恋愛寫眞 もうひとつの物語〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 6-3)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083088

作品紹介・あらすじ

あの『いま、会いにゆきます』よりも好きだという人が数多くいます。堤幸彦氏の映画『恋愛寫眞』との競作として世に出、その後『ただ、君を愛してる』と題して再度映画化され、物語の完成度とともに、恋することの切なさや美しさをリリカルに描いた傑作恋愛小説として35万部を突破した、市川拓司氏のもう一つの傑作です。物語のラストで語られる名セリフ、「別れはいつだって思いよりも先に来る。それでもみんな微笑みながら言うの。さよなら、またいつか会いましょう。さよなら、またどこかで、って。」の言葉の意味を、ぜひ味わってみてください。

感想・レビュー・書評

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  • 読みましたーー35万部作品…
    儚い…というのが第一印象、第二印象は純粋…です。
    後半の後半は予想外、完全に裏切られた感じが◎。
    見方によっては『いま会いにゆきます』よりイイという意見も解るかも。

  • コロナ禍で知人に貸してもらったシリーズ。
    市川拓司さん、二冊目。

    大学生の誠人は、同じクラスの美しいみゆきに恋していた。しかし、皮膚病のために常用する軟膏の臭いを気にして、幼い頃から人と距離を保ってきた誠人は、みゆきに近づくことができない。
    その一方で、誠人は病気で子供のような外見の静流に出会う。彼女は鼻炎で、軟膏の臭いにも気付かないため、誠人も彼女には自然に親しむようになった。

    静流は誠人が好きだと打ち明けるが、誠人はみゆきに恋していると知っている静流は…


    この人の代表作『いま、会いにゆきます』との比較はできないけれど…
    先に読んだ『ねぇ、委員長』の方が、私には面白かった。

    たぶん、誠人に魅力を感じられなかったからではないかと思う。

    静流が誠人に恋するのは、あるかもね、と思う。
    でも誠人は…みゆきの前では自分の立場を守るために静流を孤立させ、静流と同棲しながらみゆきとデートして???

    同棲するのにも、行き場のない静流のため、男女の仲ではない、カメラ仲間だから、という言い訳めいた感覚が、静流を女性としてまったく認めようとせずに誤魔化しているようで、不誠実にしか思えない。
    珍しい病気のダブル使いも、静流が最後は魅力的な大人の肢体のセルフポートレートを残したことも、余分に感じた。

    最も美しくて切ない?
    私には、そういうふうには感じられなかった。
    愛し合っていた二人の片方が死ぬ。
    それだけでこれがベストセラー恋愛小説になるなら、やっぱりどうも相性が悪いのかも。

  • 「――好きな人が好きな人を好きになりたかったの……」
    とても幸せで、切ない物語です。
    恋愛小説を読まない人にも読んで欲しい一冊。
    胸を張ってオススメする本です

  • 2日で読んでしまいました。静流は自分の命が無くなっても恋をしてみたかったんだろうなぁ。でも誠人を思って離れたのか。

  • 中学生の頃にこの本と映画に出逢った。
    当時のわたしには衝撃的で、
    読了後、胸を掻きむしられるように苦しくて
    しばらく声をあげて泣いた。

    大人になってこの表紙を久しぶりに見たとき、
    苦しい記憶よりも、ふたりが森の中にいるあの美しいシーンだった。再び読んで、もっと好きな作品になった。

    これからも何度も何度も読み返したい作品です。

  • とにかく切ない。
    素敵なお話だった。

  • たぶん、
    漫画も映画もアニメもドラマも小説も
    全部合わせても一番好きな恋愛ストーリー
    約10年前に映画化作品を観てから
    ずっとだいすきでやっと原作を読めました
    案の定号泣〜
    静流の可愛さが文章だと更に細かく
    表されていて、
    個展の写真のイメージが
    頭の中にぶわって出てきてまた泣ける
    生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋
    わたしが一番好きなシーンは
    原作ではエピローグだった
    一生大事にしたい作品

  • 中学生くらいに自分が初めてまともに全部読めた小説だったと思います。映画が原作と言う感じで映画自体は見てないのですが気になっていて、たまたま小説あるやんって手にとったのが良かった。運命の出会いです。切ない、きゅんとする。なんか少しファンタジーチックな要素もあり、現実的なようで非現実的ななんとも言えない世界観がよかったです。

  • ハッピーエンドと取るか否と取るかは人それぞれだと思うけど、後味は甘くて素敵だった。
    さすが恋愛小説の名手。

  • 市川さんの作品は『いま、会いにゆきます』『そのときは彼によろしく』も好きですが、それを上回って更に大好きな作品♪
    美しい恋愛の話。号泣です!

    カメラマン志望の誠人に写真を習うようになった静流の想いと、同じクラスのみゆきに一目惚れをした誠人の想い。
    静流の想いがまっすぐでキラキラしてて、純愛って感じ。
    二人とも不器用でとにかく切なくて、涙と鼻水で大変なことになりながら読みました。
    老婦人とのやりとりが好き。静流との思い出や彼女への想いが溢れてて切な過ぎる…。

    「好きな人が好きな人を好きになりたかったの…」
    …純粋で可愛くて切ない。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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