日本沈没 第二部〈下〉 (小学館文庫)

  • 小学館
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本棚登録 : 184
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082753

作品紹介・あらすじ

日本列島の沈没は、単なる前触れにすぎなかった-。断続的な冷害に襲われ、深刻な飢饉に見舞われていた北朝鮮に、中国が軍事侵攻した。日本列島の物理的消失により、東アジアの気象が大きく変動し、その影響も拡大していた。日本政府は、もうひとつのプロジェクト-日本人の技術を結集した全地球の環境予測システム・地球シミュレータの実用化に乗り出す。皮肉にもそこにシミュレーションされたのは、地球全体を「新たな異変」が呑み込もうとする悪夢のような内容だった。この地球の未来をも予測し、全人類に警鐘を打ち鳴らした世紀のSF巨編、堂々完結。

感想・レビュー・書評

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  • この下巻では、日本列島が沈没した原因で東アジアの気候が変動し、その煽りを喰って中国が北朝鮮に侵攻し、政府があるプロジェクトを実行し。

  • 第二部は日本列島が沈没してから25年後の物語。国土は消失しても国は存在しているという話。地球規模の気候変動と、地球規模の事案を取り扱う場合、国民、あるいは地球人はどのような目線で活動しなければならないのか?小松左京とそのチームが来るべき真のボーダーレス社会における人類のありようを問うた作品に仕上がっている。

    タイトルから本書を手に取ると、どうしても国土やマントル、マグマ、といった地殻変動方面の目線になってしまう。これは日本が地震や火山、津波に強い関心を持っているからしょうがないことではある。しかし本書が見据える視点は地球規模の地殻変動や気候変動をトリガーにした地球人としての振る舞いについて目を開かせようとしているのではないだろうか。

    考えてみると、既に国籍をもつ国を離れて暮らしている人は相当いるし、国籍そのものを変えている人も大勢いるわけで、国や国土といった概念は我々(というとステレオタイプだが)日本人のもつイメージとはすでに大きく変動しているような気もしてきた。しかも本書ではそれが20世紀に記されているわけで。先見の明というか、自身の視野の狭さに愕然としつつ、目を開いていかねばという感慨にふけるのである。

  • 「第一部」が超スペクタクル巨編だったのに比べると、話はさらに壮大ではあるものの、長期の気象変動ということで、地味に感じられた。
    だが、じっくりと読み進めていくうちに「日本人のアイデンティティとは」という主題に惹かれていく。国土を持たない民(民族?)の拠り所はこんな点にあるのだろうか。

    地球温暖化に向けて世界の足並みが乱れ始めている時、読むべき一冊。

  • <閲覧スタッフより>
    【SF文学諸作品】
    国内外のSF小説黎明期から現代まで、定番を中心に様々な作品を集めました。中には映画化されたものもあります!お気に入りの一冊を探してみてください。

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    所在記号:文庫||913.6||コマ
    資料番号:10224493
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  • 080715

  • 日本沈没から世界沈没へ。その時、日本・日本人の役割は?中国の存在。
    領土問題等、ちょうど現在の問題とも重なり、非常に刺激的な内容かつ身近な問題として捉えられる。
    日本人としての誇りを感じながらも、地球市民としての可能性探れるのか?等、深い問題である。

  • 下巻の途中から、どのようにして収拾をつけるのか心配になったのですが、驚きました。ということで★2個とさせていただきました。上巻は面白かったです。

  • 谷甲州の悪文に悩まされ、全然進まず、読み終わった瞬間に「やれやれ」と思いました。

    谷甲州の悪文だけでなく、内容もつまらなかった。

    生涯で読んだ小説の中でも駄作の極み。

  • 第二部完
     漂流する日本人の行きつく先は宇宙?
      人類の行きつく先は宇宙と言うのは小松さんの思想が出てる気がする。

     小野田さんの静かな再会はよかったが、直前に戻るとはちょっと不自然。
     国際的な駆け引きはあっけなく終了、もう少し引っ張ってもよかった気がするけど、そうすると長くなりそう。

     地球の今後は温暖化か?寒冷化か?微妙なところですね。
      寒冷化の方が、まだ生き延びる確率は高いのか。

  • 政治的な動きを中心に語られていたためあまり身が入らなかった。
    周辺諸国との駆け引き?が面白いのだろうけど、私にはよくわからなくて残念だった。
    完全な地球崩壊を期待して読み始めたので、結末があっさりしていたのには肩透かしをくらった感じだった。もう少し、読んでいるこちらまでじわじわ追い詰められる感覚が欲しかった。
    パニックを求めて読むと退屈。
    シュミレーションとしてなら面白い。

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