戦場のガールズライフ (小学館文庫 よ 4-1)

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  • 小学館
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083248

作品紹介・あらすじ

「主人公はあたしじゃない」東京で平穏な日々を送る珠子のもとに、ある日、招かざる客が次々と訪れる。それは地元・名古屋から勝手に上京してきた高校時代の奇天烈な同級生、希奈子、美深、由美の三人だった。いやがる珠子をよそに図々しく居座る三人。なんとしてでも出て行ってもらおうとする珠子だったが、結局は、モデル崩れの希奈子、幸薄いホステスの美深、ゴシック&ロリータ大好き美少女の由美たちに振り回され、おかしくてさわがしい共同生活に巻き込まれてしまう…。夜な夜な繰り広げられる、超高速型ガールズトーク小説。

感想・レビュー・書評

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  • 東京でバイトをしながら、地味に暮らしている二十歳の珠子。
    そこへ故郷名古屋から、高校時代の濃すぎる友人が次々と転がり込んで、共同生活をする羽目に。
    スーパーバカポジティブの、二流地方モデルの希奈子。
    一見地味なのに、フェロモン全開の美深。
    アングラビジュアル系バンドの追っかけをするゴスロリ毒舌美少女の由美。
    この三人が恐ろしいテンポで動き回り、しゃべりまくる小説。
    でも、絵が浮かぶ。
    映像作品になったら面白いかも。
    こんな三人に振り回され、自分の個性のなさに落胆していた珠子も、最後には自分の行く道をつかみ始め、物語としての結構も整っている。

    アラサーやら、アラフォーの女性のじたばたを扱った小説はそこそこ多い気がするが、アラハタは初めて。
    思春期のイタさをまだ引きずっている年頃なんだなあ、と改めて思い出す。

  • 突然申し合わせたように女子が集まり共同生活が始まる。それぞれの事情が明かされながらストーリーは展開する。コントのようなテンポで一人一人の内面を次々と明かしながら、女の本質というものを浮き立たせる。しなしながら軽薄短小感が強く深みがない。

  • 高校のクラスメートでなんとなくグループになってた4人が
    ひとつ屋根の下に住み始め…。
    ドラマ化したようだが
    確かにノベライズか漫画読んでるような感じ。

    【図書館・初読・8/28読了】

  • こんな友達がいたら面白いだろうな。

  • ガチャガチャした印象の文章なのだが、真理を突いている、というか。
    ”安定”に収まりたくない、信じる道を、信じる形で生きていきたい!という願望が、怒気迫る勢いで追っかけてくる。
    スピード感もあり、なかなか面白かった。

  • ジャンルとして好みじゃない(ラノベっぽい?)。でもそこそこ面白かったので、参考として持っておこうと思う。

  • 女4人が集まってのガールズトークが面白い。
    そうそう、そんな感じ。

  • 漫画読んだりドラマ見てるみたいな小説。娯楽としての、っていう言葉がぴったり。高校時代に「友達」だった趣味も性格もバラバラな個性の強すぎる女4人がひょんなことから共同生活を始める…というお話です。希奈子が出てくるとどうもムカついてしまって読むのを断念しようかと何度も思いましたが、4人の行く末が気になり最後まで読んでしまいました。映像化もされてるみたいなので観てみようと思います。

  • 帯の煽りに釣られて買って辛抱しつつ読み進んだが、とうとうダウン。珍しく積ん読本読みかけ本の中に入れず二度と開けない本として終了。もう読めん。これが若い女性の心に届くお話なのだとしたら、そんな人種とはお付き合いしなくてイイ。息子の嫁にこんなの来たら叩き出す。ラストは友情を確かめあって大団円になるのだろうか。どうまとめるのか怖いもの見たさで頑張るかとチラとかすめたが、時間の無駄だと思い直した。

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著者プロフィール

1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で<女による女のためのR-18文学賞>第三回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『マリー・アントワネットの日記 Rose』『女優の娘』『夢で逢えたら』『あわのまにまに』など多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイ『おんなのじかん』所収「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門受賞。

「2023年 『コンビニエンス・ラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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