受験のシンデレラ〔小学館文庫〕 (小学館文庫 わ 8-1)

著者 :
  • 小学館
3.52
  • (17)
  • (31)
  • (45)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 356
感想 : 44
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082548

作品紹介・あらすじ

五十嵐透は東大合格率9割を誇るミチター・ゼミナールの経営者。「受験界のカリスマ」と呼ばれ富も名声も手にしていたが、ある日親友である大学病院の医師から、がんで余命1年半という宣告を受ける。人生の皮肉なめぐり合せに悩む五十嵐だったが、偶然入ったコンビニで、抜群の計数感覚で店員とやりあう少女を見かける。少女の名前は真紀、経済的な事情で高校中退を余儀なくされた彼女だったが、五十嵐はきらりと光るものを感じ、残りの人生で、彼のあらゆる受験テクニックを駆使して、彼女を東京大学に合格させようとする。現役の精神科医が書いた同名映画のノベライズ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 同作家の映画「受験のシンデレラ」制作で足りない部分と、がんの緩和治療をテーマにした大変受験生には参考になる貴重な作品である。
    著者、東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神 科医。国際医療福祉大学教授。

    毎年、東京大学に何人もの合格者を送り込み、「受験界のカリスマ」と呼ばれるようになった五十嵐透。富も名声もすべて手に入れ順風満帆の人生だったが、ある日突然がんで余命1年半と宣告される。五十嵐はコンビニで偶然出会った高校中退の貧しい少女・真紀の存在にひかれ、自分の持つすべての受験テクニックを注入して彼女を東京大学に合格させようとする。マスコミでも注目の精神科医・和田秀樹が自らメガホンを取った同名映画を、彼自身の筆で小説化。東大合格の受験テクニックとがん緩和ケアの情報もたっぷり詰った著者渾身の書き下ろし。

  • 受験のシンデレラ。和田秀樹先生の著書。どれだけ経済的に恵まれたとしてもお金は天国までは持って行けない。だからこそ、これからの人生を生きる人を応援することで、自分が生きた証を残したい。自分の能力や経験を精一杯使って、高校を中退した貧しい少女の明るい未来を切り開くことを応援する。素敵なお話でした。

  • 最初は男に救い出してもらうことでシンデレラになろうとしてたのに
    最後は自分の力で勝利を掴み取るところが良い。
    自分の幸せは自分しか手に入れられないということかな。

  • ストーリーテリングが下手で、作家としては明らかに三流だが、内容は面白い。

  • 高校に行っていない少女が、受験のカリスマと呼ばれている主人公によって東大合格を目指す物語。
    出来過ぎ感はあるけど、勉強の方法について参考になるものはあるかも。

    学歴格差は家庭の経済格差と言われているが、こども達の将来への希望格差にもつながっているのだと思った。

    ストーリーと文章力が私には物足りなく感じた。

  • サクッと読めるけど、受験生にこの本を読んでる暇はないし、読むと焦るだけかも。読むなら受験生になる前に。受験勉強もIT化が進んで今これだけで良いかは微妙。前提に主人公の女の子が最初から頭の回転が早く、努力家の素質が既にある。
    先生が磨けば光るダイアモンドを見つけた感じ。
    でないと、さすがに東大は…。
    ただ、格差からの学力差は今ますます大きな社会問題となっているし、そこを突くストーリーはとても共感。勉強姿勢自体は不変のものだと思う。
    もう一人の主人公である先生が、最期の時間をかけて一人の少女に生きる力を与えるのは涙です。

  • ドラマで見ていたドラゴン桜と重なるところがあるように感じたが、著者の「灘高物語」にも通ずるところがあっておもしろかった。受験は要領、勉強のやり方次第,スケジュールの組み方次第で随分と変わってくるんだろうなと思う。受験生になる前に知っておきたいなと,大人になった今いくつも本を読んで思う。

  • すごくすっきりした物語。読み易いし、エンタメに特化していた。誰にとっても理解しやすいシンデレラストーリーで、そこに受験テクニックが散りばめられており、そのどれもがしっかりとした経験則や分析に基づいているように感じた。その学習観には賛同できるところが多かった。ビリギャルの二番煎じのような形にはなるだろうが、ビリギャル読んだことないし、さっと楽しむ分には十分。最近この手のお涙頂戴のあからさまな展開にですら心打たれるくらいに年老いてきている気がする。

  • 子供に読ませて、受験の要領とか参考にしてもらいたい。ドラマより映画の五十嵐と真紀がイメージに合う気がする。

全44件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

和田秀樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×