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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784094082739
作品紹介・あらすじ
文庫版発刊240万部を突破。いまや押しも押されもせぬ国民的ベストセラーになった“逆説”シリーズ最新刊。題して「天下泰平と家康の謎」、歴史はいよいよ戦国から近世の世となる。天下分け目の関ヶ原の戦いに勝つことによって、家康は事実上天下を制した。しかし、その勝利はそれよりさかのぼること50日余り前に行われた軍議の席で決まっていたのだ。すなわち“会議に勝つこと”で、家康は勝利を手中にしていたのである。俗に“鳴かぬなら鳴くまで待とう”といわれた謀略の天才家康の真骨頂がここにある。
感想・レビュー・書評
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家康のスーパーマンぶりをかたる12巻。
裏の裏、先の先まで読んでいたと断定した論調だったが、家康も人間。そこまでは同調できなかった。
ただし、天海、本多正信などブレーンが得意分野で入れ知恵をしていればあるいはと思う。
次は江戸時代に本格的に突入する。何を題材にするか楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここまで読み進み確信したのは、井沢シリーズ歴史の見方だけでは、やはりいけないのではないか。
氏の見解と客観的事実が、判然と区別できない時がある。私の歴史認識の甘さや、知識の少なさも当然あるのだろうが。
ともかく、批判的な態度、多角的な見方だけは失わないでいたい。 -
司馬遼太郎の「封建社会では恨みは世襲する」というワード。
関ヶ原の後の処罰により、薩摩、長州、土佐が恨みをもち続け、力を蓄え続け、徳川幕府を滅ぼすに至る。でも、家康は薩摩らを潰すまではできなかったわけで。自分ができなかったことをその先の世代に託したのもしれないが、それも忘れ勝者はおごり、260年かけて弱くなっていくのが切ない。
しかし、潜在的な脅威である天皇家の封印は見事。家康は脅威も対策も全部わかっていたのかもしれない。井沢元彦は徳川家康を「危機管理の天才」と呼ぶ。吾妻鏡を読み、鎌倉幕府の滅び方から学ぶ天才。血縁のスペアを作り、武家諸法度で大名を縛り、朱子学で下剋上思想を潰す。
だが、朱子学が天皇崇拝を導いてしまう歴史のおもしろさ。 -
関ヶ原、大阪の陣が特に面白い。
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江戸幕府誕生の一番のキーは健康だったこと、なんだよなぁ。
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この巻では、関ケ原の戦いから豊臣滅亡までの経緯と、家康によって江戸幕府の礎石がどのようにつくられたのかということがテーマになっています。
前巻とおなじく、天下を取るためにはたんに戦いに勝利するだけでなく、支配をどのように正当化するのかということが大きな問題になるという点についてのわかりやすい説明がなされています。基本的に著者の立場は英雄史観なので、シリーズのどの巻もおもしろく読めるのですが、戦国大名たちの武力による戦いよりも権謀術数や政治工作などにおける彼らの英雄ぶりが語られていて、手練れの推理小説作家でもある著者にはお手のものなのかもしれませんが、おもしろく読むことができました。 -
独自の歴史観が面白い
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本書でも相変わらず井沢ブシ炸裂。
面白かったのは、水戸徳川家が、家康の遺言によって朝廷寄りに動くよう定められていた、という指摘。ほんまかいな、という気もするが、幕末に慶喜が皇軍に決して歯向かわず、恭順の意思を貫き通した事とはぴったりと符合してしまう。
あと、これは○刊で既に述べた、って随所に書かれてるけど、11刊までの内容、ほとんど覚えてないんだよなあ。ちょっと悲しい。 -
這本提到檀家制度是江戶時代的偉大發明,藉由這個制度,所有的國民被收編進入幕府-寺的戶籍管制之下,也因為所有人被收編,因此宗教本身無需付出太多努力增加信徒,成功削弱近世前如妖怪般的日本佛教的戰鬥力。
ケガレ忌避信仰
再者提到ケガレ是毛離れ、毛枯れ(毛=作物)的語源而來,西日本耕作的彌生人對肉食和畜牧是陌生的,因此言靈國家日本對於這種工作本身就帶著一種忌諱與歧視;他強調部落歧視問題未必是政治造成,而是宗教這種無法以理性言喻的根深蒂固的歧視(他也提到世界上若未有多明顯的差別時的歧視多半都是因為宗教,例如猶太人),ケガレ這種感覺就是日本人的宗教。而,罪、禍、過全都是罪,都是ケガレ,因此日本人的和至上的絶対話し合い主義→討厭獨裁跟絕對權力,也和這個觀點結合,最高權威者,認同其權威,但不會讓他決斷,避免他因為犯錯而黑掉。戰前權威者如天皇,在前二者思想下雖然也可以說很像變成佈下的認證機關,但是反過來說最高權力者沒有決斷權但還是有認證權,藉由沒有決斷權(等於沒有ケガレ)最終做出的"決定"會讓權威更崇高,反而讓聖斷更不可動搖。 -
関ヶ原の戦いから徳川幕府を立ち上げるあたりのことがわかりやすくまとめられている。対抗勢力の力を落とすための方策が参考になった。
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戦国時代もいよいよ終幕、天下泰平の徳川家康に焦点を当てる。魑魅魍魎の乱世を巧みに生き残り、権謀術数を尽くして75歳で天寿を全うした家康は、戦国時代の締めにふさわしい人物ともいえる。
学校では無味無臭な日本史が、歴史好きな筆者にかかるだけでこれほど人間関係に溢れた躍動感ある物語に思えることに毎度驚かされる。のちの明治維新につながるさ薩長の外様大名としての怨念は生きた歴史を感じさせられ、ちょっとした感動を覚える。
中身はとても面白く勉強にもなるのだが、「史料はない/史料はこうでも常識で考えればこうだ。だからこれで間違いないはずだ」という論法が多々展開されており、著者が度々批判する史料絶対主義の学者より性質が悪いケースが散見される。史料が不足している時代検証では成り立つ論法でも、多面的な一級史料が豊富な時代では、根拠に欠けると言わざるをえないだろう。その点は大きくマイナス。
第1章 徳川幕府の成立1 序章としての関ヶ原編
第2章 徳川幕府の成立2 泰平への長い道編
第3章 徳川幕府の成立3 天下泰平の構築編 -
12巻は徳川家康。
家康がどのような深謀遠慮を以て幕府を築いたかがよく分かる。「敵は分断して統治」という原則に従って本願寺の牙を抜いた手法などは、筆者も指摘するように凄腕だと思う。
宗教勢力を政治の支配下に置くという、現代の世界でも成し遂げられていない事を、信長、秀吉、家康は断固として実行した。日本に宗教戦争がないのはこの3人のおかげ。
感謝しないと。 -
天下泰平と家康の謎
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ご本人とその政治的主張は非常にクセがあり(マイルドに言って)、好き嫌いが別れそうですが、彼の通史は本当に面白い。「怨霊信仰+コトダマ+ケガレ忌避+和の精神」という日本人の宗教観をベースに古代史から現代までを新たな視点で考察しています。粗い・甘い箇所もあるけど掛け値なしに面白く、目から鱗。考えさせられます。
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関ヶ原の合戦から、徳川幕府成立までを描く。
関ヶ原で敵に回し、
領主の毛利輝元をうまくハメて120万石を36万石に
圧縮した一方で、
正面突破で戦死者を膨大に出しながらも勇猛さを
示して帰ってきた島津家。
そして西軍に味方して取り潰された長曽我部盛親と、
そこに論功行賞で入ってきた山内家
(そこから、上士と下士の身分差がはじまる)。
この人々が、260年後の倒幕の主軸となるのだから、
歴史のおもしろさというか、
すぐ忘れられてしまうカルチャーと、200年以上も
受け継がれるカルチャーの違いを考えると大変興味深い。
また大坂冬の陣・夏の陣に関しては
「戦争が終わっては困る、俺は名を上げたいのだ」
という浪人たちのすさまじい出世願望と、
豊臣家の財力が結びついた結果、とてつもない大きな合戦に
なったのだと知った。
あとは、家康の巧みな統治の算段と自分の家が残るようにした
策謀の数々には舌を巻くが、
「もしものときの保険として、天皇家の味方をすること」を
目的に作られた水戸徳川家というのは、
もっともユニークなものかもしれないと思う。
まぁ、そこで発展した水戸学が、幕末期の倒幕の思想指針に
なってしまうことまでは、さすがの家康も読み切れなかったという
ところだろうか。
あとは、宗教勢力のコントロールということについては
以前の巻から「信長→秀吉→家康という一連の流れで見よ」
(なぜなら、後継者たちはその苦労の様を見ているから)
ということを著者が書いているが、
それがまさに家康の
「東西の本願寺の分断」という一向宗の工作で見事に完遂するわけだが
それも若かりし日の家康の絶望的経験に根本があったかと
思うと、経験が人間を教育するのだなぁと改めて思う次第だ。
以来、日本国内では宗教間の武装闘争はなくなったわけであり、
三英傑のこの仕事については、
別に誰が好きとか嫌いとかに関係なく、感謝していいと思う。 -
天下泰平と家康の謎
・徳川幕府の成立Ⅰ
序章としての関ヶ原編―「天下分け目の戦い」でいかにして勝利し たか
・徳川幕府の成立Ⅱ
泰平への長い道編―保守主義者が好んだオーソドックスな手法
・徳川幕府の成立Ⅲ
天下泰平の構築編―賢者のライバルつぶしの秘策「分断支配」 -
2005年のハードカバー発行時に読んでいましたが、6年ぶりに再読。関ヶ原の駆け引きはいろいろな本で何度読んでも本当に興味深いですね。(例: 司馬遼太郎さんの「関ヶ原」等) その後の幕府の仕組み作りも含め、家康という人の凄さ… 当たり前ですが。
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鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス―遂に徳川家康の時代が始まった。
彼が人生の大半で体験してきたこと、それは戦国時代を、いや、世の中そのものわどう切り抜けていくのかかということであった。
信長、秀吉は言うに及ばず、源氏や足利氏などからもその生き方を学んでいる。だからこそ、その体制は260年の長きに渡って維持されたのであった。
12巻まで読了し、やっと気づいたことがある。井沢史観はアンチテーゼであるということだ。対になる“一般史観(学校史観)”があってこそ、その価値に気づくのだ。もし先に井沢史観から入っていたら、見識もないのに世の中を批判するだけになっていたことであろう。
結局、双方を知り自分で立体的に歴史を捉えることでしか、その実態は見えてこない。そんな気がする。 -
信長・秀吉、2人の独創的な支配者の興亡を目の当たりにした家康が75年の人生を目一杯に使って築き上げた徳川幕府。
その権力の簒奪から確立までの権謀とその真意。
諸大名及び宗教勢力の統制政策、信長・秀吉からの流れで読み解く見方に納得。 -
徳川家康の天下統一に至る思想や戦略が詳細に描かれており、自分なりに家康の「すごさ」を理解。関が原の戦いにおける各武将の策略も興味深く描かれており、現代の社会における政治的な動きと多々共通することもある意味で参考になった。
この徳川の歴史も武将らの判断や行動ひとつで大きく変わっていたのだなぁということを感じつつも、家康の力を実感した一冊。
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