恋愛寫眞 もうひとつの物語〔小学館文庫〕

  • 小学館 (2008年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784094083088

作品紹介・あらすじ

あの『いま、会いにゆきます』よりも好きだという人が数多くいます。堤幸彦氏の映画『恋愛寫眞』との競作として世に出、その後『ただ、君を愛してる』と題して再度映画化され、物語の完成度とともに、恋することの切なさや美しさをリリカルに描いた傑作恋愛小説として35万部を突破した、市川拓司氏のもう一つの傑作です。物語のラストで語られる名セリフ、「別れはいつだって思いよりも先に来る。それでもみんな微笑みながら言うの。さよなら、またいつか会いましょう。さよなら、またどこかで、って。」の言葉の意味を、ぜひ味わってみてください。

感想・レビュー・書評

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  • 静流の誠人に対する想い、みゆきに対する想い。
    誠人の静流に対する想い、みゆきに対する想い。
    みゆきの静流に対する想い、誠人に対する想い。

    心が洗われる一冊だった。

    映画では映画の、本では本の良いところが詰まってて、どちらも良い。

    読み終えて、
    ドーナツビスケットを検索した。

    • あかねさん
      読んでもらえて嬉しいです!( ; ; )
      読んでもらえて嬉しいです!( ; ; )
      2024/10/28
  • 読みましたーー35万部作品…
    儚い…というのが第一印象、第二印象は純粋…です。
    後半の後半は予想外、完全に裏切られた感じが◎。
    見方によっては『いま会いにゆきます』よりイイという意見も解るかも。

  • コロナ禍で知人に貸してもらったシリーズ。
    市川拓司さん、二冊目。

    大学生の誠人は、同じクラスの美しいみゆきに恋していた。しかし、皮膚病のために常用する軟膏の臭いを気にして、幼い頃から人と距離を保ってきた誠人は、みゆきに近づくことができない。
    その一方で、誠人は病気で子供のような外見の静流に出会う。彼女は鼻炎で、軟膏の臭いにも気付かないため、誠人も彼女には自然に親しむようになった。

    静流は誠人が好きだと打ち明けるが、誠人はみゆきに恋していると知っている静流は…


    この人の代表作『いま、会いにゆきます』との比較はできないけれど…
    先に読んだ『ねぇ、委員長』の方が、私には面白かった。

    たぶん、誠人に魅力を感じられなかったからではないかと思う。

    静流が誠人に恋するのは、あるかもね、と思う。
    でも誠人は…みゆきの前では自分の立場を守るために静流を孤立させ、静流と同棲しながらみゆきとデートして???

    同棲するのにも、行き場のない静流のため、男女の仲ではない、カメラ仲間だから、という言い訳めいた感覚が、静流を女性としてまったく認めようとせずに誤魔化しているようで、不誠実にしか思えない。
    珍しい病気のダブル使いも、静流が最後は魅力的な大人の肢体のセルフポートレートを残したことも、余分に感じた。

    最も美しくて切ない?
    私には、そういうふうには感じられなかった。
    愛し合っていた二人の片方が死ぬ。
    それだけでこれがベストセラー恋愛小説になるなら、やっぱりどうも相性が悪いのかも。

  • 「――好きな人が好きな人を好きになりたかったの……」
    とても幸せで、切ない物語です。
    恋愛小説を読まない人にも読んで欲しい一冊。
    胸を張ってオススメする本です

  • 表現が素敵で惹き込まれて、1日で読んでしまいました
    綺麗で切なくて涙が出てきました

    きっと結局はくっついて幸せになるんだろ、と思っていたら、いや、最終的には幸せではあったのかもしれないけれど、きっとあのアパートに物理的に戻ってきてくれると思っていたから、、
    だけど、胸が暖かくなりました

    どの登場人物も魅力的で、名セリフも沢山あったのですが、特にみゆきの「あなたは、一人分の幸福をその手に持っているんだ」というセリフがとても素敵で印象に残っています

    人の内面を上手に表現されていて、感情移入しすぎてムズムズしてしまう所もありました
    私の語彙では上手く表せないのですが、存在しない自分の思い出に戻ったような感覚です
    恋したい!幸福を与えたいし受け取りたい!って思える、素敵な作品です

  • 失恋して思い立った本を読んでみよう!pt.2でございます!(そうですか)
    大好きな市川拓司さん、そしてまた大好きなこの本。大学生の時に読んで、ものすごく泣いて、雨に濡れる宮崎あおいをぼんやり覚えている本。今の私の状態で読んだらどうなるかなと思って。

    誠人と静流の関係は、今時のJ-popのカッコウの餌食になるようなものなんだが、違うんだ、友情なんだ。静流が少し我慢すれば成り立つ友情。
    みゆきとの三角関係は矢印がうまく繋がらず全てのタイミングが悪かった。これが本当に切ない。
    愛情は確かにあったのに、形にはならなかった。
    最終的に繋がったのは静流とみゆきだというのがとてもよい。お互いに恋敵のはずなのにね。「好きな人の好きな人を好きになりたかった」っていう台詞はみゆきにも当てはまってたんだね。名台詞だと思う。

    片思いだけでも成り立つ世界なら良かったのにっていう静流の気持ちが本当に本当に痛いほど理解できた。

    そして最後の展示会のシーンは声をあげて泣きながら読んだ。10年前に読んだ時と同じように。自分の心がささくれていなくて良かったと思った。

    「別れはいつだって想いよりも先に来る。それでもみんな微笑みながら言うの。さよなら、またいつか会いましょう。さよなら、またどこかでって。」
    「思っていれば」「きっとまた会える。そうでしょ?」

    人との別れ全てについて言えることだよ。そういう言葉が一番美しいね。
    私も好きな人に手紙で、またいつかどこかで会おうねって伝えられたことが、本当に良かったなと思った。

    私は辛い時、人に話すことで楽になるタイプなんですが、失恋のことを話すと絶対に言われる「他にもっと好きになれる人がいる」「次行こ次」
    この言葉たちがどうしようもなく好きになれない。そんなこと分かってる上で、好きな人を想って涙を流してしまうんだから。(私を想って言ってくれてるのは分かっているんだけど)

    誠人が静流を想って泣いたように、私も好きな人を想って泣けたのがありがたかった。二人のように一生繋がれない訳ではないから、私は。生きれて嬉しかったと思えるように、メソメソしながら、たくさんの言葉を心の肥料にしながら、生きていく!

    ハッピーエンドではなくても、元気はもらえる、素敵な本です。このタイミングで読めて良かった。読んでくれた昔の私よ、ありがとう。

  • 2日で読んでしまいました。静流は自分の命が無くなっても恋をしてみたかったんだろうなぁ。でも誠人を思って離れたのか。

  • 中学生の頃にこの本と映画に出逢った。
    当時のわたしには衝撃的で、
    読了後、胸を掻きむしられるように苦しくて
    しばらく声をあげて泣いた。

    大人になってこの表紙を久しぶりに見たとき、
    苦しい記憶よりも、ふたりが森の中にいるあの美しいシーンだった。再び読んで、もっと好きな作品になった。

    これからも何度も何度も読み返したい作品です。

  • とにかく切ない。
    素敵なお話だった。

  • たぶん、
    漫画も映画もアニメもドラマも小説も
    全部合わせても一番好きな恋愛ストーリー
    約10年前に映画化作品を観てから
    ずっとだいすきでやっと原作を読めました
    案の定号泣〜
    静流の可愛さが文章だと更に細かく
    表されていて、
    個展の写真のイメージが
    頭の中にぶわって出てきてまた泣ける
    生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋
    わたしが一番好きなシーンは
    原作ではエピローグだった
    一生大事にしたい作品

  • 中学生くらいに自分が初めてまともに全部読めた小説だったと思います。映画が原作と言う感じで映画自体は見てないのですが気になっていて、たまたま小説あるやんって手にとったのが良かった。運命の出会いです。切ない、きゅんとする。なんか少しファンタジーチックな要素もあり、現実的なようで非現実的ななんとも言えない世界観がよかったです。

  • ハッピーエンドと取るか否と取るかは人それぞれだと思うけど、後味は甘くて素敵だった。
    さすが恋愛小説の名手。

  • 市川さんの作品は『いま、会いにゆきます』『そのときは彼によろしく』も好きですが、それを上回って更に大好きな作品♪
    美しい恋愛の話。号泣です!

    カメラマン志望の誠人に写真を習うようになった静流の想いと、同じクラスのみゆきに一目惚れをした誠人の想い。
    静流の想いがまっすぐでキラキラしてて、純愛って感じ。
    二人とも不器用でとにかく切なくて、涙と鼻水で大変なことになりながら読みました。
    老婦人とのやりとりが好き。静流との思い出や彼女への想いが溢れてて切な過ぎる…。

    「好きな人が好きな人を好きになりたかったの…」
    …純粋で可愛くて切ない。

  • 「好きな人が好きな人を好きになりたかったの…。」
    こんなに純粋に素直に一途に、誰かを好きになれるって素敵だなって思った。ハッピーエンドではないけど、静流の人生はかわいそうなんかじゃないんだって、最後の個展で思わされた。ただ1度の恋、ただ1度のキス。恋をしたその一瞬一瞬が静流にとっては永遠だったのかな。恋をすると女の子は可愛くなる。絶対ほんとだ。

  • 最後の最後でこのタイトルの意味が分かった…。
    不思議な子にだんだん惹かれ、自分の思いが分かった時には遅し…
    恋して死んでゆく…
    切ない物語…

  • 塗り薬による体臭を気にして人付き合いを避けてきた誠人と見た目子供のように小さな女の子静流。
    一目惚れしたみゆきの属するグループに誘われて、この先揉め事とかに巻き込まれたら辛いなぁと感じたのだけれど、青春と恋と思いやりの人々でとても清々しい気持ちになりました。
    そして小さな静流の恋心と秘密。
    不器用な人間達の優しく暖かく切ないファンタジーでした。

  • 人生でたった一度きりの恋愛。静流はその大切な瞬間を永遠に留めるため、自分に残されたわずかな時間を写真に注いだのだろう。静流も誠人も恋愛には不器用だけれど真っ直ぐな心が伝わってきて、ラストはとても切ない気持ちになった。みゆきと静流の友情関係もとても素敵だった。

  • うーん、そういうオチにしないでほしかった。もっとハッピーな話にしてほしかったよ・・・!涙


    「そのときは彼によろしく」のほうがよかったというレビューを書いている方がいらっしゃいますが、ほんと自分もそう思います。
    恋愛は、ハッピーエンドでなくちゃ!

  • 完全に感情移入しました。
    自然と涙が出てくる感動的なストーリーです。
    ぜひネタバレを見ないように読み進めてください。

  • どうやら元は映画の脚本らしい。本の終わりに書いてあった。それなら映画も見ないとと思う。本で読んだことのある作品は映画では見ることないけど。

    初めて読んだ市川作品。何で知ったのか分からないけど、前から読みたい本のリストに入ってた。

    とても愛らしくて、切なくて、悲しい恋。あの頃に戻って最初からやり直したいという気持ち。お互いの片想いに遠慮しながら、進んでいく話が良い。何となく想像していたような感じのラストといえばそうだけど、泣けるし、とても良い話だった。

    テンポもよく、あっという間に読んでしまったし。まぁでもここまでの奥手な男子はいないよな…(笑)

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著者プロフィール

市川 拓司(いちかわ・たくじ):1962(昭和37)年東京生まれ。2002(平成14)年に『Separation』でデビュー。2003年発表の『いま、会いにゆきます』が映画化・テレビドラマ化され、大ベストセラーとなる。著作に『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『こんなにも優しい、世界の終わりかた』など。16年6月に『ぼくが発達障害だからできたこと』を刊行、以後は発達障害(ASD/ADHD)当事者として、様々なメディアで発信を続けている。

「2025年 『発達障害のぼくが世界に届くまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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