。

  • 映画化されると聞いて、再読。

    我が家にも11歳になる犬がいます。
    犬の存在は、家族にとっては絶大で、ちょっとしたトラブルも、カレ(我が家の子はオス)の存在で帳消しになってしまうこともあるほど。

    それでも、長谷川家の事件はかなりなものなので、サクラの存在だけでは、やっぱりどうにかなるものではなかったですね。

    時間がたち、そしてサクラがいてくれたから、また家族が少しだけでも幸せに向かい始めたようで良かったです。

    それにしても、ミキは強烈過ぎ。
    いくら見目麗しい女の子でも、あそこまでだと興ざめしてしまいそう。
    映画ではどこまで表現されるのか興味津々です。

  • ちよっとした行動や心理状態を形容する視点の面白さとリアルさ、表現の豊かさに圧倒された。
    怖いもの無し感のある幸せな家族が突然のアクシデントによって一気にどん底まで落ちる様子は悲しすぎるけれど、それを補って余りある西さんの文章力に引き込まれてしまいました。

  • ヒーローだった兄が自殺。家族は閉塞感にあふれ
    妹は閉じ籠もり、母は何かを溜めるように太り、父は逃亡。幼少期に感じていた『何か』を上手く表現されていて、何がおもろいって言われたら難しい。サラバを読了したときと同じ感覚に陥った

  • この本があればどれだけ苦しくても生きていける、私のバイブルみたいな本です。

    登場人物の恋心や愛する気持ちはほとんど叶うことは正直ありません。でもこの物語が教えてくれるのは、実らなくても誰かを愛することがどれだけ生きていく上で尊くてかけがえのないことなのか、苦しみを凌駕する誰かを想う気持ちの価値の高さです。

    内容のひとつひとつはシリアスです。ただ、それが人生という旅路の中で、ひとりひとりを創り上げるに欠けてはいけない事実だということを、ぐるんとひっくるめて教えてくれるのがこの作品であり、西加奈子さんの偉業だと思います。

    なにかを喪うことの苦しみを必死に自分の人生に引き受けようともがいて、その先の光みたいなものを見つけたいという人のお手伝いをしてくれると感じます。それくらいしっかりと苦しみに真摯に向き合っている作品。生半可に苦しみを見つめていないし、かといって美しさだけにも囚われていない、その真ん中をいく犬「さくら」ちゃんの善悪をつけない在り方にも救われます。

  • 6人家族の美しい描写に熱くも冷たくもないあったかいお風呂に入っているような気持ちになりました。愛し合っているお母さんとお父さん。かっこいいお兄ちゃんに、美人の妹に挟まれた平凡な薫くんとサクラというわんこ。
    長男次男末っ子の一般的な性格診断の通りに育った子供達は、まっすぐでユニークで温かい。長男の一くんと次男の薫くんの恋愛描写がリアル甘酸っぱくて、学生の頃を思い出しました。

    性的描写が柔かく温かく表現されていて、中高生に『性と愛』を伝えるには良い作品です。


    バランスって言葉がぴったりの家族。
    6人のうち一人でも欠けてしまうと崩れてしまう、お互いが大好きな家族。
    恋心が引き金に小さな罪が重なって、許されないものになって。
    あったかいお風呂みたいだったのに、悲しみと悔しさで冷たくなっていく様が悲しかった。
    悲しみの底から這い上がってくれてよかった。
    残り100ページあたりからのどんでん返し。最後は、ハッピーエンドでよかった。

  • 個性的な両親に育てられたこれまた個性的な3兄妹、そんな小説世界にありがちな幸せ5人家族の幸せ劇とその崩壊と再生の萌芽までを描く、西加奈子らしい小説。

    彼ら家族をつなぐ愛犬「さくら」がなんともエエ味を出していて、確かにタイトルになるよなって感じ。他の登場人物たちのアクの強さに、作中の目立ち方はさほどでもないが、読み終わってみると、なるほど彼ら一家に「さくら」がいたから再生があり得たのかもなぁと思えてしまう。この辺、西加奈子のペースに嵌められてるんだろうなと思うが、悪い気はしない。

    比喩表現が少々しつこいことや、中学生がセックスしまくることへの違和感や、妹美貴のとある行動がなんぼ小説でもちょい嫌悪感抱いたこと等、若干瑕疵と思える部分もあるし、荒削り感も否めないが、全体的にパワーを感じる小説。今に至る西加奈子の活躍の片鱗が分かる作品でもある。

    生き方、家族のありようは、もっと自由であっていいよな…と思える1冊でした。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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